「流動資産」とは何か?「賃借対照表」の見方や「固定資産」との違いも解説!

流動資産とは固定資産と誤解する要素を多く含んでいます。しかし、流動資産とは明確な基準があるので、基準を明確にしている事によって固定資産と上手く分別出来ます。そこで、資産を確認する際に必要な貸借対照表の見方から、固定資産との違いを基準を用いてまとめました。

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目次

  1. 流動資産とは?種類や流動比率の求め方などを解説!
  2. 流動資産とは何か?貸借対照表の見方についても解説!
  3. 流動資産は3種類に分けられる
  4. 流動資産を用いた数値「流動比率」とは?
  5. 流動資産と固定資産の違いとは?
  6. 流動資産とは?種類や流動比率の求め方などのまとめ

流動資産とは?種類や流動比率の求め方などを解説!

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流動資産の種類は大別しない限り理解し難い内容となっています。そして反対に、固定資産では種類が分かれていて把握しやすいのです。そこで、流動資産と固定資産を分類する為の、貸借対照表の見方から種類を解説していき、流動資産で重要な流動比率の求め方を含めてまとめていきます。

流動資産とは何か?貸借対照表の見方についても解説!

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流動資産とは、固定資産とは違って1年以内の循環の中で、費用として含まれない換金可能な資産の事をいいます。また、流動資産とは営業正常基準といった、売り上げに貢献する資産として換算する事が出来るので、合わせて即金性の高い事を抑えておきましょう。そして、反対に固定資産であれば、1年以内に換金出来ない資産として例えば建物や土地などを固定資産といい、換金するのに時間が掛かる事となります。

貸借対照表で使われる勘定科目

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流動資産とは、上述の概念以外にも貸借対照表で流動資産の勘定科目が存在するという事が、流動資産を理解する上で重要となります。そして貸借対照表とは会社の決済日に必要財務第三表の1つです。この貸借対照表とその他財務諸表と比較して、営業利益を算出後は決済日に事業関係者に報告する事になります。また、貸借対照表を用いる事によって、会社の資産と負債の差額を算出後に、どの程度純資産が会社にあるのかを見極める事も可能です。

貸借対照表の意味

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上述では、貸借対照表を用いる事によって、会社の財務状況を確認し決済日に報告すると解説していました。以上の事を貸借対照表の意味といった観点から考察すると、貸借対照表は別の方法でも用いる事が可能だと分かります。それは「純利益の部としての資金調達」と「負債」を比較する事によって、企業がどのような資金運用をしているのかを把握する事も、貸借対照表の活用方法として用いられているという事です。

貸借対照表の構造とは?

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上述のような貸借対照表の役割では流動資産についてイメージする事が困難ですので、ここでは貸借対照表の具体的な構造を解説します。貸借対照表は「資産」、「負債」、「純資産」以上の3つに大きく分類され、それぞれの構成が細分化されて勘定科目を記載する事となります。そして、貸借対照表の部は記入の仕方が定められており、貸借対照表の左が資産の部、そして負債の部が右上、最後に純資産は右下と構成されています。

貸借対照表の数字は一致する?

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貸借対照表では、ぞれぞれの大きな構造によって構成されていると解説しましたが、貸借対照表の特徴として貸借対照表内の数字で合計金額が一致するという事です。合計金額の求め方として総資産=負債+純利益となり、この合計額を求める事によって最終的な数字は一致するというわけです。貸借対照表はこのような特徴を持っているので、バランスシートとも呼ばれているという事がポイントです。

貸借対照表の資産の部には2種類の記載方法がある

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貸借対照表は細分化されて勘定科目を記載すると解説しましたが、貸借対照表の資産勘定科目の記載方法は2種類あります。そして、勘定科目の記載方法が「流動性配列法」、「固定資産配列法」以上の2つです。一般企業では原則、流動性の高い資産から記載していく流動性配列表で上から順に記載していくのですが、反対に流動性が低い固定資産配列法として、流動性の低い固定資産から記載していく方法もあるという事を覚えておきましょう。

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基本的には、流動性配列法が記載方法であるとの認識で構わないのですが、固定資産配列法が固定資産を多額に保有している大企業などは、この方法を採用しているという事に注意する必要があります。日本では、ほとんどが電気事業やガス事業で採用されているようです。

「資産」で使われる勘定科目とは?

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資産の部で構成される勘定科目では、基本的に「現金預金・受取手形・売掛金・棚卸資産・有価証券」などが流動資産として主に勘定科目に挙げられます。そして、固定資産は「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他固定資産」が有ります。最後に繰延資産で、会社創設費・開業費用などがあり、すでに完了した支払債務や将来発生する費用を勘定科目として記載します。

「負債」で使われる勘定科目とは?

