2018年10月24日更新
クレジットカードの手数料は店側が負担?仕組みを解説!上乗せされたら?
みなさんが気軽に使っているクレジットカード。実は知らないで損をしている可能性があります!クレジットカードには手数料という仕組みがあり、基本的にはお店側が負担をしているものの、一部皆さんが負担している場合も。手数料とその対処法について詳しく説明します。

目次
クレジットカードを使いこなす為に
普段何気なく使っているクレジットカードですが、その仕組みを知っていますか?実は何となくしか知らない、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方の為にクレジットカードの仕組みをわかりやすく解説します。
クレジットカードの仕組み

皆様が物を買ってクレジットカードを使うと、お店側はお金をもらう先を皆様からクレジットカード会社に変えます。ですので、皆様とお店との売り買いはそこで終了します。その後、クレジットカード会社から皆様へ「立て替えておいた分を頂戴します。」と請求が来ます。
クレカの仕組み知ってます…?
— 日本車輌@おんちゃん (@nsharyou_onchan) November 13, 2017
ですので、皆様は後でお金を払えばよく、また、クレジットカード会社によってはポイントまでつけてくれて万々歳のシステムです。お店側はもちろん商品が売れるわけですからありがたいです。ではクレジットカード会社はどうでしょう。立て替えも行い、さらにポイントまでプレゼントをして収益が無いように見えます。しかし、あるからくりによって収益をだしています。
クレジットカードの手数料とは
実はクレジットカード会社は利益を出すために手数料を取る仕組みになっています。手数料は使われる業種や会社によって違いますが、一般的には飲食店が5%程度、小売店では4%程度、デパートでは2%程度、コンビニでは1%程度を取っています。もちろん年会費や発行手数料、分割金利などその他の部分でもプラスは作っていますがメインの売り上げは手数料となっています。
7%って、書かれても何のことやらと言うのが多くの人だと思う。クレジットカード会社はどうやって儲けを出すのかは考えないからね。
— Takao Inamori (@jackyie) November 5, 2017
クレジットカード会社が手数料で利益を出しているのはわかりました。では、誰がその手数料を払っているのでしょうか。次の項で紹介させていただきます。
手数料はとられている?

クレジットカード会社の手数料は実は皆様が買い物をしたお店側が負担しています。皆様が一般的な買い物をクレジットカードでした際に、買った物の値段と同じ金額を払っているのはそのためです。お店側が皆様がクレジットカードを使った手数料を負担するという素敵なサービスを裏で行っていたのです。
クレジットカードの手数料は頭の痛い問題だけど、お客さん側は 総支払額から数%でしょと感じると思うし、経営側としては粗利からマイナスするから(場合によっては)何十%も引かれている感覚となるのでした。
— ゲームショップ1983(通販中心+札幌に実店舗 開業13年) (@g1983) November 10, 2017
では、お店側はなぜ手数料がかかり売り上げを下げてしまうのにクレジットカードが自分の店で使えるようにし、さらにそれをアピールするのでしょうか。それは、それでも皆様に買い物をしてもらいたいからです。
【マクドナルド】クレジット決済を導入、11月20日からhttps://t.co/8IGcseDsFy
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) November 13, 2017
全国のマクドナルド店舗、約2900店(一部店舗除く)で、2017年11月20日からクレジットカードによる決済が可能になる。対象のカードブランドは、Visa、Mastercard、JCBなど。 pic.twitter.com/O5zMntaUrd
クレジットカードが使えることをアピールすれば、所持金が少ない方にも買い物をして頂けたり余計なものまで買って頂ける可能性が上がります。また、おつりを用意する手間が少なくなったり、現金を置いておかなくてよいので強盗のリスクを下げることができます。
クレジットカードの手数料はお店側の敵

しかし、お店でクレジットカードを使えるようにすることで売り上げが上がるとはいっても、お店側は手数料という出費をしているので大きな負担です。前項にも書きましたが、飲食店ともなれば5%も売り上げから払わなければいけないのです。
つい10年ほど前に知り合いのお店で「支払いは現金とカードどっちがいいの?」と聞いたら「クレジットカードは手数料で売上の10%くらい持っていかれちゃうからお店としては現金が嬉しい」と聞いて現金主義になった。最近は手数料3〜4%くらいかな?お客の「便利」は店舗のお金で賄われてる。
— Kuro (@misachro) November 15, 2017
そんな中で、クレジットカードの手数料が惜しいと一部のお店は考えました。クレジットカードを使う場合は、お客様から手数料分をもらえばいい。そうして皆様は知らず知らずのうちに、その一部のお店では手数料を上乗せされて支払いをしていたのです。
クレジットカード手数料の上乗せは違法?
では、クレジットカードの手数料の上乗せは違法なのでしょうか。結果から言うと違法ではありません。しかし、お店側とクレジットカード会社の約束では違反となります。また、元から販売しているものの値段に「クレジットカードでお支払いの場合は何パーセント上乗せです。」と書かれていた場合も違法にはなりませんが違反です。
利用者に転嫁するのはもともと規約で禁止で、それどころか現金とクレジットカードで価格に差をつけてもいけない。クレジットを扱う小売店は原則として自分のところの手数料率が露呈する行為は禁止で、料率を喋れるのは営業が不成立だったところだけ
— 早稲田治慶@安全Fab十勇士 (@waseda_fablab) November 5, 2017
実際には、有名企業であればクレジットカードの手数料を取るところは今やほとんどありません。しかし、個人営業の飲食店や風俗に関するお店にはいまだに多くあるようです。これは社会的に信頼度が低いため、クレジットカード会社の加盟店になることが難しく、加盟店になった場合でも手数料が高くかかります。

