2019年04月16日更新
全保連の賃貸審査基準を調査!通る人と通らない人の違いとは?
今回は全保連の審査の基準は、どのようなものなのか紹介します。また、全保連の審査に通るために重要な要素なども紹介します。よくブラックでも審査に通るといわれている全保連ですが、実際はどうなのでしょうか。審査に通る人と通らない人の違いも交えています。

目次
全保連の賃貸審査基準
今回は、全保連の賃貸の審査基準について紹介していきます。賃貸の保証は、1980年から始まった保証人を代行するサービスです。この保証人を代行するという市場は年々拡大していき、現在では当たり前のように賃貸物件に入居する場合は、保証会社に加入するようになりました。そして、この保証会社の一つである全保連はブラックでも審査に通るという話もあります。では、まず、全保連とはどのような保証会社なのかみていきましょう。
全保連株式会社とは?
全保連は、2001年に設立した老舗の保証会社です。この全保連は、連帯保証人がいなくても保証料が変わらないという特徴があります。また、近畿では、保証料が30%が可能というのも大きなメリットです。そして、全保連は、一度全保連を使ったことのある人には、保証料が20%のプランもあります。また、賃貸住宅の貸す側と借りる側の両方の安心をサポートする保証会社とされています。
全保連の本社は、沖縄にあり支店は全国各地にあります。なので、審査の確認の電話は、098から始まる電話番号からの確認がきます。そして、一番の特徴としてはとても安いプランが用意されていることです。特に保証料の安い関西では、NO1の実力がある保証会社になっています。
全保連はどの保証会社?
賃貸の保証会社には、独立系保証会社とLICC系保証会社、信販系保証会社の3つがあります。全保連もこの中の1つの保証会社に分類されます。では、全保連は、この3つの中のどの保証会社に分類されているのでしょうか。次に、全保連はどの保証会社なのか、みていきましょう。
保証会社の種類
全保連は、どの保証会社に分類されているのかというと、LICC系保証会社です。そして、保証会社は情報を共有しているので、過去の情報がわかるようになっています。例えば、申込み内容や家賃を滞納していなかったかなどの基準があります。なので、過去にLICC系の保証会社で家賃の滞納などがあれば、審査の基準を満たすことが難しくなります。
会員が登録する情報内容
会員は、賃貸住宅の契約をするときに情報を登録します。会員が登録する情報の内容がこちらです。氏名、生年月日、旧住所、電話番号、免許証などの個人特定番号、保証対象物件の名前、部屋番号、保証対象物件の住所、保証開始日、月額賃料、保証終了日、入金額、代位弁済残高などを登録します。そして、この情報の登録期間は、保証委託契約が終わってから5年間です。また、滞納があった場合は、債務が消滅してから5年間となっています。
保証会社は勤続年数や年収を重視しない
保証会社の審査に通るためには、勤続年数や年収は重要な気がしますが、実はこれらはあまり審査の基準には、関係ありません。ただし、申込み時には、年収や勤続年数を書く欄はあります。しかし、あまり重要視されていないので、ざっくりとした年収や勤続年数でも、あまり問題はありません。
これは、無職であっても勤務先を偽ることも可能だからです。では、次に全保連の審査に通る人と通らない人とでは、どこが違うのでしょう。ここからは、全保連の審査に通る人と通らない人の違いや全保連の審査に重要なものなどを紹介していきます。
全保連の審査に通る人と通らない人の違い
全保連は、LICC系の保証会社です。この全保連の審査の基準とはどうなっているのでしょうか。ここからは、全保連の審査に通る人と通らない人の違いについて紹介していきます。では、まず審査に通る人と通らない人の違いについてみていきましょう。
通る人と通らない人の違い
全保連に通るか通らないかは、過去にLICC系の保証会社で事故などがないかという点です。過去にLICC系の保証会社で、契約をしていた場合に過去に滞納などがあった場合は審査が不利になります。また、過去にLICC系の保証会社で契約をしたことがあり、家賃の滞納などもなく契約が終わっていた場合は、審査にプラスになることもあります。
審査は保険証が重要

出典: https://wowma.jp
保証会社の審査は、保険証が重要になります。ここで重要になるのは、保険証が国民健康保険か社会保険かというところです。社会保険の場合は、連帯保証人なしで審査が通る場合が多いですが、国民健康保険であれば連帯保証人がいないと難しいときもあります。なので、審査には健康保険証なのか国民健康保険なのかが重要です。
健康保険証であれば、審査に通らないことがほとんどなくなります。しかし、保険証がいくら健康保険証であっても、過去に全保連で滞納などの問題があった場合は、これらの条件からは外れるので注意してください。
審査の電話があった時は承認になる?
