社会保険労務士の仕事内容や必要な資格とは?年収や就職先も調査!

社会保険労務士は労務や人事のプロと言われています。社会保険労務士の資格を取得し、独立を考えている人も少なくありません。法律に携わる仕事のため、専門的な知識を必要とします。社会保険労務士の仕事内容や必要な資格、就職先や年収についてご紹介していきます。

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目次

  1. 社会保険労務士の仕事内容
  2. 社会保険労務士に必要な資格
  3. 社会保険労務士の年収
  4. 社会保険労務士の就職先
  5. 社会保険労務士に必要なスキル
  6. 社会保険労務士の魅力
  7. 社会保険労務士の仕事内容のまとめ

社会保険労務士の仕事内容

社会保険労務士を目指している人は少なくありません。しかし、難関だけあって社会保険労務士の資格を取得できる人は限られています。誰でも資格を取得できるわけでもなく、受験できる人にも条件があります。それでは、社会保険労務士の仕事内容についてご紹介していきます。

労務や人事のスペシャリスト

社会人になると社会保険や労務という言葉を聞く機会も多くなるかもしれません。社会保険労務士は、社会保険や労務のスペシャリストでもあります。社会保険労務士は特別な資格が必要となり、その資格を持たない人が社会保険労務士になることはできません。社会保険労務士は国家資格でもあり、業務独占資格でもあります。

法律の専門家とも言われる社会保険労務士ですが、特に関わる仕事の内容は、「育児・介護休業法」「労務契約法」「労働基準法」「労災保険法」「健康保険法」「雇用保険法」「男女雇用機会均等法」などです。社会保険労務士の仕事内容は多岐に渡り、さらに複雑なため専門的な知識が求められます。企業は社員を雇わなくてはいけないため、法律に基づいて管理できているのかをサポートしてくれます。

企業だけでなく、労働者からの相談にも乗ってくれます。社会人になり企業で働くとなったときに、全ての会社がホワイトな企業とは限りません。ブラック企業で働いてしまった時に、相談に乗ってくれるのも社会保険労務士の場合もあります。社会保険労務士は労働基準監督署などの企業に就職する人もいれば、独立して働いている人など様々です。

仕事①人事労務管理コンサルティング

人事労務管理コンサルティングに就職する人もいます。人事労務管理コンサルティングに就職した人の中には、正社員として働いている人だけではありません。契約社員やアルバイトとして雇われて働いている人など様々です。人事管理コンサルティングは、唯一法律で認められている職種です。仕事内容としては、労働時間管理、福利厚生、教育訓練、安全衛生、各種年金、高齢者問題、異動・退職・解雇等の雇用管理など相談を受けたりしています。

基本的に労働者の事に関しては企業の総務部が行っていますが、中には総務部が出来ない場合もあります。そう言った時に企業は保険労務士に相談をしてアドバイスをするお仕事をしています。企業だけでは解決することができないことを、間に社会保険労務士が入ることで、よりよい働く環境を作ることが可能となります。

仕事②手続き代行

社会保険労務士の仕事内容は企業や個人の相談に乗るだけでなく、手続きの代行を行うこともあります。手続きの代行ってどんな仕事内容なのかと疑問に思う人も多いですが、厚生年金、健康保険、雇用保険などの書類を作成します。作成だけでなく、申請を行ったり、給付などの事務的な手続きを行う代行の仕事もります。

さらに、基本的に企業で行う従業員の給料計算も社会保険労務士が行うこともあります。労働基準監督者に提出しなくてはいけない書類を社会保険労務士が作成することもあります。もちろんタダで手続き代行を行っているわけではありません。代行を依頼してきた企業から報酬を頂いているので、企業にとっては多少のコストはかかってきてしまいます。

しかし、一部の仕事内容を社会保険労務士にお願いすることで、総務担当者の負担を軽くすることができるので、労働者にとっては嬉しいことかもしれません。さらに、企業で大きなミスをしてしまうと信頼を失ってしまうことにもつながります。プロに手続きをお願いすることでミスや法律違反を防ぐことができるため、コストはかかったとしても企業にとっては大きなメリットがあります。

仕事③年金相談

社会保険労務士の仕事内容には年金に関してのアドバイスを行うこともあります。年金の相談は、企業が来る場合もあれば個人が相談に来る場合もあります。最近では、年金に対して関心を持つ人達が増えたため、全国で年金に関しての相談をする人が増えています。自分が加入している年金の種類や加入期間などに応じて計算をしたり、手続きについてのアドバイスを行うなど、社会保険労務士の仕事内容は多岐に渡ります。

