「所見」とは?医療・報告書・学校における意味と使い方を例文で解説!

「所見」と言う言葉を見聞きしたことがありますか?所見とは報告書などで使用される言葉ですが、その意味を正しく理解できていますか?所見とはどのような意味なのか、どのような場面で使われるのか、また、所見の類語にはどのようなものがあるのかなどをご説明します。

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目次

  1. 「所見」とはどういう意味か使い方での違いが気になる
  2. 「所見」とは?意味を解説
  3. 「所見」の使い方とは?報告書や医療・学校でも?
  4. 「所見」の書き方とは?報告書の例文
  5. 「所見」の書き方とは?健康診断などの例文
  6. 「所見」の書き方とは?学校の例文
  7. 「所見」と「所感」の違いとは?
  8. 「所見」の類語とは?
  9. 「所見」の意味や使い方まとめ

「所見」とはどういう意味か使い方での違いが気になる

「所見」と言う言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。あまり日常会話で登場する言葉ではありませんが、「医師の所見」などの使い方をで目にしたことがある方が多いのではないでしょうか。しかし、所見とは医療現場だけで使われる言葉ではありません。実は身近なところでも使われる言葉です。さまざまな使い方を、使われるシチュエーション別にご紹介しますので、是非読んでいただき、理解を深めてください。

「所見」とは?意味を解説

「所見」の意味

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所見の読み方は「しょけん」です。まずは所見とはどのような意味を持つ言葉なのかからご説明します。漢字の意味をそのまま直訳すると、「場所を見る」になります。そこから「見た所」や「見た上での見解」と言った意味や、単純に「意見」や「考え」と言った意味を持つようになりました。

しかし、「意見」や「考え」と言った意味の使い方は、どんな人の意見に対してでも当てはまるわけではありません。「場所」を「見て」意見が述べられるような、「専門家の意見」を表現する際に所見を使用します。ただし、所見とは「見てすぐ」の意見であり、専門家の意見と言えども、「熟考した考え」と言うよりは、「一見したところの考え」と言った意味合いを持っています。

「所見」の使い方とは?報告書や医療・学校でも?

それでは、具体的にどのような場面でどのような使い方をするのかについてご紹介します。まず、所見とは意見や見解と言った意味を持っていますので、ビジネスシーンにおいては報告書などで使用されます。また、医療現場において、医師が診察した結果を伝えることについて、所見と言う言葉を使用する場合があります。その他、実は学校の場においても、所見はよく使われています。

①報告書での使い方

ビジネスシーンにおける報告書とは、何かの業務を成し遂げた時に、業務の結果を上司に報告するための文書です。報告書に所見を盛り込むのであれば、例えば「研究の結果、今後のビジネスにどのように生かされるか」と言う自分の意見を簡潔に記載すると良いでしょう。ただし、報告書では事実を記載することが大切ですので、所見を盛り込む場合でも、あまりに主観的な予測などが入らないように注意が必要です。

②医療での使い方

医療の場面で使われる所見とは、主に「診察の結果の医師の考え」です。「カルテに所見を書く」や「所見が見られる」などの様な使い方をします。また、医師が患者に診断結果を伝えることを「所見を述べる」と言う使い方もあります。どのような場合にしろ、所見とは医師が判断したものですが、医療現場の精密機器などを使用して得た情報ではなく、一見した情報を元に判断されているものです。

③学校での使い方

学校でも所見は使われています。学校における使い方は、主に通知表です。通知表には各教科の成績を表した数字の評価だけではなく、生徒の学校の様子などが文章で記されています。これが学校で使われる主な所見です。通知表における所見とは、担任の教師が実際の生徒の様子を見たり、他教科や部活動の顧問の教師からその生徒の様子を聞くなどして得た事実情報を元に、教師としての考えを述べるものです。

「所見」の書き方とは?報告書の例文

それでは所見はどのようにして書くべきなのか、書き方について例文を使ってご説明します。まずは報告書の場合についてです。先ほどもご説明したように、報告書に記載する所見とは、「事実に基づいた意見を簡潔に」書かれている必要があります。

研究者の報告書の例文としては「〇〇の研究の結果、□□の素材を使用することによって〇パーセントのコストダウンが見込めます。しかし、従来の△△の素材と比較して重量がある為、弊社の目指す商品からは外れることになります。したがって△△から□□への素材変更は見送ることが賢明かと考えます。」のように、実際の数値から読み取れる情報を元にした意見をまとめると良いでしょう。

営業の報告書の例文としては「〇〇社のターゲット層は20代女性であったが、本日の会議にて30代女性へもアプローチを考えている胸をヒアリングすることができた。その為、30代女性からの支持が厚い弊社の□□の商品を、今後仕入れに加えて頂けるように営業をかける所存である。」のように、現場で知りえた情報などが書かれていると質の高い報告書となります。

