贈与税がかからない方法とは?非課税枠をうまく利用する方法まとめ!

日本では、贈与税がかからない方法として、贈与に対し多くの非課税枠の特例が設けられています。現代では教育資金や子育て資金など両親や祖父母から援助を受けることも少なくありません。贈与税がかからない方法や種類、注意点などを知っておきましょう。

贈与税がかからない方法とは?非課税枠をうまく利用する方法まとめ!のイメージ

目次

  1. 贈与税がかからない方法の非課税枠などを知っておこう
  2. 贈与税がかからない方法・非課税枠や住宅など特例を利用!
  3. 贈与税がかからない方法の計算方法
  4. 贈与税がかからない方法を利用して遺産相続で節税
  5. 贈与税がかからない方法まとめ

贈与税がかからない方法の非課税枠などを知っておこう

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財産分与には遺産相続の他に生前贈与がありますが、遺産相続には相続税が生前贈与には贈与税が発生します。支払う税金は遺産相続税に比べ贈与税の方が高くなっていますが、多額の財産を持つ人が遺産相続の節税対策として、また住宅取得や結婚などのための贈与として生前贈与を行う人も多いようです。贈与税にはいろいろな非課税枠があり贈与税がかからない方法がありますので、計算方法なども含め税金対策として知っておきましょう。

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贈与税がかからない方法・非課税枠や住宅など特例を利用!

①暦年贈与

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暦年贈与とは、贈与を受けても贈与税がかからない方法である非課税枠のことで、1月から12月までの1年間をトータルして1人当たり110万円までは贈与税の免除が法律によって保証されています。つまり、その年に110万円以上の贈与を受ければ、110万円を超えた分に対し贈与税がかかることになります。計算方法は「贈与された金額ー基礎控除(110万)×税率ー控除額=税金」です。

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つまり110万円以下の取得であれば贈与税はかかりませんし申告も必要ありません。贈与税の非課税枠は贈与を受ける側の権利ですので、贈与する側は人数に制限はなく110万円を複数の子供に税金を支払うことなく贈与することができます。ちなみに、贈与する人が10年以上日本に居住していない場合や贈与を受ける者が日本国籍でない場合は、1年間に110万円以上の贈与であっても贈与税を支払う義務はありません。

②生活費や教育費は非課税

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子供が未成年の場合や夫婦のどちらかが働いていない場合など、夫婦や親子間で経済的な援助をする義務が生じます。援助する義務とは生活できない人を経済的に面倒を見ることで、日常生活を営む上で必要とされる生活費や学費・文房具費など教育費用を負担するなど扶養の義務を指します。このように扶養義務の中で発生した贈与には贈与税はかかりません。

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また教育費や結婚・子育てなどでまとめて一括に贈与を受けた場合でも、一定の条件を満たせば贈与税の対象外となります。このような生活費や教育費の非課税は、あくまでも生活費や教育費に充当された金額に対する非課税ですので、不動産や株式などに使われた場合は贈与税の対象となりますので要注意です。

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贈与者が死亡した場合の「使い切れずに残っている一括贈与残金」に対する税金の考え方は、教育資金と結婚・子育て資金とでは違っています。贈与者が死亡した場合は税金の種類は贈与税ではなく相続税に変わり、教育資金の一括贈与残金に対しては相続税はかかりませんが、結婚・子育ての一括贈与残金に対しては相続税の対象となります。

③法人からの贈与

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法人からの贈与を受けた場合は、贈与税ではなく所得税や法人税の対象になります。税金の対象とはなりますが贈与税からは対象外となりますので、法人からの贈与は非課税財産として考えられています。

④香典など

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香典や花輪代などは常識的な金額であれば贈与税はかかりません。ですので遺産相続税の計算方法としては、葬式費用の中に香典返しの費用を加えることはできません。香典だけでなくお歳暮やお中元などの贈答品やお祝い品、お見舞い品などに対しても一般的な常識範囲であれば贈与税はかかりませんが、高額な贈り物に対しては贈与税がかかります。高額な贈与税対象の贈り物は、暦年課税の110万円を超えるものと考えましょう。