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貸借対照表の負債の部では「流動負債」「固定負債」以上の2つの種類で構成されています。そして流動負債では「買掛金・未払配当金・支払手形・未払消費税」などの勘定科目があります。次に固定負債は「社債・退職給与引当金・長期借入金」などがあります。

「純資産」で使われる勘定科目とは?

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貸借対照表の純資産の部では「評価換算差額金・新株予約権・株式資本」以上の3種類で構成されています。評価換算差額金では有価証券評価差額金や繰延ヘッジ損益などがあります。次に新株予約権は名称の通りなのですが、新株予約権とは、会社が予め定めた価格に基づき株式を取得する事を言います。そして最後に株式資本は、資本金の勘定科目になり、株式を発行する事によって会社の資金調達として活用する事になります。

流動資産は3種類に分けられる

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流動資産の特徴は固定資産の内容と比較すると、少々理解し難い内容である事が分かりました。そこで、流動資産は主に3種類に大別されているようなので、3種類の詳細に着目して流動資産の理解を深めていきましょう。ここでは、流動資産の3種類「有価証券などの当座資産」「棚卸資産」「その他の流動資産」をそれぞれ具体的に解説していきます。

種類①有価証券などの当座資産

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まず、流動資産で有価証券などの当座資産を解説します。当座資産とは、流動資産の記載順序で一番上に記載される事が多い特に換金しやすい資産になります。当座資産の詳細として現金・預金・受取手形・売掛金などが項目として挙げられ、以上の項目を確認すると換金性が高い事は頷けます。そして、受取手形などは有価証券といった権利によって証券化されている項目になります。

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有価証券として権利があるという事は、簡単に言うと「いつでも換金する事が出来る権利」という事です。また、受取手形などの有価証券は手形市場で取引が可能ですので、流動性が問題視される内容ではありません。そして、有価証券の受取手形で権利が発生する理由としては、企業間での取引時に支払をどちらかに待ってもらう場合に、受取手形を渡すという事も合わせて抑えておきましょう。

種類②商品や製品などの棚卸資産

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流動資産である棚卸資産とは、商品や製品などが倉庫に保管されている場合に棚卸資産といいます。したがって、棚卸資産は営業活動として即金性が高いので、基本的には在庫を抱えやすい製造業などの会社は、数字も高い傾向にあるといえます。しかし、保管されているといっても在庫だという事ですので、棚卸資産の数字が高いと必ずしも良いとは言い切れません。

種類③その他の流動資産

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その他の流動資産として挙げられるのが「短期貸付金」、「未収金」以上2つの流動資産があります。短期貸付金は、1年以内に返してもらえる約束としてお金を貸し付けている事をいいます。そして未収金の場合は、本業以外で発生した貸付金の事をいいます。ちなみに、本業で貸しがある事を売掛金だという事が分類のポイントです。

流動資産は経営活動に密接である

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前述で解説した流動資産の種類を確認すると、流動資産は経営活動に密接であり、活動に不可欠な資産だという事が分かります。流動資産と経営活動上の認識で重要なポイントは「資金繰り」です。流動資産は資金繰りに必要な項目として上述で解説した内容を確認すると、売掛金や受取手形などの有価証券を回収する事が出来ない場合は、黒字倒産に陥る可能性があるという事です。

流動資産を用いた数値「流動比率」とは?

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流動資産から計算する事が出来る流動比率とは、企業の短期的な支払能力を測る指標の事をいいます。特に流動比率を計算する目的は、企業の「安全性」を把握する事です。しかし、どうして流動比率を求める事によって安全性が把握する事が出来るのかが気になります。前述で簡単に触れた黒字倒産へと至らない為にも必要な求め方なので、ここでは流動比率の求め方を知る際に必要な流動負債を含めて解説していきます。

流動負債とは何か?

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流動比率を求める際に必要な流動負債です。そして流動負債とは、短期間で返済しなければならない負債の事をいいます。また、流動資産の基準となる正常循環基準が負債の場合でも用いられ、貸借対照表に記載された日を基準として1年以内が短期だとする定義になっています。

流動比率の求め方

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流動比率の求め方を簡単に言うと、流動資産と流動負債が求め方に必要な計算式です。つまり、流動比率=流動資産÷流動負債×100が流動比率の求め方です。しかし、求め方を知ったとしてもどの程度の比率が安全なのか分かりません。基本的に求め方を把握した次に必要な認識は、流動負債よりも流動資産が大きい数字の方が安全性が高いと判断でき、反対に流動負債が大きい場合は財務状況が悪化している傾向にあると判断出来ます。

流動比率の数値はどの程度が安全なのか?