所見を書く場合とそうでない場合

報告書において、所見は書く場合と書かない場合があります。所見を書くのは、先ほどの研究者の報告書例文のように自分の意見を盛り込みたい場合や、営業の報告書例文のように先方の様子など現場で知りえる情報がある場合です。提出先によって分類するならば、社内への報告書には書く、社外の顧客などへの報告書には書かないと考えると良いでしょう。

もう少し具体的に分類すると、社内報告書の中でも会社トップや役員などに提出する場合には、必ず記載します。役職者は現場に目が届かず、業務上の決定をする際に現場の意見を参考にすることがあります。所見とは実際に見た意見なので、上司が決定の参考にするのにふさわしい内容と言えるのです。上司にアピールするチャンスでもありますので、力を入れるべき箇所と言えるでしょう。

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一方直属の上司に提出する報告書の場合は、上司に指示を仰ぐのが好ましいでしょう。例えば「提出された報告書を元に会議を行うので、所見はその場で述べるように」などの指示があれば記載しません。どちらにせよ、報告書は速やかに提出することが大切です。考えすぎて期限に遅れるようなことが無いように注意しましょう。

客観的事実を報告すること

報告書において大切なことは、客観的事実が書かれていることです。所見とは意見や考えを意味していますが、主観や希望的観測ではありません。実際に見た事実を元に考えられる事を書かなければなりません。自分の夢のような内容は報告書にふさわしくありませんので、注意が必要です。

「所見」の書き方とは?健康診断などの例文

医療の場面で使われる所見とは、「診察した結果を元にした医師の考えや意見」の事です。例えば医療機関を受診し、医師に「風邪ですね」と言われるのも所見と言えます。また、所見とは「一見したところによる考え」ですから、「レントゲンを撮った結果、精密検査が必要です。ここよりも大きい医療機関を紹介しますので、すぐに受診してください」と言うのも所見になります。

健康診断などに医師所見の記載が

その他医療の場面で所見と言う言葉をよく目にするのは、健康診断などを受けた場合でしょう。健康診断を受け、医療機関から提出される結果報告書に、所見についての記載があります。健康診断結果の例文としては「異常所見は見受けられませんでした」や「わずかに異常所見がありました」などがよく見られるでしょう。「わずかに異常所見がありましたが、問題ありません」のように書かれていることもあるでしょう。

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医療における所見とは、「正常ではない」ことを示していますが、それがすべて健康状態に大きな影響を及ぼしているというわけではありません。一般的に正常値とされている値からは少し外れているが、それがすなわち病気に直結と言うわけではないのです。

また、所見とは見た結果を示すものですので、医療機関からの結果報告書の所見欄には、異常ばかりが記載されるわけではありません。何も異常がなかった場合の所見の例文としては「〇〇検査の結果、大腸部分に目だった炎症は見られません」のように、記載される場合もあります。

職場の健診で異常所見があった場合は?

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職場の健康診断で「所見あり」との判定が出た場合、どうすればよいのでしょうか。まず、先ほどもご説明した通り、健康診断における所見とは、「正常かどうか」を判定しているので、「異常所見あり」と記載があった場合でも、必ず病気があると言うわけではありません。例文として「正常とは異なる所見がありますが、日常生活に問題はありません」などと記載がある場合がそれにあたります。

問題がないのであれば記載しなくても良いではないかと思われるかもしれませんが、「正常とは異なる」結果が出ている以上、その結果は受診者にすべて知らせるべきだと考えられます。その結果を元に、受診者は生活習慣を改めるなどして健康状態の回復につとめることができます。そして、翌年の健康診断でその箇所が改善されることがもっとも望ましい健康診断の使い方と言えるでしょう。

健康診断結果で「異常所見あり。要再検査」や「異常所見あり。要精密検査」などの記載があった場合、医療機関を受診して検査を受ける必要があります。これがまさに「所見とは一見したところの医師の意見」に当たる内容で、健康診断でははっきりした原因は突き止められなかったが、数値が何かの病気の可能性を示していると言うことです。このような結果が出た場合は、速やかに医療機関を受診して病気の発見や治療を開始してください。

「所見」の書き方とは?学校の例文

学校における所見とは、担任教師によって、児童や生徒の学校生活の様子や行動の記録が記されるものです。そして、その記録を生徒本人と保護者に通知するために、文書として管理される必要があります。また、所見とは「専門家の意見」を意味していますので、児童や生徒の様子と言う事実を元に、担任教師が教育者としての意見を記載します。

通知表に記載されるのが代表的

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学校における所見は、通知表に記載して生徒本人や保護者に通知されることになります。通知表の所見とは担任教師によって書かれるもので、過去には長所と短所の両方を記載していましたが、最近は長所を記載することが原則とされています。その為、児童・生徒の学校での様子や性格であまり好ましくない部分を、前向きな表現に書き換えて記載されることが良くあります。

例文としては、落ち着きがない様子を「活発で様々なことに興味を持っています」としたり、頑固な様子を「一度決めたことは貫き通す意志の強さがあります」などと表現するようなことです。また、学校行事などを通して生徒に変化が生まれれば、「成長」としてそのことも通知表に記載します。

