「古参」の意味や使い方とは?類語や「新参」との違いを解説!

「古参」という言葉をご存知でしょうか。企業や組織などに長く所属する人を指す言葉でしたが、最近では違った使い方をされることがあります。今回は「古参」の意味や類語についてだけではなく、最近生まれた新しい使い方についてもご説明します。

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目次

  1. 「古参」の意味や正しい使い方を紹介!
  2. 「古参」とは?
  3. 「古参」の使い方を例文で紹介!
  4. 「古参」と「新参」の違いとは?
  5. 「古参」の類語にはどんな言葉がある?
  6. 「古参」の意味や正しい使い方についてのまとめ

「古参」の意味や正しい使い方を紹介!

「古参」という言葉をご存知でしょうか。ご存じだったとしても、実際に使ったことは無い方もおられるのではないでしょうか。実は「古参」という言葉は、最近新しい使い方をされるようになっており、そちらの使い方をご存知で、古くからある言葉だとは知らなかったという方もおられるかもしれません。今回は「古参」の本来の意味や使い方から、新しい使われ方についてもご説明します。

その他、「新参」という言葉も本来の意味と新しい使われ方があります。「古参」と「新参」を比較して違いをご説明するとともに、類語なども例文を使いながらご説明していきます。多様な使われ方をするようになっている「古参」という言葉を正しく理解し、幅広い会話の場面で使えるようになってください。

「古参」とは?

まずは「古参」についてです。最初に読み方や本来の使い方についてご説明し、書物などで使われている例もご紹介します。これからご紹介する意味が基本となりますので、新しい使い方の前に、こちらをしっかり理解して覚えるようにしてください。

「古参」の読み方とは?

「古参」は「こさん」と読みます。そのままと言えばそのままですが、あまり耳慣れなかったり文字で目にすることが少ない方には一瞬戸惑う漢字かもしれません。「こざん」や「ふるさん」ではありませんので、間違えないようにしましょう。

「古参」の本来の意味は「ベテラン」

続いて意味についてご説明します。単語の意味を知る為には、単語を構成している漢字の成り立ちを知ると正しい意味を知ることにつながります。「古参」の「古」も「参」もそれぞれよく使われる漢字で、難しい漢字ではありませんが、まずはそれぞれの漢字の成り立ちから紐解いていきましょう。「古」は古い兜を象った象形文字です。そこから、「古」は「古くなる」「古い」を意味する漢字となりました。

一方「参」は頭上に輝く三つの星の象形の下に、豊かでつややかな髪をした女性がかんざしを付けている象形が合わさった会意兼形声文字です。「密度が高い」ことを表しており、そこから「三度」「参加する」「加わる」といった意味を持つようになりました。これら二つの漢字が合わさった「古参」は「古く、参加する」となり、「古くからその職に就いている人」や「古くからその土地に住んでいる人」という意味を持っています。

つまり、よく使われる言葉である「ベテラン」と同じような意味を持っています。「ベテラン」とは、ある事柄について、優れた技術と豊かな経験を持つ人や熟練している事を指します。会社などの集団においては、「古参」の人や「ベテラン」はその経験を下に伝えるために、後輩指導などの役割を持つことも多く見られます。

ところで「ベテラン」の元は英語で「veteran」と書きます。「ベテラン」とカタカナでよく使われる言葉ですが、和製英語というわけではなく、英語の「veteran」にちゃんと「熟練する」という意味があります。しかし、「veteran」は「熟練する」だけではなく「兵役経験者」や「元軍人」という意味を持っています。文脈で「熟練する」を意味していると判断される場合以外は、多くの場合「兵役経験者」の事だと判断されます。

書物にも使われている「古参」

「古参」は古くからある言葉だとご説明してきましたが、どれくらい古くから使われている言葉でしょうか。「古参」という言葉が使われている書物を見ると、いかに古くから使われていたかを感じることができます。例えば1909年発表の田山花袋の「田舎教師」にもその記述があります。このことから「古参」という言葉が100年以上前から日常的に存在していたことが伺い知れます。

「弥勒ももうずいぶん古参だから、居心地は悪くないけれど、いかにしても遠いからね、君」


さて、「古参」の読み方を説明した際、「こざん」ではないとお伝えしましたが、実は書物のなかには「古参」を「こざん」と読ませているものがあります。例えば1927年10月から1928年3月まで東京日日新聞、大阪毎日新聞で連載された林不忘の小説「魔像:新版大岡政談」で、現在の「古参(こさん)」と同じ熟練者と言う意味で「古参(こざん)」と読ませる記載があります。

「ふん、如何に中原(ちゅうげん)の鹿を射当てた果報者じゃとて、新役(しんやく)は新役、何もそうお高く留まらずとも、古参(こざん)一同に年賀の礼ぐらい言われぬはずはござるまいッ!」


さらに1919年に刊行された野口雨情の詩集「都会と田園」では、「古参」を「ふるひ」と読ませる記述もあります。「都会と田園」の「ふるひ」も、先にご紹介した「魔像:新版大岡政談」の「こざん」と同様、現在の「古参(こさん)」と同じ「熟練者」「ベテラン」という意味で使われています。書物ではさまざまな読ませ方をされていることと、明治や大正の時代から「古参」という言葉が使われていたことがわかります。

年配の男は権と同じ工場の古参(ふるひ)職人だ


「古参」の使い方を例文で紹介!

