「お二方」の意味と敬語の使い方を例文で解説!「お二人」との違いも!

「お二方」という言葉は、ビジネスの場面や接客シーンで多く使われる言葉です。しかし、「お二方」は正しい敬語なのかどうか、少し不安がある方も多いのではないでしょうか。ここでは「お二方」の正しい意味や敬語の使い方などを例文を交えてご紹介します。

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目次

  1. 「お二方」の意味や敬語の使い方が気になる
  2. 「お二方」の読み方と意味
  3. 「お二方」の敬語の使い方
  4. 「お二方」の使い方の例文
  5. 「お二方」と「お二人」の違い
  6. 「お二方」の類語
  7. 「お二方」の意味や使い方まとめ

「お二方」の意味や敬語の使い方が気になる

「お二方」という言葉を聞いたり使ったりしたことはあるでしょうか。「お二方」はビジネスシーンなどで、その場に自分以外に二人の人物がいる時に使う言葉です。そのままで敬語として使われていることが多いですが、それは正しい使い方でしょうか。ここではさまざまな場面別に、「お二方」の正しい使い方を例文を使ってご紹介します。

また、自分以外の二人を指す場合、簡単に「お二人」と表現することも可能ですが、「お二人」と「お二方」ではどのような違いがあるかご存知ですか?同じ意味に感じられる2つですが、場面や相手によって正しい使い方をしなければ相手に対して失礼になってしまう場合があります。「お二人」やその他の類語についても、その違いや言い換えについてご説明しますので、よく理解し、相手に失礼の無い会話ができるように参考になさってください。

「お二方」の読み方と意味

「お二方」の使い方や類語のご説明をする前に、まずは「お二方」の読み方や意味など、基本の部分からご説明します。それほど難しい読み方や意味ではありませんが、勘違いや思い込みをして最初の出だしでつまづくこともあります。知っていると高を括らずにお読みください。

「お二方」の読み方

まずは「お二方」の読み方からです。「おふたかた」と読みます。「おふたがた」ではありません。ちなみに人数が増えて三人になると「お三方」という言葉もあり、「おさんかた」と読みますが、四人のことを「お四方」とは言いません。「お四方」という言葉は存在しないのでご注意ください。四人以上の人を指して言いたい場合は、「お方々(おかたがた)」となりますので、参考に覚えておいてください。

「お二方」の意味

続いて「お二方」の意味についてご説明します。「お二方」は自分以外の二人の人物を指すときに、相手を敬って言う言葉です。「お」を付けることによってこのような意味になります。「お」を付けずに「二方」とすると、「二方向」という意味になります。「二方(ふたかた)に分かれて探す」のような使い方をします。「お」を付けるかどうかで意味が大きく変わりますので、注意が必要です。

「お二方」の敬語の使い方

それでは、「お二方」の敬語の使い方についてご説明していきます。「お二方」はそれだけで敬語としての意味を持ちますので、ビジネスシーンでは積極的に使って良い言葉といえるでしょう。しかし、時には使い方に注意が必要です。特に、その場に指したい二人以外にも人物がいる場合などには、上から目線に感じられたり、誰を指しているのかわからず誤解を与えてしまう場合もあります。正しい使い方をマスターしましょう。

「お二方」は目上の人にも使える?

ビジネスシーンで気になるのは、目上の人に対しての言葉使いです。「お二方」は目上の人に対して使って良い言葉かどうか、ご説明します。「お二方」の「方」は、敬称です。敬称とは、人の名前や役職名などの後ろに付けるもしくはそれ単独で、その相手に対しての敬意を表す言葉です。代表的なものには「様」や「先生」などがあり、「方」もこれに当たります。

その為、敬称の「方」が付いた「お二方」は、目上の人に対して使って良い言葉といえます。また、頭の「お」も付けることで丁寧な意味を付け加える役割をしています。これらのことから、「お二方」は目上の方に対して使うべき言葉だと言えるでしょう。

「お二方」の敬語の種類

「お二方」には敬称が付いているとご説明しましたが、敬語としてはどのような種類に分類されるのでしょうか。そもそも敬語には丁寧語・尊敬語・謙譲語があります。「お二方」を会話の中で使う場合、丁寧語での使い方がもっとも一般的で使いやすいでしょう。「お二方」に続く文章を「です・ます」調でつなげることで丁寧語になります。例えば「お二方はどう思いますか?」などと表現します。

尊敬語としても使用することができます。先ほどの例文を尊敬語にすると、「お二方はどのようにお思いになりますか?」となります。「お二方」は丁寧語でも尊敬語でも使うことができることがお分かりいただけたでしょうか。一方、謙譲語は注意が必要です。丁寧語・尊敬語と謙譲語の違いは、主語が誰になるかです。謙譲語は自分をへりくだらせて相手を立てる表現ですので、「お二方」を主語にした文章にはふさわしくありません。

