「感嘆」の意味や使い方の例文まとめ!「敬服」「驚嘆」との違いも解説!

「感嘆」や「驚嘆」という言葉にどんなイメージをお持ちでしょうか。感嘆には実は2つの意味があります。ここでは感嘆やその類語の正しい意味や使い方を例文を使ってご紹介するとともに、ビジネスシーンや目上の人に対して使うべきかどうかなどについてご説明していきます。

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目次

  1. 「感嘆」の意味や正しい使い方を紹介!
  2. 「感嘆」には2つの意味が存在する
  3. 「感嘆」の使い方を例文で紹介!
  4. 「感嘆」の類語にはどんな言葉がある?
  5. 「感嘆」と「敬服」・「驚嘆」の違いとは?
  6. 「感嘆」の意味や正しい使い方のまとめ

「感嘆」の意味や正しい使い方を紹介!

「感嘆」という言葉は新聞などで目にしたり、ニュースなどで耳にしたりと、見聞きしたことがある方が多いのではないでしょうか。でも日常会話などで頻繁に使う言葉ではないでしょう。日常会話で「感嘆」を使うとすれば、その時はおそらくすこし格好をつけて使っているのではないでしょうか。わざわざ感嘆という言葉を選んで使ったのに、その意味を正しく理解できていないばかりに、間違った使い方をしていては赤っ恥です。

また、正しい使い方ができているかどうかが特に重要なのは、ビジネスシーンや目上の人とのやり取りです。ここでは感嘆の正しい意味や類語を例文も使ってご紹介するとともに、よく似たイメージを持たれる「敬服」や「驚嘆」の意味や感嘆との違いについてもご説明します。お読みいただき、日常会話はもちろん、ビジネスや目上の人との会話で失礼がないように理解を深めてください。

「感嘆」には2つの意味が存在する

まずは感嘆の意味のご説明です。感嘆には、「驚く」などのイメージを持たれる場合が多いですが、これは「感嘆符」という単語があるからだと考えられます。「感嘆符」とは「エクスクラメーションマーク」、いわゆる「ビックリマーク」です。また、「感嘆詞」という単語もあります。「感嘆詞」とは感嘆した時に発する言葉の事で、感動詞と同じです。感動詞とは「まあ」や「おお」、さらには返事や応答の「はい」や「もしもし」などの事です。

「感嘆符」や「感嘆詞」の意味から、「感嘆」にも驚きや感動のイメージがもたれていると考えられますが、正しくはどのような意味があるのでしょうか。実は感嘆には2つの意味があります。それも、かなり異なる2つの意味です。ここからは、2つの意味とその成り立ちをそれぞれにご紹介します。

意味①嘆き悲しむ

単語の意味を知る為に、まずは漢字の成り立ちから調べていきます。感嘆の「感」の字の成り立ちは、口の象形とまさかりの象形が合わさった字の下に、心臓の象形が合わさった会意文字です。それらから「感」という字には「外部からの刺激よって心が動く」という意味があります。

一方で「嘆」の字の成り立ちは、口の象形に災いに遭って祈る巫女の字が合わさった会意文字です。このことから「嘆」という字には「苦しみになげく」という意味があります。この二つの漢字が合わさってできた「感嘆」は「嘆き悲しむ」「ひどく嘆く」という意味を持っています。

意味②感心して褒める

「嘆」は「なげく」ですが、もう一つ「感心して長くため息をつく」という意味もあります。その為、「感嘆」は「感心して褒める」「ため息をつくほど感心する」という意味も持っています。同じ単語ですが、全く異なる意味を持っていることがわかりました。現在では②の「感心して褒める」という使い方をされることが多く、①の「嘆き悲しむ」という使い方をされることはあまり多くありません。

「感嘆」の使い方を例文で紹介!

感嘆の正しい意味が分かりました。それではどのような場面でどのような表現をするのが良いのでしょうか。ビジネスシーンや目上の人に対して使っても良いのでしょうか。正しい使い方について例文を使ってご説明しますので、参考になさってください。

ビジネスシーンや目上の人には使用しないのが無難

感嘆は少し改まった印象のある言葉ですから、ビジネスシーンや目上の人に対してもわざわざ使いたくなる言葉かもしれません。しかし、感嘆の意味は「感心して褒める」です。「褒める」というのは、目上の人から向けられることであり、逆に立場が下の人間から目上の相手に対して「褒める」というのは表現としてふさわしくありません。感嘆は、目上の人に対しては使わないほうが無難でしょう。

同様に「感心する」なども目上の人に対して使うべき表現ではありません。目上の人に対してやビジネスシーンにおいて、「素晴らしいと感じた」「感動した」という事を伝えたい場合には、「感服いたしました」や「感銘を受けました」を使用します。もしくは、もっと具体的に表現します。簡単な例文をあげれば、「そのようなアイデアは、私では思いつきもしませんでした」のように相手への憧れの気持ちを表現すると好ましいでしょう。