社会保険労務士に必要な資格

社会保険労務士は、私たち労働者の相談に乗りアドバイスをしてくれる仕事でもあります。労働者が働きやすい環境を作ってくれる手助けをしてくれるのも社会保険労務士の仕事です。社会保険労務士は、専門的な知識を持ち、国家資格を取得している人だけしかなることができません。社会保険労務士にはどのような資格が必要となるのかご紹介していきます。

国家試験への合格

社会保険労務士になるには、「社会保険労務士国家試験」に合格しなくてはいけません。社会保険労務士は国家資格のため、国家試験に合格しなければ就職することはできません。社会保険労務士は、法律に携わることができる仕事のため、国家資格を取得しなくてはいけませんが、その他にも法律に携わる弁護士や税理士、公認会計士なども国家資格を取得する必要があります。

戦後に労働三法というものがありました。元々社会保険労務士の国家資格はありませんでしたが、戦後に法律に詳しい専門家が必要となったため、1968年に社会保険労務士法が作られました。平成27年9月30日の調べでは、全国に39,898人の社会保険労務士が登録していると言われています。全国で見てみると、社会保険労務士の数は少ないように感じる人もいるかもしれません。

社会保険労務士は、大学に行けば誰でもなれるという訳ではありません。国家試験を受けるためには、条件を満たす必要があります。条件としては、「学歴」「実務経験」「その他の国家資格合格」の3つの中で1つでも条件を満たしていれば国家資格を受験することができます。

合格率・合格者数

社会保険労務士の資格を取ろうと国家試験を受験する人は年々減少傾向にあります。一番資格取得のために最も受験者が多かった年は、22年の55,445人です。29年の受験者数は38,685年と今までの中で一番少ないと言われています。社会保険労務士試験の合格率で最も高かったのは、26年の9.3%ですが27年で2.6%と大幅に下降しています。

しかし、29年の合格率を見てみると6.8%と上昇しています。平成29年で社会保険労務士試験の合格者は男女で63.8%、36.2%です。その中で、平成29年9月30日の調べで、社会保険労務士に登録している人の数は40,907人という事が分かっています。平成20年の33,144人と比べるとかなり増えていることがわかります。

受験資格

誰でも国家試験を受けれるという訳ではありません。国家試験を受験するには、条件があります。まず1つ目の受験資格は「学歴」です。昭和22年第26号の法律で定められている学校教育法による大学、短期大学、5年制の高等専門学校を卒業している場合には、試験を受けることができます。学部学科については問いません。

その他にも、上記の大学と短期大学を除いた学士の学位を得るのに必要な一般教養科目をすでに終わっている人や上記の大学と短期大学を除いて、62単位以上を取得している人などが試験を受ける事が可能となります。受験資格には、実務経験がある人でも可能です。労働組合役員として業務に携わり3年以上働いている人、社会保険労務士法人や弁護士法人などの補助として業務に携わり、3年以上働いていた人なども試験を受けることが可能です。

社会保険労務士の受験資格には厚生労働大臣が認めた国家試験に合格している人という条件もあります。「学歴」や「実務経験」「国家試験合格者」の3つの条件から1つでも当てはまっていれば国家試験を受ける事ができます。

試験科目

社会保険労務士の仕事は多岐に渡るため、いろんな知識がなくてはいけません。そのため、試験科目も沢山あります。「国民年金法」や「厚生年金保険法」「社会保険」「健康保険法」「労務管理」「雇用保険法」「労働基準法及び労働安全衛生法」「労働者災害補償保険法」などがあります。試験内容は選択式で行われます。

社会保険労務士の年収

社会保険労務士になるには、資格を取得するだけではありません。専門的な知識を身に付けておかなければいけません。法律は毎年のように改正されているため、毎年新しい知識を身に付けておく必要があります。社会保険労務士の資格を取得した人は、経験を積んで独立をしている人も沢山います。社会保険労務士の年収や独立開業している人の年収などについてご紹介していきます。

平均年収は約670万

平成27年の厚生労働省の調べでは、社会保険労務士の平均年収は670万円と言われています。月の平均年収は42万円です。難関と言われる仕事でもあるため、年収も高いようです。ボーナスもあり、年間で162万円ほどといわれています。年収はその年によって異なります。社会保険労務士は他の資格と一緒に取得している人や法律関連の事務所で働いている人もいます。

さらに、一般企業で働いている人など様々なので、そういった就職場所によっても年収は異なります。法律事務所や一般企業で経験を積んで独立している人も沢山います。独立した人の中には、年収1000万円を超える人もいると言われています。

独立だけでなく、社会保険労務士はテレビに出演したり書籍を出版して名前を売っている人もいます。そういった活動で顧客を獲得できれば、年収も高くなるかもしれません。一方で、顧客が獲得できない人は年収が200万円を超えない人も中にはいます。

資格手当とは?