もし、謙譲語で「お二方」を使うのであれば、「私はお二方にお目にかかることができて光栄です」のように、主語が自分となる文章の中に入れるのであれば良いでしょう。敬語の使い方に注意して、相手に失礼の無い表現ができるようにしましょう。

「お二方」が誰を指すかわかるように注意

「お二方」を使う場合、注意しなければならないのは誰を指しているのかが伝わるようにすることです。「お二方」を使うのは、自分を含めて3人以上の人物がいる場面となります。自分を含めて三人であれば相手が二人ですので、比較的伝わりやすいと考えられますが、それ以上の人数がその場にいる場合などには、あいまいな言い方をしてしまうと、相手も自分の事だと気づかない場合が考えられますので注意しましょう。

「お二方」の使い方の例文

それでは、「お二方」の使い方を例文でご紹介していきます。さまざまな場面によって正しい表現の仕方が異なりますので、シーン別にご紹介します。ご自身が使いたい場面と照らし合わせて、参考になさってください。

①ビジネスでの例文

まずはもっともよく使われるであろうビジネスシーンにおいての例文です。とにかく失礼があってはいけない場面ですので、敬語の種類にも注意します。丁寧語と尊敬語では、より敬意を表することができるのは尊敬語です。例えば、「お二方が見た感想を聞かせてください」と丁寧語で言うよりも、「お二方がご覧になった感想を聞かせてください」と尊敬語で言う方がより良いです。

また、この例文の中に謙譲語も加えることができます。「お二方がご覧になった感想をお伺いしたく思います」と、「聞く」を謙譲語の「伺う」にすることができ、自分をへりくだらせて相手を立てることができます。文章の中で、それぞれの単語の主語が誰なのかに注意しましょう。

②接客業での例文

次に接客業での「お二方」の使い方についてご説明します。接客業では相手に対して敬語を使うことが基本となりますし、接客の際の対応一つで顧客の心を掴むことにつながります。反対に対応を誤ると、自分と顧客の関係に響くばかりではなく、店舗や会社全体として顧客を失うことにつながります。

もちろん、丁寧すぎる対応が必要ない場合もあり、そのような際は「お二人様」が好ましいですが、少しランクの高い接客を目指すのであれば、「お二方」は是非使いたい表現です。例えばホテルのフロント係などが良い例です。質の高い接客が求められる職業ですから、「ご予約をお二方で承っております」などの使い方をすると、顧客にも満足感を与えられるでしょう。

③メールでの例文

ビジネスシーンでは先方とのやり取りにメールを使用する場面が非常に多いです。しかし、メールは身振りや目線などのボディーランゲージが伝わりませんので、伝えたい内容をより明確にしなければ、正しく相手に伝わらないリスクがあります。メールで「お二方」を使う時は、「お二方」が誰を指しているのかが明確な、自分を含めた三人でのやり取りに限るのが賢明です。

その点に注意すれば、商談などで相手を目の前にしている時と同じような文章を使うことができます。例文をあげると「先日のお打ち合わせで伺ったお二方のご意見を元に、資料を作成しましたのでまずは添付にて送付致します。」のようになります。どうしても四人以上に送るメールで、「お二方」を使いたい場合は「〇〇様、△△様のお二方に伺ったご意見を元に」のように、誰を指すのか明記すると良いでしょう。

④人を指さない場合の例文

ビジネスシーンでは、「お二方」が人を指さない場合があります。もっとも多いケースは、個人ではなく会社を指す場合です。個人の意見ではなく、会社の総意として提示された条件を元に商談等が進む場合が多い為です。その場合も「今回はお二方の承認を頂けましたので、この企画で進めさせていただきます」のように、人を指す場合と同じような使い方をすることができます。

⑤失礼な表現の例文

良かれと思って使った表現が、失礼になってしまうケースもあります。よくある例が過剰敬語です。「お二方」の場合、「お」や「方」が付いていることで、すでに敬称としての役割を持っています。その為、ここに「様」を付けて「お二方様」としてしまうと、文法上もおかしくなりますし、過剰敬語となりかえって相手に失礼になってしまいます。

「お二方様にお会いできて光栄です」のような使い方をしないように注意しましょう。どうしても「様」を使いたいのであれば、「お二人様」とするのが正しい表現です。きちんと理解して使い分けるようにしてください。

「お二方」と「お二人」の違い

「お二方」の例文をご紹介しましたが、使い方をご理解いただけたでしょうか。続いては「お二方」と類似する表現である「お二人」についてご説明します。「お二方」も「お二人」も、どちらも自分以外の二人を指す言葉ですが、使い方や使う場面は少し異なります。説明をよくお読みいただき、誤った使い方をしないようにしてください。

「お二人」は失礼な表現?