余談ですが、もしお店側が販売している商品にクレジットカードで払うと上乗せですと書いていない状態で、実際に支払いになった段階で「クレジットカードの場合は上乗せです」と言ってきた場合は違法になります。細かい違いですが、自身を守るためにも覚えておいて損はありません。
手数料を上乗せされた時の対処法

それでは、実際に手数料を上乗せされた時に対処法はあるのでしょうか。まずは価格の近くやお店の見える位置にクレジットカード利用の場合に、手数料が上乗せされる旨の記載があるか確認します。ない場合には、不当表示防止法違反に当たる可能性があり違法です。しかし、実際には表記しているお店も多く、もし手数料の事を指摘しても、嫌なら買わなくていいと言われて終わりです。
クレジットカード支払いを選択したら手数料5%上乗せって…なんじゃそりゃ。。。
— しゅーちゃん (@studioSONIQ) October 24, 2017
しかし、「じゃあいりません」というのも欲しいから買おうとしたのに残念です。そこで対処法として、クレジットカード会社に相談をしてみてください。先ほど記載したように法律には引っかからなくとも、お店側とクレジットカード会社との間の約束に違反している可能性があります。その場合には、クレジットカード会社からお店側に是正が入り、価格が戻る事もあります。
プチぼったくり居酒屋シ◯や!( ゚д゚)ハッ! #はてなブログ
— ばぶりん!@はてなブログマン (@mitemonokau) March 16, 2017
【プチぼったくり?】居酒屋でクレジットカード手数料を取られた!これってカード会社の規約違反じゃないの? - ばぶりん!無…https://t.co/IJ8Qa6E3vk pic.twitter.com/UnaAGTVNZD
ただし、クレジットカード会社も商売です。自身の会社のクレジットカードと提携しているお店を邪険にはできません。以前までは、手数料をお店に払ってしまった場合でも、後からクレジットカード会社に相談をすればその分をキャッシュバックしてくれることもありました。
クレジットカード利用時に手数料を上乗せして請求するのは規約違反。
— たかひろ (@takanippon) January 22, 2015
クレカ業者にクレームをいうと対処してくれる。
しかし、最近は悪い人たちがその仕組みを悪用し始めたため、クレジットカード会社も対応しないケースが多くなっているようです。クレジットカード会社側からでは、皆様が支払う商品の金額の内訳まではわからないのも一つの原因のようです。
家電量販店のクレジットカード手数料の実態

実際に上乗せされても泣き寝入りが多い状態ですが、特にひどいのは家電量販店です。クレジットカードを使うと何パーセント上乗せされますの表記はあるものの、クレジットカード会社に連絡をしてもなんの是正もなく終わってしまいます。
手数料は店側が負担するというのが原則なので、「クレジットカードをご使用の方は5%増」などということはできません(ただし家電量販店などでは、クレジットカード支払いの場合、もらえるポイントが少なくなったりしています。)。https://t.co/Wo2abHc5t8
— @クレジットカード (@at_creditcard) December 26, 2015
対処法という対処法はなく、クレジットカードで家電を買う場合には覚悟をして買うしかないようです。家電量販店であっても一部、手数料は取りませんとうたい、それを売りにしている量販店もあるようなので、ご自身の使っている家電量販店を一度チェックして周りに手数料無料のお店がないか探してみると良いでしょう。
東広島の家電量販店で分割金利手数料なしの一眼あってふらふらっと手に取りそうになった
— つっしー@たまゆら~提督の片隅に (@tk_tussy) August 31, 2013
手数料とは直接関係がありませんが、一部の家電量販店では手数料は取りますが分割金利を頂きませんと言っている所もあります。ただし、いくら以上お買い物をした方のみなどの条件はあります。そこも踏まえていろいろ比べてみてください。
海外のクレジットカード手数料は?

日本では規約違反に当たる手数料ですが、イギリスやオーストラリアなどの海外では、サーチャージ(Credit Card Surcharge)という仕組みがあり、法で認められている国もあります。しかし、すべてのお店で適用されるわけではなく、主に薄利多売のお店でクレジットカードの手数料が大きく売り上げの負担になるようなお店で認められています。
クレジットカードの店舗側手数料、なんで日本では高いのかな。あと海外は本当に安いのか…?
— ベンコフ (@atauky) November 5, 2017
海外では現金を持ち歩くよりも、クレジットカードを持ち歩いた方が安全で、支払いも簡単ですのでおすすめです。しかし、上記のサーチャージがあるお店では現金で買うよりも高く買っているという認識を忘れずに、対処法とまではいきませんが時間があればサーチャージのないお店を探し、そこでお買い物を楽しむのがおすすめです。
クレジットカードの賢い使い方

クレジットカードはうまく使えば現金よりもはるかにお得にはるかに簡単にお買い物ができます。しかし、手数料という見えない仕組みによって、もしかしたら現金よりも損をしてきたかもしれません。これから先お買い物をするときは、高額商品になればなるほどしっかりと手数料のあるなしを確認して、本当のお買い物上手になってください。