運動会などテーマを絞って書く

通知表に所見を記載する際は、テーマに絞って書く方が担任教師も書きやすく、生徒本人や保護者にとっても具体的に想像しやすくなります。「運動会」と言う行事をテーマとして取り上げた例文を次でご紹介します。

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「運動会ではリレーのアンカーに抜擢され、頑張って走ってくれました。ところが最後に転んでしまい、それをとても悔しがっていましたね。周りの期待に応えようとする責任感の強さが伺え、とても頼もしく感じられました。」このように、運動会で実際にあったエピソードを元に、性格を前向きに表現して記載すると良いでしょう。

「所見」と「所感」の違いとは?

あまり耳慣れないかもしれませんが、ビジネスシーンの報告書などで、所見とよく似た「所感」と言う言葉が使われることがあります。意味はご存知でしょうか。所見とは使う場面も似ているため、同じように思われがちですが、意味は少し異なります。所感の意味を理解し、求められていることを正しく書けるようになってください。

「所感」の意味とは?

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所感とは、「物事に触れて心に影響を受けたこと」「心に感じたこと」「感想」を意味しています。ビジネスシーンで所感を求められる場合には、実際に感じた感想に加えて、今後にどのように生かされるかなどの反省なども盛り込む必要があります。

「所見」と「所感」の違い

所感とは「体験して心に感じたこと」ですが、それに対して所見とは「実際に見た上での意見や考え」ですから、所感と所見を比較すると、所見の方が客観性が強いと言えます。しかし、所感はただ事実だけではなく、今後への反省点も含まれているので、より具体的で独自性がある内容になると言えるでしょう。

一般的に報告書などでは所見欄とされていることが多いですが、所感を求められている場合には、より具体的な自分の考えが必要となります。ただの感想ではなく今後の展望まで考えを広げる必要がありますので、よく考えて記入するように注意しましょう。

「所見」の類語とは?

所見とよく似た意味を持つ言葉として、所感をご紹介しました。その他、所見の類語にはどのようなものがあるのでしょうか。所見とは異なる点にも言及してご説明しますので、それぞれ使い分けられるように理解してください。

類語①感想

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所見の類語として最もよく使われる言葉の一つとして「感想」があります。感想の意味は「心に思ったこと」「物事を通じて感じたこと」となります。所見とよく似た意味合いをもちますが、ビジネスシーンで使用される言葉と言うよりは日常会話で使われることが多い言葉です。

類語②コメント

「コメント」と言う言葉も所見の類語です。コメントには「個人的な見解、意見」と言った意味があります。「所見とは考え、意見の事」とする意味で使われている場合に、言い換えることも可能です。例文をあげると、「医師が所見を述べる」を「医師がコメントする」と言い換えられます。

類語③意見

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よく使われる言葉である「意見」も所見の類語です。しかし、所見とは少し違った意味合いを含んでいます。意見の意味は「物事についての考え」「自分の考えを述べ、人の道理を正そうとすること」などです。まず、意見は「誰でもの考え」を指しますが、所見とは「専門家の考え」を指す言葉で、その点が少し異なります。また、所見は「一見した考え」であったのに対して意見は「熟慮した考え」であると言えます。

類語④見解

ビジネスシーンや医療の報告書でも目にする「見解」も所見の類語です。見解は「物事に対する考え方」を意味しており、所見の「一見した考えや意見」と似た意味を持ちます。しかし、見解は「考え方」である部分が所見とは異なります。所見と見解では、どこまで深く追及されているかに違いがあるのです。一見した考えである所見を元に深く考えを追求した結果、見解が得られると考えると良いでしょう。

類語⑤診断

健康診断結果などに医師の所見が書かれていることはご説明しましたが、医師が診察した結果をもとに病名を判断することを「診断」と言います。似ているようですが、所見とは異なります。診断と所見の関係は、先の項目で説明した見解と所見の関係と似ており、所見を集めて診断を下すことになります。所見と診断の違いを理解して、診断結果を見誤らないようにしましょう。

「所見」の意味や使い方まとめ

所見の意味や使い方についてご説明してきました。所見とは「見た上での考え」や「意見」と言った意味があり、ビジネスシーンの報告書や医療の診断報告書、学校での通知表などに記載されています。基本的に客観的な視点で見た事実を元にした、専門家の意見として書かれる必要があります。感想などのように主観が多く含まれてはいけませんし、見解のように深く考えを巡らせて得られるものではなく、一見して得られる考えです。

所見とは専門家としての意見ですので、求められた場合には希望的観測などではなく、事実に基づいた考えを述べなければなりません。そして、健康診断結果に「所見あり」と記載があってもすぐに落ち込む必要はありません。よく読み、その後の行動に生かすための所見です。所見の意味をしっかり理解して、自分が所見を述べる時にも所見を読むときにも、正しく使いこなしてください。

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