「お二方」とよく似た表現の「お二人」ですが、どのような違いがあるのでしょうか。「お二人」にも頭に「お」が付いており、敬語表現とも言えるのですが、ビジネスシーンなどで使用するには少し心もとない表現です。例えば目上の相手や取引先を相手にした会話の中で「お二人はどう思われますか?」のような使い方をすると、間違いではありませんが失礼な印象を与えてしまいます。

また、特に「お二人とも」という表現には注意が必要です。「〇〇様も、△△様もどちらも当てはまる」ことを示すときに「お二人とも」といった表現を使いたくなるでしょう。社内の対等な立場の相手との会話なら問題ありませんが、目上の相手や取引先を相手にしたやり取りで「お二人とも」と言っては失礼にあたります。「お二人とも」と言いたい場合には、「お二方とも」と言い換える必要がありますので、しっかり覚えていてください。

「お二方」はより丁寧な敬語?

「お二方」と「お二人」の違いをもっとも簡潔に表すと、「お二方」が「お二人」の敬語表現である、と言えるでしょう。「お二人」にも頭に「お」が付いていますが、「お二方」にはさらに敬称の「方」が付いています。その為、ビジネスシーンなどでは「お二方」の方がふさわしい表現となるのです。「お二人様」と「お二人」に敬称の「様」を付けることも可能ですが、「お二方」の方がビジネスシーンの言葉遣いとしてふさわしいでしょう。

「お二方」の類語

「お二方」の使い方や「お二人」との違いについてご説明してきましたが、続いては「お二方」の類語についてご紹介します。そのまま言い換えが可能な表現や、使える場面の違いなどについてもご説明しますので、よく理解して幅広い表現ができるようになってください。

類語①お二人様

「お二人様」は、ビジネスシーン以外の、例えばテレビなどでもよく耳にする言葉ではないでしょうか。「お二人様」は「お二方」の類語として位置づけることができます。先ほど「お二人」と「お二方」の違いのご説明の際にも少しご紹介した通り、「お二人様」は「お二人」に敬称の「様」を付けた言葉です。そのまま「お二方」を「お二人様」に置き換えることが可能ですが、個人ではなく会社を指す場合には使いませんので注意してください。

類語②ご両人

「ご両人」という言葉は、「〇〇様と△△様のどちらも」と、二人をセットで表す表現で、「お二人とも」や「お二方とも」の類語です。二人をペアで示す言葉で、ビジネスでよく使われる「お二方とも」とは違い、結婚式のスピーチなどで多く使われる表現です。例えば「新郎新婦ご両人に、心よりお祝い申し上げます」のような使われ方です。ビジネスシーンで使っても誤りではありませんが、ビジネスでは「お二方」の方がふさわしいでしょう。

類語③各位

ビジネスメールなどを複数の相手に送る場合、「各位」という言葉も良く使われます。「各位」もまた、「お二方」の類語と分類することができます。ただし、「お二方」との違いは、「〇〇様と△△様のお二人」ではなく、「その場にいる皆様」を指す言葉だという点です。その場に自分を含めた三人ではなく、四人以上の人物がいる場合には、全員を指してしまいますので、二人を指したい場合には使用することができません。

しかし、「各位」は「お二方」と同じように目上の相手にも使用できる言葉ですので、目上の相手や取引先を相手にしたやり取りでも使用できます。例えば対等の立場の相手も上役もいる、部署全体を相手にやり取りをする際に「株式会社〇〇 △△部各位」のような使い方が可能です。うまく使いこなしましょう。

類語④ご一同様

「各位」のようにその場にいる全員を指す言葉には「一同」もあります。例えば学校現場の式典での「一同、礼」に聞き覚えがあるのではないでしょうか。この頭に「お」を付け、敬称の「様」を付け「ご一同様」とすることによって、「お二方」と類似する敬語表現として使用することができます。

「お二方」はより丁寧な敬語?

「お二方」は「お二人様」よりも丁寧な表現となりますが、「お」と「様」が付く「お二人様」より堅苦しくない印象を与える表現です。且つ、目上の相手にも使うことができる表現です。その為、ビジネスシーンでは非常に使いやすい上に、使うことで自分の株を挙げることにもつながると考えられます。ビジネスシーンにおいて積極的に取り入れるべき表現でしょう。

「お二方」の意味や使い方まとめ

「お二方」という言葉の意味や使い方についてご説明してきました。「お二方」とは自分以外の二人の人物を指す言葉です。頭に「お」と敬称の「様」がついているため、丁寧語や尊敬語として目上の相手にも使用することができます。「お二方」の類語には「お二人様」や「ご両人」があり、三人以上のその場にいる全員を指す場合には「各位」や「ご一同様」があります。

「お二方」という言葉はビジネスシーンで使用することによって、ビジネスパーソンとしての株をあげることができる言葉と言えます。使用する場面や他の類語との違いをよく理解し、正しい使い方をすることができるようになってください。使い方をマスターして、是非積極的に使っていきましょう。

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