感嘆は「感心して褒める」ですから、逆にビジネスシーンで目上の人から言われることがあれば、大変な褒め言葉です。「あなたの先ほどのプレゼンの様子には、感嘆したよ」などと言われれば、ビジネスマンとして非常に喜ばしい事でしょう。他にも目上の人が目下の人を褒める時には「彼の仕事にかける情熱には感嘆する」のように言われることもあるでしょう。

「嘆き悲しむ」の意味の「感嘆」の使い方と例文

「嘆き悲しむ」の意味で感嘆を使う場合は、どのような使い方が考えられるでしょうか。シンプルな例文であれば「残念な結果に感嘆する」のようになります。残念な結果に肩を落とす様子を表しています。また、「嘆き悲しむ」の意味で感嘆を使う場合、「感嘆のため息」として使われることが非常に多いです。「ため息」とは失望した時やストレスを感じている時に思わず出る大きな息ですので、がっかりして思わず大きく息を吐く様子を表します。

例文でご紹介すると「あまりにテストの点数が悪いので、思わず感嘆のため息がもれた」や「突然の不幸の報せに、感嘆のため息をつく」などとなります。ところで、もしビジネスシーンにおいて目上の人からこのような使い方で「感嘆した」と言われると大変です。「君の報告書を見たが、あまりの内容の薄さにおもわず感嘆のため息が出たよ」などと言われると大きなマイナスです。

さらにこの時に「褒められているのかな」などと勘違いしてしまっては失態が続くばかりです。感嘆には「嘆き悲しむ」という意味があることをよく理解して、文脈でどのような意味で使われているのかを判断できるようにしてください。

「感心して褒める」の意味の「感嘆」の使い方と例文

次に、「感心して褒める」の意味で使う場合の使い方や例文をご紹介します。こちらもシンプルな例文では「素晴らしい出来栄えに感嘆する」のようになります。素晴らしいと感心する様子です。「嘆き悲しむ」の意味の時には「感嘆のため息」と言いましたが、「感心して褒める」の場合は「感嘆の声をあげる」と言われることがよくあります。これは、感心しておもわず「おお」や「わあ」などの声が出てしまうような様子を表しています。

その他、少し難しく古めかしい表現では、「感嘆おくたわず」や「感嘆これ久しゅうする」といった表現もあります。「感嘆おくたわず」とは、漢字で表すと「感嘆措く能(あた)わず」となり、「感嘆せずにはいられない」「感嘆することをやめられない」という意味になります。「久しゅうする」とは、昔は「久しうす」と書かれ、「長い間〇〇した」を意味しています。その為「感嘆これ久しゅうする」は「長い間感嘆し続ける」となります。

それらを使った例文をいくつかご紹介します。「美しい音色に客席からは感嘆の声がもれた」、「伝統工芸作品はどれも素晴らしく、これに感嘆これ久しゅうするのは無理もない」、「あまりの絶景に感嘆おくたわず、しばらくその場に立ちつくした」などとなります。ビジネスにおいても、目上の人から「素晴らしい企画書に思わず感嘆の声がでたよ」と言われたいものです。

「感嘆」の類語にはどんな言葉がある?

感嘆という言葉は使いこなせるようになっていただけたでしょうか。ビジネスシーンでの使い方には注意が必要ですので使い方を誤らないように気を付けてください。続いては感嘆の類語についてご紹介します。類語に関しても、「嘆き悲しむ」の意味の場合と「感心して褒める」の場合とに分けて、それぞれにご紹介していきます。

「嘆き悲しむ」という意味の「感嘆」の類語

まず「嘆き悲しむ」の意味の類語をご紹介します。もっともシンプルなものでは「嘆く」も類語となります。先ほどの「テストの点数が悪く、感嘆のため息がもれた」を「テストの点数が悪いことを嘆く」と言い換えることができます。他にも耳慣れた言葉であれば、「悲嘆」も類語です。こちらは「悲しんで、嘆くこと」ですので、感嘆の意味そのままと言えるでしょう。

他には「悲哀」「哀惜」「哀傷」なども類語として挙げられます。しかし、これらには「哀」の字が使われています。「哀」の字の成り立ちは、死に装束の襟元の象形に口の象形が合わさった会意兼形声文字で、死者に同情する声を合わせる様子を表しています。その為、「哀」の字には「悲しむ」以外にも「あわれむ」という意味があり、「悲哀」「哀惜」や「哀傷」にも「あわれむ」という意味が含まれています。

このことから、「悲哀」「哀惜」「哀傷」などの言葉は、感嘆の類語と言えど、ビジネスシーンで使用するにはあまりふさわしくないと考えられます。例えば「哀惜」には「人の死などをあわれみ、惜しむ」という意味がありますので「報告書の誤字脱字の多さに哀惜する」とするのは表現としておかしくなります。言い換える時には場面にふさわしい表現かどうか考え、誤らないように注意しましょう。