⑤奨学金も非課税の場合が

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奨学金を受け取っても返済していく場合は借金となり、贈与税の対象にはなりません。返済義務のない奨学金に対しては、法人からの学資のための給付金であれば非課税であり贈与税はかかりません。

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また法人以外からの給付型の奨学金は、特定公益信託や財務大臣の指定した一定の要件に当てはまる場合は贈与税はかかりませんが、給付団体によっては贈与税がかかる場合もありますので、給付団体の立場が不明の場合は確認しましょう。原則として親が奨学金返済を肩代わりしている場合は、贈与税の対象となります。

⑥住宅取得資金の特例

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住宅取得を考える場合平成33年12月31日までであれば、20歳以上の者には両親や祖父母から住宅取得資金として最大1200万円までは贈与を受けても贈与税かからない特例があります。1人当たり暦年贈与の非課税枠が110万円ありますので、実際は1,310万円までは贈与税がかからないことになります。また平成31年4月1日~平成32年3月31日までの住宅取得で10%の消費税が加算されている場合は、3,000万円までは贈与税が非課税となります。

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贈与税の特例を受ける条件として、「贈与を受けた年の翌年3月15日までには取得した新居に住んでいる」または「確実に居住できる」こととされ、他にも細かい条件がありますので税理士さんなど専門の方に相談してください。

⑦教育資金の特例

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教育費のために祖父母から贈与を受けた場合は、子供1人につき1,500万円までは贈与税がかかりません。教育費には直接学校に支払う費用と教材や制服など業者に払う費用、塾や習い事など教室に支払う費用などが含まれますが、業者や教室に払う費用の贈与税非課税枠は1,500万円の中に含まれ限度額が500万円となっています。ただし、子供が30歳までに贈与を受けた金額を使いきれず通帳に残った場合は、贈与税の対象になります。

⑧結婚や子育て資金の特例

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平成27年4月より結婚や子育て資金に対しても新しく特例制度がスタートしました。平成27年4月1日から平成31年3月31日までの間で20歳以上50歳未満の人が結婚・子育て資金として一定の条件をクリアし父母や祖父母から譲与を受けた場合、1,000万円までは非課税とされますので贈与税はかかりません。では、具体的に見てみましょう。

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まず条件として「1、信託受益賢を付与される」「2、付与された金額を書面にて残し、銀行などに預金する」「3、付与された金額を書面にて残し、証券会社などから有価証券を購入」の中のずれかを満たす必要があります。次に、銀行など金融機関にて「結婚・子育て資金口座」を開設し、口座開設を行った金融機関を通して「結婚・子育て資金非課税申告書」を贈与を受ける者の所轄税務署長へ提出する必要があります。

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結婚・子育て資金の主な内容には、「衣装代や結婚披露宴などの挙式費用」「家賃や敷金、転居など新居に伴う費用」「妊婦検診や不妊治療費」「出産や産後ケアに必要な費用」「子供の医療費や保育費用(幼稚園・保育園・ベビーシッター代など)」などがあります。ただし、50歳時点で贈与を受けた金額に残金がある場合は、贈与税として計算されますので要注意です。

⑨おしどり贈与

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おしどり贈与とは、配偶者に贈与された不動産に対する贈与税の非課税特例制度です。法的に認められた婚姻期間が20年以上あり贈与を受けた年の翌年3月15日の時点で居住していることが条件で、贈与税の非課税枠は最高2,000万円です。この非課税枠に暦年贈与は含まれません。また、おしどり贈与で贈与された金額は遺産相続の計算に加算されませんので財産が多い人はメリットが大きいのですが、一生に一度だけの適用です。