保証会社から審査の電話があったときは、承認になるのでしょうか。一般的に保証会社の審査には1日から2日ほどかかります。なので、電話での確認などの電話に出れないと結果がでません。そして、電話があるということは、承認される場合が多いです。
全保連の審査の難易度と保証料
ここからは、全保連の審査の難易度と保証料について紹介していきます。全保連の審査は、本当に甘いのでしょうか。また、保証料も安いと言われていますが実際は、いくらなのでしょう。それでは、詳しくみていきます。
審査の難易度
全保連の審査の基準は甘いと、よく言われていますが、実際は他のLICC系保証会社と審査の基準は、さほど変わりません。ただし、過去にLICC系保証会社に情報が登録してあり、家賃の滞納などがある場合は、LICC系の保証会社同士で情報を共有しているので、情報は残っています。なので、過去にLICC系保証会社で事故があれば、審査に通ることは難しくなってきます。
保証料や料金
全保連は、保証料が安いとよく言われています。しかし、保証会社は基本的に保証料や料金については、公表しているケースが少なくなっています。なので、保証会社のサイトなどを見ても保証料が記載されていない場合が多いです。なぜなら、保証料は代理店の不動産屋によって変わってくるからです。
そして、代理店である不動産屋は、保証料の中代理店手数料や保証の内容を、それぞれ自由に決めています。なので、同じ全保連であっても不動産屋ごとに保証料が変わってくるのです。では、次に審査の時間についてみていきます。
審査時間
全保連の審査の時間は、1日から2日ほどです。また、早ければその日のうちに審査が完了する場合もあります。そして、全保連のように電話で確認のある保証会社であれば、電話による確認がとれなければ審査が前にすすみません。なぜなら、電話による確認ができて初めて、承認がおりるからです。なので、電話があったのに出れなかったり、折り返し連絡をしなかった場合は、いつまでも承認がおりないので、注意してください。
審査に時間がかかる場合とは?
審査に時間がかかる場合で1番多いケースが、本人確認ができていない、勤務先の確認ができていない、連帯保証人の確認ができていないケースです。他には、申込み書の連絡先が間違っているケースや追加で書類が必要なケース、契約する賃貸の貸主の確認がとれていないケース、営業担当者が不在といった事が考えられます。
連絡先が間違っているケースは、自分では間違いなく正しい電話番号を書いたつもりでも、保証会社が読み見違いをしやすい数字を勘違いし、電話をかけてしまうということがあります。例えば数字の0や7などは、6や1に見えることがあるので勘違いされやすいです。また、追加で書類を出さなければいけないケースでは、書類の提出ができていない限り審査は、前にすすみません。
また、審査が全て終わっていても貸主の最終確認ができていなければ、審査は完了しません。なので、貸主が個人であれば比較的確認はとりやすいですが、法人になると土日などで連絡がとれないケースがあるので、審査に時間がかかってしまいます。また、申込みから数時間で連絡が来る場合は、否決の場合が多いです。もしくは、追加書類の提出であったり、連帯保証人の追加の連絡のケースも比較的申込みから数時間で連絡があります。
全保連の審査はブラックリストや無職・滞納してても通る?
ここからは、全保連の審査はブラックでも通るのか?また、無職や滞納をしていても大丈夫なのか?ということについて紹介していきます。一般的には、ブッラクになってしまうと審査の基準を満たすことは、難しくなります。では、全保連の審査の基準は、ブッラクリストの人でも通るのでしょうか。
審査はブラックリストの人でも通る
ブラックリストの人は、審査に通るのは一般的に難しくなります。しかし、全保連の審査であればブッラクリストの人でも審査の基準を満たす可能性があります。そもそも、ブッラクリストの人は信用情報に問題がある人です。なので、ブラックの人は、審査に通ることは一般的には難しくなります。しかし、全保連は、JICCやCIC、全国銀行協会に加盟していないので、ブラックリストの情報がある信用情報を見る権利がありません。
なので、全保連の中でのブラックと一般的にいうブラックリストが載る信用情報は、別ものなのです。このことから、ブラックリストの人や債務整理をした人でも全保連の審査の基準を満たして、審査に通ることは可能です。では、ブラックではないが、アルバイトなどで収入を得ている場合はどうでしょう。
バイトやパートでも審査に通る?