実務経験があれば社会保険労務士の試験資格を得ることが出できるため、大手企業の総務部や人事部で働き、資格を取得する人もいます。そこから、さらに経験を積み独立する人もいます。資格を取得した場合には、今までの給料にプラスして手当が付く場合があります。資格を取得することで手当てが付くので年収もアップします。

報酬基準とは?

社会保険労務士に就職した場合の報酬は、「報酬基準」というものによって決められていました。「報酬基準」は依頼された仕事内容によって報酬が変わるというものです。以前は全国社会保険労務士会連合会が報酬基準を決めていました。それを元にして、各都道府県の社会保険労務士会がそれぞれの報酬を決めています。

しかし、今では社会保険労務士法の一部が変わってしまったことによて、「報酬基準」というものは完全になくなってしまいました。今は、報酬基準のことを「旧報酬基準」と呼んでいます。今でも「旧報酬基準」を元にして報酬を決めていることがほとんどです。社会保険労務士の主な就職場所となるのは社会保険事務所です。

そのため、社会保険労務士事務所には基本的に「就業規則の作成:150万円から」や「健康保険組合への編入手続き:8万円」などと細かく「報酬規程」が記載されています。しかし、今では報酬基準が完全に廃止されてしまったため、絶対に報酬規程通りとはいきません。そのため、直接打ち合わせを重ねて依頼の報酬額を決めているという形になります。

社会保険労務士の就職先

社会保険労務士は、私たちの労働環境を整えるために手助けをしてくれています。そんな社会保険労務士はどんなところに就職しているのかと疑問に思っている人も沢山います。社会保険労務士の就職先はどんなところがあるのかについてご紹介していきます。

法律関係の事務所

社会保険労務士事務所や法律事務所などの法律関係の事務所に就職する人もいます。法人だけの相談に乗るのではなく、個人からも相談があればのり、アドバイスをしたりする仕事内容です。社会保険事務所などに相談に来る人の多くは賃金や年金、労災など多岐に渡ります。

社会保険労務士事務所は全国にあるため、企業やコンサルティング会社で働くよりも就職しやすいと言われています。独立を考えている人も法律関係の事務所に就職し、経験を積んでから独立している人もいます。しかし、法律関係の事務所で求人を募集しているところは少ないため、資格を持っていても就職できない人の方が多いかもしれません。

企業・コンサルティング会社

社会保険労務士の資格を取得したら、企業やコンサルティング会社に就職する人もいます。社会保険労務士の知識は総務部や人事部などの仕事内容はプロでもあります。給料や健康保険料を計算したり、福利厚生などに携わる仕事内容もあります。企業は、外部の社会保険労務士を雇う場合もあります。しかし、その場合には雇用者に支払う給料よりも高くなってしまう場合もあります。

企業の中に社会保険労務士の資格を持っている人が就職してくれると、コストがかからないといったメリットもあります。総務部などの仕事内容について、社会保険労務士はプロであるため詳しく、資格がない人よりもミスなく行えることから、積極的に採用している企業も少なくありません。企業によっては、社会保険労務士の資格を取得している人に関しては給料に手当が付く場合もあります。

コンサルティングの仕事内容は、企業に対してアドバイスを行うことがメインとなります。企業の労働条件について見直してアドバイスを行ったり、信頼を得られる会社にするために手助けをするなどといった仕事内容もあります。

独立

社会保険労務士の国家資格を取得すれば、「全国社会保険労務士連合会」に登録することができます。登録すれば、社会保険労務士として企業で働くことができます。企業で働くだけでなく、国家資格を取得していれば独立することもできます。実際に企業で経験を積んでから独立している人も少なくありません。早く独立しいたいと考えている人も沢山います。

国家資格を取得したからとすぐに独立できるというものではありません。社会保険労務士は、年金関係や労働保険関係など様々な法律の知識を身に付けなくておかなくてはいけません。資格を取得しても実務経験がないと実際に対応しなければいけない時に、わからないとなってしまう可能性も少なくありません。そのため、企業や社会保険労務士事務所に就職して、いろんな業務を行い経験を積んでから独立するというのは基本的な流れです。