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ただし、不動産登録税は遺産相続での取得では税率0.4%ですが贈与では税率2%ですので、おしどり贈与を受けたことでかえって出費が増えることもあります。遺産相続では配偶者のほとんどが課税の対象になりませんので一般的な家庭ではメリットがあるといえませんが、財産が多い人の節税対策や複雑な家庭環境での問題解決方法としては有効といえます。

⑩相続時精算課税制度

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相続時清算課税制度とは、その名の通り相続時まで1人2,500万円までは特例として税金がかからない制度です。つまり、相続時清算課税制度を利用すると2,500万円までは贈与税がかかりませんが、相続税計算の時に相続時清算課税制度を利用した金額が加算されますので、メエリット・デメリットをよく確認して利用しましょう。メリットは、非課税枠内であれば税金を払わず贈与を受けることができます。

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また値上がりしそうな財産や収益物件は相続税対策になる可能性があります。相続争いの対策にも有効です。デメリットを考える場合一番気にしなければならないのが、相続時清算課税制度を利用するとそれ以降1人110万円の非課税枠である暦年課税を利用できなくなることです。しかも一度相続時清算課税制度を利用するとその後に撤回することができません。また、小規模宅地などの特例を受けることができなくなります。

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他にも遺産相続課税は金額が大きくなるほどに税率が上がりますので、相続時清算課税制度を受けるとその金額が遺産相続の時に加算されもっと税率が上がることになります。他にも不動産贈与の場合は、不動産取得税が発生したり登録免許税が高くなるなどがあります。

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贈与税がかからない方法の計算方法

贈与税の税率と計算方法

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贈与税の税率は、平成27年1月1日以降を基準に贈与をした者と受けた者との関係性で「特例贈与」と「一般贈与」の二つに分かれます。特例贈与とは父母や祖父母など直系尊属から20歳以上の子供や孫に贈与された場合をいい、それ以外は一般贈与に当たり特例贈与よりも相続税の税率が高くなっています。具体的に相続税率の例をあげますと、課税価格200万以下は特例贈与も一般贈与も控除額は0で贈与税率は10%と同じです。

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課税価格400万円超~600万円以下では、特例贈与では控除額が30万円で贈与税率は20%です。一般贈与では控除額は65万円ですが贈与税率は30%となります。1,000万円超えると一般贈与では特例贈与に比べて控除額が減り贈与税率が増えて差がますます大きくなります。例えば課税価格1,000万円~1,500万円以下では、特例贈与では控除額が190万円で贈与税率は40%ですが、一般贈与では控除額は175万円で贈与税率は45%となります。

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贈与税の計算方法は特例贈与でも一般贈与でも同じで、贈与税から基礎控除を引いた金額(課税価格)に税率をかけて控除額を差し引いた金額が贈与税額となります。つまり計算方法は「贈与税の課税価格(贈与額ー110万円)×贈与税率ー控除額=贈与税額」となります。

贈与税のシミュレーション

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具体的な数字で相続税がいくらになるか計算方法にあてはめて、シュミレーションをして見ましょう。例えば贈与額が200万円の場合は、年度に関係なくまた贈与の種類に関係なく基礎控除を引いた課税価格90万円の10%が贈与税になりますので、贈与税は9万円です。

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贈与額が600万円の場合は、平成26年12月末までは贈与税は82万円で平成27年度からは特例贈与の場合は68万円、一般贈与の場合は82万円です。贈与額が1000万円の場合は、平成26年12月末までは贈与税は231万円で平成27年度からは特例贈与の場合は177万円、一般贈与の場合は231万円です。2000万円の場合は、平成26年12月末までは贈与税は720万円で平成27年度からは特例贈与の場合は585万5千円、一般贈与の場合は695万円です。

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このように贈与額が高額になればなるほど贈与額に対して贈与税の占める割合が高くなります。贈与を受ける目的がはっきりしている場合は、対象となる非課税枠を利用するなど贈与税の計算方法を知って贈与税がかからない方法を選択することが重要です。