全保連は、パートやアルバイトの人でも審査に通ることができます。ただし、審査の基準としては収入に見合う家賃であることがあげられます。例えばアルバイトやパートの収入が10万円程度あれば、3万円から4万円ほどの賃貸の家賃であれば、十分に審査の基準を満たしていると考えられます。なので、借りる賃貸物件の家賃があまりにも高くない限りほぼ審査が否認されることはありません。
また、連帯保証人がいればなお有利になります。そして、バイトやパートの場合は勤務先に在籍しているかどうかの確認の電話がはいる可能性が高いです。なので、全保連の審査に申込みをした場合は勤務先に確認の電話が入ることや、在籍していることを証明できる書類が必要なことがあるので覚えておきましょう。
無職は通る?
無職の場合は、全保連の審査基準を満たすことがとても難しいです。なぜなら、無職の場合賃貸物件の家賃に滞納があった場合に、取り立てができない可能性が高いからです。また、無職ではなくても過去に賃貸物件の家賃を滞納したことが、ある人は全保連の審査基準を満たすことがとても難しくなります。なぜなら、無職である人と過去に滞納があった人は、全保連にとって家賃を回収することが、難しい存在と判断されてしまうからです。
滞納があっても通る?
過去に全保連が所属するLICC系の保証会社で、滞納があった場合は審査の基準を満たすことが難しく審査に通る可能性は、ほぼないと考えられます。また、賃貸物件の家賃を滞納してしまった場合の全保連の取り立ては、非常に厳しいので滞納はないに越したことはありません。ただし、過去に家賃の滞納があった場合でも、LICC系の保証会社以外の保証会社であれば、審査に通る可能性は十分あります。
全保連の審査は生活保護でも通る?
では、無職ではないが生活保護を受けている場合の審査は、どうなるのでしょうか。基本的に生活保護を受けれいる場合は、保証会社は慎重な審査を行います。なぜなら、生活保護で支給されたお金を必ず家賃に当てるという保証がないからです。しかし、生活保護でも審査に通る可能性は十分にあります。その基準とは、住宅扶助の限度額を家賃が超えていないこと、家主が許可をだすことなどです。
ただし、生活保護で審査に通るためには連帯保証人をつけることが、大切になってきます。また、この場合の連帯保証人は、必ず有職者であることです。なぜなら、生活保護で需給した金銭は、差し押さえをしてはいけないと法律で決まっているからです。つまり、滞納があっても生活保護を受けている場合、家賃を回収することが難しいからです。なので、生活保護であれば必ず連帯保証人が必要になってきます。
全保連の審査は連帯保証人も行う
生活保護の場合は、連帯保証人が必要になってきますが、全保連の審査には連帯保証人の審査も行われるのでしょうか。ここからは、連帯保証人の役割や連帯保証人の責任、連帯保証人も審査されるのか紹介していきます。それぞれ詳しくみていきましょう。
連帯保証人も審査される
全保連の審査は、連帯保証人も対象になります。なので、申込み人本人の審査に問題がない場合でも、連帯保証人が無職であったり問題があれば審査に落ちてしまうこともあります。なぜなら、全保連の取り立ては非常に厳しく、家賃の滞納があり申込み人から取り立てができない場合は、すぐに連帯保証人に取り立てを行うようになっているからです。
なので、家賃の滞納があった場合に保証人が無職では、取り立てをすることが難しいと判断され審査に通らないということになります。また、全保連の審査で連帯保証人が必要ない場合は少なく、ほとんどが連帯保証人を求められます。なので、連帯保証人をお願いする場合は、無職のひとではなく必ず有職者にする必要があります。
連帯保証人の役割
全保連は、家賃の滞納があった場合に裁判を起こさずに取り立てをしたいと考えています。そこで、全保連の考える連帯保証人の役割は、申込み人が家賃を滞納してしまい取り立てもできない場合に、確実に滞納分の家賃を取り立てることができることです。なので、全保連は審査の時点で連帯保証人が、申込み人の家賃の滞納に対応できる経済力があるかどうかの審査をしっかりと行っています。
連帯保証人の責任
連帯保証人の責任として家賃などの滞納に対応するだけではなく、例えば、申込み人が騒音を出しており、申込み人に注意をしてもなかなか改善されることがない場合は、連帯保証人から申込み人に注意してもらうなどがあります。つまり、生活上のトラブルや問題にも連帯保証人は保証会社や家主に協力する必要があります。
全保連の賃貸審査基準まとめ
全保連の審査基準は、一般的に審査が難しいとされているブラックでも審査にとおることが可能です。しかし、いくらブラックでも審査に通るといっても、過去にLICC系の保証会社で家賃の滞納があった場合は別です。
なので、ブラックだからといった理由で諦める必要はありません。また、全保連の審査には連帯保証人もしっかりと審査されるので、無職の人を連帯保証人にしてしまうと審査に落ちてしまう可能性があります。なので、連帯保証人をお願いする場合は無職の人ではなく、経済的に安定した有職者にお願いしましょう。