社会保険労務士に必要なスキル

専門知識

社会保険労務士の資格を取得していても簡単に独立できる仕事ではありません。保険や年金、労務管理などの専門的な知識が必要となるため、常に勉強をし新しい知識を身に付けなくてはいけません。資格を取得したからと言って安心してはいけません。法律は毎年、改正されているので、今まで学んできた知識とは違う部分もでてくれるかもしれません。

勉強していなかったために新しい情報を知らずにクライアントに教えてしまうなどはあってはいけないことです。社会保険労務士の資格を取得し、一般企業や法律関係の仕事に就職したとしても、常に書籍などを読んだり、セミナーなどに参加し新しい知識を勉強しなくてはいけません。

高い事務処理能力・コンサルティング能力

社会保険労務士の仕事は、お客様から相談を受けてアドバイスしたりするだけではありません。労務や保険関連の書類を作成したり、手続き代行などの業務もあります。こういった作業は、ミスが許されないので集中して行わなくてはいけません。パソコンを使った作業がメインとなるため、事務処理能力が必要となります。

社会保険労務士はコンサルティングをすることもあります。お客様の話を聞いてアドバイスしてあげるお仕事です。社会保険労務士は専門的な用語で話すことが多いですが、お客様に専門的用語を使っても分かりません。そのため、お客様にもわかりやすい言葉で話す必要があります。

独立する場合のスキル

社会保険労務士の資格を取得していれば、法律関係の事務所などで働かなくても独立することも可能です。そのため、資格を取得し経験を積んでから独立開業している人も少なくありません。独立すると今まで他の事務所で行ってきたことを自分でやっていかなくてはいけません。自分でお客様を獲得しなければいけないので、独立する上で営業力はとても大切になってきます。

社会保険労務士の魅力

労働者の役に立てる

労働者の中には、自分がどの健康保険に加入しているのか、毎月健康保険料はいくら払っているのか、万が一今働いている会社が倒産した時に失業保険はいくら貰えるのかなど知らない人は沢山います。さらに、将来年金はどれぐらい貰えるのか知りたい人も沢山います。普通の人は知識がないために、よくわからずに損している人も少なくありません。

社会保険労務士は、法人だけでなく個人の悩みも相談に乗ってくれて、場合によってはアドバイスもしてくれます。労働者の見方となるのが社会保険労務士の役目です。ブラック企業で働き、普通に受ける事ができる権利を受けられずに損をしている労働者も少なくありません。そんな労働者が正当な権利を受けるためにアドバイスをしてくれたりすることもあります。

日本の企業発展を支えている

ブラック企業が今問題となっています。労働者に対して過酷な労働条件を突き付けて働かせている企業も少なくありません。残業手当が付かずに働かされ、精神的に病んでしまい自殺してしまうという事件もあります。ブラック企業はなくなるどころか増えていく一方です。さらに、派遣をいいように利用して派遣切りをする企業もあります。

不当な扱いをされている労働者は沢山います。そういった労働者からの相談を受けている社会保険労務士も沢山います。社会保険労務士は、そういった労働者の話に耳を傾け、不当な扱いを正しくなおす役目があります。ブラック企業をなくしていけるようにするのが、社会保険労務士の仕事でもあります。

キャリアアップの強み

社会保険労務士は国家資格でもあり、業務独占資格でもあるので、社会保険労務士にしかできない仕事が沢山あります。労働保険や社会保険、書類作成、厚生労働省関係の書類申請、企業で労働者が働く上で必要なものを社会保険労務士がやらなければいけないので、とても重要な仕事です。

社会保険労務士の仕事内容のまとめ

社会保険労務士の仕事内容や必要な資格、年収や就職先などについてご紹介してきました。社会保険労務士は、国家資格でもあり業務独占資格でもあります。誰でも社会保険労務士になれるという訳ではありません。国家資格を受けるのにも条件があり、受験資格を満たしていなければ受験を受けることすらできません。基本的に一般企業や法律関係の事務所で働いている人がほとんどですが、経験を積んで独立している人も沢山います。

社会保険労務士は、専門的な知識を必要とし国家資格のため、平均年収は670万円といわれています。資格を取得し一般企業などで経験を積んで独立開業している人も沢山います。独立開業した場合は、自分でお客様を獲得しなくてはいけませんが、有名なところだと年収1000万円稼いでいる人もいます。

誰でもそれだけの年収を稼げるという訳ではなく、お客様を獲得できなければ年収が200万円以下の人も中にはいます。独立開業を目指している人はしっかりと知識を身に付けておきましょう。

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