「古参」の読み方や基本的な意味はご理解いただけたでしょうか。続いては、「古参」の具体的な使い方についてご説明します。最初に基本的な意味での使い方をご紹介したのち、最近の新しい使い方についてもご紹介します。様々なケースで、それぞれに例文を使ってご紹介しますので、シーンを思い浮かべながら使い方を覚えてください。

「古参」の基本的な使い方

「古参」の本来の意味は「古くからその仕事に就いている人」「長年その土地に住んでいる人」「ベテラン」となりますので、ビジネスシーンでは先輩や上司を指して使うことになります。例文としては「古参の社員に意見を聞きたい」と、ベテランの話しを聞きたいことを示す場面などで使います。しかし、この例文のように肯定的な意味で使われるばかりではありません。

時には、「古臭い考えを持っている」や、「社歴が長いだけで能力が伴わない」といったことを揶揄する意味合いで使われる場合があります。「どうせまた古参の方々の気持ちで決定が下されるのだろう」などの使われ方です。その為、「古参」にはネガティブなイメージを持たれている場合も多く、上司などに直接「古参」と言うと、誤解を招く場合もあり、避けた方が賢明と考えられます。注意してください。

また、その組織や集団の中で最も古くから活躍している人の事を、特別に「最古参」と言う事もあります。もちろん尊敬の意をこめて使われるケースもありますが、「古参」と同様、逆に軽蔑の気持ちで使われるケースがありますので、相手に直接「〇〇さんの最古参としての意見を聞かせてください」のように言うのは避けた方が無難でしょう。敬意を示したつもりで余計な誤解を招かないよう、注意してください。

アイドル用語としても使われている「古参」

「古参」の本来の意味での使い方をご理解頂けたところで、続いては最近の新しい使い方についてご説明していきます。まずは、「アイドル用語として」の使い方です。いつからそのアイドルのファンなのかを、「古参」と「新参」という言葉を使って分けています。「古参」というと、そのアイドルの結成当初からのファンを示すことが多く、下積みなどの時代から知っている場合が多いです。

その他、特に好きでファンになるきっかけとなった曲名などを使って「〇〇古参」などの言い方もされます。これは、「自分は〇〇という曲の時からのファンだ」を意味しています。ビジネスで使われる場合とは違い、アイドル用語として使われる「古参」は、自分の事を指すことが多く、「古参」であることがステータスとされていることが多いです。

また、アイドルの中でもAKBグループの場合、メンバーの加入時期もさまざまで、結成当初からのメンバーもいれば加入間もないメンバーもいます。その為、長く所属しているメンバーの事を「古参」とも言います。メンバーは卒業していきますので、最古参メンバーは入れ替わっていくこととなります。

アイドルにおける「古参」の使い方の例文

それでは、アイドル用語としての「古参」の具体的な例文をいくつかご紹介します。「我々古参ファンは、君たち新参とは違い、下積み時代からメンバーと一緒に戦ってきたんだ」「古参も新参も一緒に盛り上げましょう」などのように、ファンを古参と新参で分けています。また、アイドルの事を指す場合には「また古参メンバーが一人卒業する」のような使い方もされます。

ネットにおける「古参」の使い方の例文

新しい使い方はアイドル用語としてだけではなく、ネット用語としての使い方もあります。本来の「古参」やアイドル用語の「古参」と同じように、「古くから参加している」ことを意味しています。例えば初期のころからTwitterを利用している女性のことを「古参Twitter女子」などと呼んだりします。

また、ニコニコ動画では古参会員が特に好んだり、古参会員にしか良さがわからないような動画のことを「古参ホイホイ」と呼ぶなどの使われ方もしています。ニコニコ動画ではIDによって古参会員かどうかを見分けることができ、ユーチューバーなどの出現によって古参IDに価値を見出されることが増えています。その為、ニコニコ動画の古参IDが高値で取引されるなどの問題も起きています。

「古参ぶる」の意味や使い方とは?

古参ではないのに古参のふりをすることを「古参ぶる」と言います。これはあまり良い意味では使われていません。例文でご説明すると「古参ぶってもすぐにばれるのだからやめた方が良い」や「〇〇さんは古参ぶっているけれど、どうも怪しい」のように、本当の古参の人から揶揄される表現です。

それとは少し意味合いが違いますが、古参の人の事を揶揄するような表現もあります。「古参厨」や「懐古厨」などの表現です。これらは、「昔はよかった」「新しいものはおかしい」といった発言を連発して、むやみに新しいものを否定する人たちの事を揶揄する意味を持ったネット用語です。

「古参」と「新参」の違いとは?