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流動比率の求め方と見方を知った後は、流動比率の安全だといわれる基準値を把握しておく事が大切です。この流動比率は企業状況によりけりなのですが、基本的に流動比率が120%である場合は安全だとされています。しかし、反対に流動比率が100%以下である場合では財務状況が悪化していると判断される基準になるようです。そして、この流動比率は企業関係者にも重要視されている内容ですので、明確にしておく必要があります。

流動比率を確認する場合の注意点

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流動比率を確認する場合では、前述では数値が高い方が安全だと判断されるとして解説しました。しかし、流動比率を確認する場合には、注意点も同時に存在している可能性も考慮すべきなのです。流動資産の項目では棚卸資産の数値が高いと良いわけでは無いと触れていましたが、実は「不良在庫」が含まれているという事です。

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またこの注意点以外でも、流動資産項目である当座資産を挙げていましたが、この当座資産に含まれる売掛金には「不良売掛金」の存在がある可能性は低いわけではありません。この場合以外でも、現金預金が多い傾向にある事によって流動資産は増加しますが、反対に積極的な投資をしていない事になり、会社の衰退が見られる傾向があるという事も把握しておく事が大切であるといえます。

流動資産と固定資産の違いとは?

固定資産の種類

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前述では固定資産の勘定科目として「有形固定資産・無形固定資産・投資その他資産」を挙げました。固定資産は長期的な資産だという事が多きな違いのようなので、長期保有資産として種類分けされています。有形固定資産では、建物・土地・器具、備品となっており、無形固定資産は、特許権・営業権・借地権など会社の権利を指しています。

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そして投資その他の資産としては「長期前払費用」「長期貸付金」「投資有価証券」以上の3つになります。最後の投資有価証券とは流動資産の当座資産でも同様に見られましたが、決定的な違いとして後述で解説する内容は分類のためには不可欠ですので、確実に抑えておきましょう。

固定資産の評価に関わる会社法

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固定資産の評価基準として会社法が関係しているという事も抑えておきましょう。この会社法の評価基準として毎年の決済日に原価主義として相当の減価償却が必要になるという事です。そして、前述で挙げたその他投資の資産でも別の評価基準が設けられているという事にも注目しておきましょう。

固定資産に含まれるのれんとは?

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実は前述で解説した固定資産の種類で、無形固定資産の「のれん」という項目がある場合あります。のれんとは分かりづらいので、具体的に解説すると、会社のブランドが関係しているという事が大きな特徴です。会社の買収などにのれんとして項目に入る場合やのれん分けといった事業展開も見られます。ちなみに前述で紹介した無形固定資産項目の特許と似た仕組みになっているので、区別する必要があります。

正常営業循環基準とは?

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流動資産とは1年以内の換金と正常営業縦貫基準が関係してくるという事を前述で簡単に解説しましたが、理解を深めるポイントとして正常営業循環基準を具体的に解説します。正常営業循環基準とは、正常に事業活動出来ているのかを判断する基準として、営業活動を通しての売り上げや仕入れなどを対象とします。そして、この場合に資金繰りとして、影響を与える受取手形や売掛金の項目が流動資産として含まれる事となるわけです。

不動産も流動資産になる場合がある

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固定資産の種類では、有形固定資産として不動産が含まれていました。しかし、実は上述の正常営業循環基準が判断基準となっている事によって、不動産は流動資産の項目になる場合があります。その場合が不動産会社のような「不動産を商品」としているような会社は流動資産の項目にいれる事となります。特に不動産は固定資産として認知されていますが、場合によっては流動資産となる事に注意しなければなりません。

資産価値の違いについて

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流動資産と固定資産を比較する場合では、資産価値に着目します。流動資産は項目で挙げた受取手形や売掛金などは流動性が高く、すぐに資金化として活用する事が出来る内容の資産なので資産価値は低いです。しかし、固定資産の場合では前述に挙げた通り、流動性がかなり低い資産として建物や土地ですので、相対的に資産価値は高い傾向になります。以上の資産価値としてそれぞれの資産を見ると把握が容易になります。

流動性の違いについて

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上述での解説では簡単に触れていましたが、資産の流動性にも着目します。まず、流動資産とは1年以内に換金出来る資産だと定義を解説しましたが、実はこの影響も基準として判断されるようです。流動性の観点から見ると、流動資産は流動性が低いと1年以内に換金する事が出来ません。そして流動資産と同様に有価証券が項目としてありますが、長期貸付金や長期売買の目的で有価証券を保有している場合は固定資産の項目に該当しています。

流動資産とは?種類や流動比率の求め方などのまとめ

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流動資産とは固定資産と比較して換金性の高い資産である事が分かりました。そして流動資産を確認する際には貸借対照表を活用するのですが、貸借対照表の勘定科目など明確な認識が必要であるといえます。また、貸借対照表を確認する事によって流動比率などの求め方を把握していると、貸借対照表を有効に活用出来ます。本稿によって、流動資産と固定資産を確実に把握して貸借対照表を有効活用して頂けると幸いです。

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