「感心して褒める」という意味の「感嘆」の類語

続いて「感心して褒める」の意味の類語をご紹介します。ほぼ同じ意味の使い方ができる類語には、「喝采」や「詠嘆」があります。「喝采」は素晴らしい出来を、声を出したり手を叩いたりして称えることで、「拍手喝采」などと言われます。先ほどの例文の「美しい音色に客席からは感嘆の声がもれた」を「美しい音色に客席からは喝采がおこった」と言い換えることができます。

出典: https://biz.trans-suite.jp

「詠嘆」も同様に「感動して声をもらすこと」や「感動してため息が出る様子」といった意味がありますので、感嘆とほぼ同じ意味で使うことができます。他には「とても深く感じ入ること」を表す「感銘」も類語で、こちらはビジネスシーンでも使用することができます。例えば「部長のお話に深く感銘を受けました」と表現することができるのです。

その他には「感慨」も感嘆の類語といえます。感慨は「心に深く、しみじみと感じ入る様子」を表しています。「感慨深い」と言われることが多いです。例文をあげると「あんなに小さかったのに、もう結婚するような年齢になったのかと思うと、とても感慨深い」のようになります。感嘆のように、今起こっていることに感じ入るばかりではなく、過去に思いを馳せるような場面でも使用することができます。

「感嘆」と「敬服」・「驚嘆」の違いとは?

感嘆の類語をいくつかご紹介してきました。よく似た意味でそのまま使用できる類語や、使い方や使う場面に注意が必要な類語などがありました。ここで、特に取り上げてご紹介したい類似表現があります。「敬服」と「驚嘆」です。これら2つは類語と分類されている辞書もあり、感嘆と非常によく似た意味を持っていますが、少し異なる意味合いも含んでいます。「敬服」と「驚嘆」について、その意味や使い方もご紹介します。

「敬服」の意味や使い方とは?

まずは「敬服」からご説明します。敬服とは、「心から敬うこと」や「心の底から尊敬すること」といった意味を持っています。その人の行いや日頃からの振る舞い、もしくはその人の性質そのものに対して、使います。行いや振る舞いを尊敬することなので、「出来たら素晴らしいが、普通はなかなかできない」ようなことに対しても使う言葉です。感嘆の「感心して褒める」の意味の類似表現であると言えるでしょう。

感嘆とよく似た意味合いを持っていますが、一番の違いは、感嘆が目上の人から目下の人への言葉であったのに対し、敬服は逆に目下の人から目上の人への言葉であることです。その為、ビジネスシーンで使うに適した言葉です。目上の人に対して「素晴らしい」と思ったことを言葉にしたい時に、使ってはいけなかった感嘆の代わりに敬服を置き換えることができます。

出典: https://gimon-sukkiri.jp

例文でご紹介すると、「先ほどの部長の寛大なお言葉には敬服いたします」のような使い方ができるのです。他の使い方では、「敬服に値する」や「敬服の至り」、「敬服の他ない」などの表現があります。ただし、「敬服に値する」は目上の人に対して直接は使いません。「尊敬する価値がある」という意味ですので、相手を値踏みしているような印象を与えます。目上の人に対して直接使うと失礼となりますので注意してください。

「驚嘆」の意味や使い方とは?

続いて「驚嘆」についてご説明します。「驚嘆」は、「素晴らしい出来事や物事に驚いて感心すること」です。こちらも敬服と同様、感嘆の「感心して褒める」の類似表現と言えるでしょう。「驚嘆」が感嘆と異なる点は、「驚く」という意味合いが含まれている点です。感嘆は感心してため息をつくような様子を表していましたが、驚く意味は含まれていません。

例えば、「今回開発された新しいシステムには驚嘆した」や「彼の記憶力は驚嘆に値する」のように使われます。驚嘆は驚く様子を表しているため、感嘆の類似表現とはいえ言い換えるにはふさわしくない場面が多いでしょう。驚嘆は目を見開いて感心するような、感嘆より大きなリアクションの場面をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。また、目上の人に対して使うのもあまり好ましくありません、避けた方が良いでしょう。

「感嘆」の意味や正しい使い方のまとめ

感嘆の意味や正しい使い方についてご説明してきました。感嘆には「嘆き悲しむ」という意味と、「感心して褒める」という意味があり、現在ではほとんどの場合で「感心して褒める」の使い方をされています。使い方の大きな注意点としては、感嘆は目上の人から目下の人への言葉であるので、ビジネスシーンなどで目上の人に対して使ってはいけない点です。

目上の人を「素晴らしい」と感じた時には、「敬服」という言葉を使うのが好ましいでしょう。ただし、「敬服に値する」としてしまうと、値踏みするような印象を与えてしまうのでこの使い方は避けなければなりません。また、素晴らしいと感心する様子に驚く気持ちを付け加えたいときには、「驚嘆」という類似表現があります。

感嘆や敬服、驚嘆などの表現は、相手への感心や尊敬の気持ちを表す時に使うことが多い言葉です。せっかく相手を褒める気持ちを表現しているのに、使い方を誤ってしまっては台無しです。それぞれの正しい意味や使い方を理解し、円滑なコミュニケーションで円満な人間関係を築くことに役立ててください。

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