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贈与税がかからない方法を利用して遺産相続で節税

暦年贈与の節税効果と注意点

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最初にお知らせしたように、暦年贈与では1人当たり1年間で合計110万円までは贈与税がかかりません。ですので例えば子供2人に110万円を10年間毎年贈与したとしたら、贈与総額の計算方法は110万円×10(年間)×2(人)=2,200万円です。つまり2,200万円を相続税を払うことなく贈与したことになります。この暦年贈与を利用せずに2,200万円を遺産相続したら、遺産相続税は200万円ほどになりますので大きな節税効果があるといえます。

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遺産相続額が7,000万円以下であれば暦年贈与を利用すると遺産相続税がゼロになる可能性もあります。ただし、贈与税の非課税枠を利用する場合、数点の注意点がありますのでお知らせしましょう。(1)贈与税の非課税枠は贈与を受けた者1人につき1年間で合計110万円までですので、2人からそれぞれ110万円づつ贈与を受けた場合合計が220万円になり差額の110万円に関しては税金がかかることになります。

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(2)毎年同じ金額を同じ時期に続けて贈与を受けていると、まれに最初から合計金額を贈与する意思があったとみなされ贈与税が請求される危険があります。(3)親が子供名義の通帳に毎年生前贈与を行っても印鑑や通帳など親が全てを管理している場合は、名義を子供に変えただけの預金としてみなされ遺産相続税に加算される場合があります

贈与税の特例の節税効果と注意点

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遺産相続が2億円以上ある人の遺産相続税は、税率が高くなりますので数千万円単位になります。これまでお知らせしてきたように贈与税の特例には、暦年贈与の他にも1,500万円までの教育資金や2,110万円までのおしどり贈与などがありますが、2億円を超える人はさらに節税効果を狙った税金対策が必要となります。税金対策の一つとして考えられるのは、多少贈与税を払っても生前贈与を行う方法です。

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遺産相続が高額になると税率が高くなりますので、生前贈与により遺産相続額を低くすると贈与税を合わせても節税効果が期待できます。例えば財産5億円の人が20歳以上の子供2人に10年間毎年500万円づつ贈与した場合の計算方法を見てみましょう。何も税金対策を行わなかった場合は、相続税は税率30%ですので1億3,800万円となります。

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しかし、子供2人に500万円づつ10年間贈与を行った場合の計算方法は、贈与500万円に対する贈与税が49万円ですので「49(万円)×2(人)×10(年間)=980(万円)」となり、980万円の贈与税がかかりますが9800万円は贈与ができたことになります。節税効果を見てみますと、何も対策を行わない場合の相続税は「1億3,800万円」ですが、2人の子供に非課税枠の110万円づつ10年間贈与した場合の相続税は「1億2,920万円」となります。

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また、2人の子供に500万円づつ10年間贈与を行った場合の税金の計算方法は、「9,800万円(相続税)+960万円(贈与税)=1億760万円(支払い税金)」となり、2人の子供に500万円づつ10年間贈与を行うと結果として何も節税対策を行わない場合と比べ「およそ3,000万円の節税効果」があったことになります。

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生前贈与を行う場合は、贈与税の対象とならないように次の3点を注意しましょう。「1、毎年贈与の契約書を作成し、贈与者と贈与を受ける側の両方が署名捺印する」「2、贈与後は贈与を受けた者が通帳やキャッシュカード、印鑑など全てを持ってお金の管理する(実際に使うことが重要です)」「3、贈与する日にちを毎年変更する」

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贈与税がかからない方法まとめ

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これまで贈与税のかからない方法を見てきましたが、一般家庭で利用度の高い非課税枠の特例は暦年贈与や教育資金、住宅取得資金、結婚資金などでしょう。このようにさまざまな贈与税がかからない方法があるにもかかわらず、知らないで相続税など必要以上に課税されるのは残念です。具体的な種類や非課税枠の金額、税金の計算方法だけでなく注意点も合わせて知っておきましょう。

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