ここまでで何度か「新参」という言葉が出てきましたが、ここで改めて「新参」についてもきちんとご説明しておきます。「新参」の意味や「古参」との違いなどについてご紹介しますので、ご参考になさってください。

「新参」の意味や使い方とは?

「新参」は漢字からもわかるように、「古参」の対義語です。「古参」がベテランを示していたのに対し、「新参」は「集団や組織に新しく所属する人」や「新しくその土地に住む人」、「仲間になって日が浅い人」などの事を指します。ベテランに対しての言葉であれば、「新人」などがそれにあたります。その為、新人がベテランの先輩などを相手に「私のような新参者が意見するのははばかられますが」のような使い方をします。

ネットにおける「新参」は良い意味ではない?

先ほどの使い方はビジネスシーンなどで使われる、「新参」の本来の使い方ですが、「新参」も「古参」と同様、ネット用語としても使われるようになっています。しかし、ネット用語としての「新参」は、本来の使い方の新参とは違い、ほとんどの場合で相手を中傷したり、差別的な意味合いを含めて使われます。古参ファンが新参ファンに対して「新参のくせにでしゃばるな」のような言い方をします。

「古参」の類語にはどんな言葉がある?

ここまで「古参」の本来の使い方や新しい使い方と、対義語である「新参」の本来の使い方、新しい使い方などについてご説明してきました。ここからは、「古参」の類語についてご説明します。「古参」は「ベテラン」を意味するとお伝えしてきましたが、その他に言い換えが可能な言葉や表現はあるのでしょうか。「古参」の類語の意味や使い方とともに、「古参」とはどのような違いがあるのかについてもご紹介します。

類語①「古顔」の意味や使い方とは?

「古参」の類語として代表的なものに、「古顔」があります。読み方は「ふるがお」です。「こがお」や「こがん」ではありませんので注意してください。「古顔」は「古参」と同様に、「古くから組織に所属している人」という意味を持っています。その為、言い換えが可能な場面が多いですが、「古参」と「古顔」の違いは、「古参」にはただ所属しているだけではなく、長くその地位に就いているという意味も含まれている点です。

出典: https://tokyo.ymca.or.jp

「古顔」の使い方としては「彼もすっかりこの会の古顔だ」や「彼女は古顔だから、いろいろ質問すると答えてくれる」などとなります。「古参」とは違い、地位についての意味合いは含まれませんので、目上の相手を敬うというよりは、長くいる仲間を表現する時に使われる言葉です。

類語②「古手」の意味や使い方とは?

「古顔」とよく似た意味を持つ類語として、「古手」があります。読み方は「ふるて」です。「こて」ではありません。「古手」は「古顔」と同じように、「古くから組織所属している人」を表す「古参」の類語ですが、「古顔」と同じく、地位を示す意味合いは含まれていません。また、「古手」と「古顔」との違いは、「古手」には「長く使っている衣服」といった意味も含まれていることです。

出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

その為、「古手の社員に新人教育を任せる」のような「ベテラン」の意味での使い方もしますが、「私は古手の洋服を捨てることができない」のように、「古い衣服」を示す表現としても使われます。

類語③「古株」の意味や使い方とは?

「古株」も「古参」の類語です。「ふるかぶ」と読みます。この言葉も、よく見聞きする言葉ではないでしょうか。これまでにご紹介した二つの言葉と同様、「古参」との違いは、地位を示す意味を含まないことです。それ以外は同じように「ベテラン」を意味する言葉ですので、「気が付けばすっかりこの会社の古株になっていた」のような使い方をします。

また、最近のアイドル用語では古くからのファンのことを「古参ファン」と表現するとご説明しましたが、以前はジャニーズのファンの中で、ファン歴が長いことを「古株」と表現していました。長く応援していることがステータスと考えられているのは、今に始まったことではないことが伺い知れます。

類語④「お局」の意味や使い方とは?

会社に長く所属している女性を指す言葉に「お局」があります。「おつぼね」と読みます。古参社員の中で、特に女性を指す言葉ですが、尊敬の意を込めて使われることはほとんどありません。「ベテラン」で「口うるさく」「意地悪な」女性社員を揶揄する表現です。「お局様に知られると面倒だから、この件は内緒にしましょう」のように使われます。

「古参」の意味や正しい使い方についてのまとめ

「古参」の本来の意味や使い方、新しい使い方に加え、その類語などについてご説明してきました。本来の「ベテラン」としての意味だけではなく、現在はアイドル用語やネット用語として発展していることがご理解いただけたでしょうか。また、「古参」には、他の「古顔」「古手」「古株」などの類語とは違い、「長くその地位に就いている」という意味も含まれていました。

「古参」は長くその地位や組織に所属している人ですから、尊敬を込めて使われるべき表現ではありますが、実力が伴わない相手を揶揄する場面でも使われます。相手に直接使って、あらぬ誤解を招かないように注意してください。またご自身も、将来揶揄する意味で「古参」と言われないように、ビジネスマナーをしっかり身に着けて、ステップアップしていってください。

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