2018年10月24日更新
奨学金継続願を解説!適格認定を受ける為にも手続きはしっかりと!
経済状況により、日本学生支援機構で奨学金を借りる方も多いはずです。初年度申請が通ったからもう安心と思いがちですが、実は毎年奨学金継続願を提出する必要があります。今回は奨学金を借りている方なら必ず知っておきたい奨学金継続願について解説します。

目次
奨学金継続願って一体どんなもの?

日本学生支援機構で奨学金を借りた場合、毎年12から1月頃に学校を通じて「貸与額通知書」が送られてきます。奨学金を継続する場合、この貸与額通知書に載っているIDとパスワードを使って「奨学金継続願」を提出する必要があります。今回はこの奨学金継続願がどのようなもので、手続きはどのようになるかといったことを分かりやすく説明していきます。
継続願は奨学金を継続する人全員が対象

この奨学金の継続願の提出は、奨学金を借りている全員が行わなければならないもので、もしこの継続願を提出しなかった場合、不適格となり翌年4月以降の奨学金が「廃止」になります。

奨学金がなければ学校での生活が続けられないという状況にある学生にとって、この奨学金継続願はこれからの大学生活を左右するほど重要な意味を持っています。継続願が適格に受理されたかどうかまで、自分でしっかりと手続きし、確認することが大切です。
学校で奨学金継続願の書類をもらおう
日本学生支援機構の奨学金を借りているみなさんに、継続願の提出に関する封筒が届いていますので、“学生証を持参して”、学生課に受け取りに来てくださいね!
— 酪農学園大学 学生部 (@rgu_gakuseibu) December 6, 2017
※ なお初めて継続申請をする方には8日(金)、5日(火)に説明会を行います! pic.twitter.com/vKv0UrYRjx
奨学金の継続願を提出するためには、「貸与額通知書」や「下書き用紙」などの書類が必要です。これらの書類は、毎年12月から1月中旬頃に、学校の奨学金担当窓口などで受け取ることが出来ます。
【谷大生の皆様へ】日本学生支援機構奨学金を受給されている学生は、各自の継続手続きが必要となります。それに伴い書類配布と説明会がありますので、確認し継続手続きを行うようにしましょう。詳細は学生向け情報提供システムにも記載されています。https://t.co/awazKiCjOd pic.twitter.com/xdy9LNN5QX
— 大谷大学新聞社 (@otani_shinbun) December 13, 2017
ここで注意しなければならないことは、これらの書類は直接奨学金を借りている学生のところに送られてくるとは限らず、学校によっては掲示板にこれらの書類の受け渡し日時や場所などが記載され、そこに行った人しか受け取ることができないという場合もあります。配布時期に間に合うように事前に奨学金窓口に確認をしておき、必ず書類をもらえるように確認しながら行動しましょう。
家計を支えている人の源泉徴収票・確定申告書を準備する

書類を奨学金でもらったら、家庭で家計を支えている方の源泉徴収票を準備しましょう。金額をWEB上にあるスカラネットパーソナルというシステムに入力する必要があるため、事前に確認し用意しておく必要があります。家計を支えている方が会社員の場合は源泉徴収票、自営業などの場合は確定申告書が必要となります。手元に原本がなくてもコピーでも大丈夫です。
奨学金継続願入力準備下書き用紙に記入しておこう

学校でもらった書類の中に、継続願入力準備下書き用紙が入っています。これはWEB上にあるスカラネットパーソナルで申請をする前に、入力項目が多いため、事前に準備しておく書類のことです。マイナンバーなども必要になるため、予めしっかり目を通しておきます。
「収入合計」と「支出合計」の差額に気を付けよう
奨学金継続願の受け取り今日までです! pic.twitter.com/MJduFdUfiO
— マリーぬ (@urd_man) December 20, 2017
継続願入力準備下書き用紙の中に経済状況の欄があります。そこに収入合計と支出合計を書くのですが、記入をする際に注意が必要です。収入が支出を大きく上回っている場合、奨学金担当者は「奨学金をもらわなくても学生生活が送れるのでは?」と思ってしまいます。また、支出が収入を上回っている場合も「奨学金の申請金額をもっと増額すべきでは?」と思われてしまいます。
奨学金継続願 入力ミスって大黒字になった pic.twitter.com/yW3ezKKkcw
— すぱげてぃ*こーど@滋賀で凍死 (@Rits_Webauth) January 30, 2017
普通に生活していれば、「収入>支出」または「収入=支出」になっているはずですから、そうなるように意識しながら書きましょう。「収入<支出」や「収入>>支出」になっている場合は、学校の奨学金担当の人から連絡が入り、訂正・再提出を求められることになります。奨学金継続願に適格であると認定してもらえるように、正しく経済状況を記載していきましょう。
奨学金継続願の記入ポイントを知ろう
ブログ更新しました。
— ゆるりっち (@yuru_rich72) October 31, 2017
ゆるりっ家【速報】日本学生支援機構奨学金(第1種と給付奨学金)の選考結果がきた。https://t.co/dgy2ybE1Mv pic.twitter.com/n0acVfUuJr
この奨学金の継続願の下書きをしている時に困ってしまうのが、200字程度で記入する必要がある「経済状況」や「学生生活の状況」という項目です。まず、「経済状況」という欄については、一番最初に奨学金に申込んだ際に書いた申請理由を思い出しながら記入していくといいでしょう。

なお継続願の場合、かなり細かい収入や支出の金額まで記載する欄がありますので、その具体的な金額を「経済状況」の中に記載しておくことが必要です。
奨学金を継続するための記入ポイント1:社会参加について
「学生生活の状況」については、例としてボランティア等の社会参加などの課外活動が挙げられていますが、そこまで積極的に課外活動などに参加していない場合は、「今後参加していきたいと考えております」などと書いておきましょう。無理した内容を書くよりも、素直に今はできないけれどいずれチャレンジしたい、という気持ちを書けば問題なく適格だと認定されやすくなります。
奨学金を継続するための記入ポイント2:課外活動について

アルバイトをしている学生が多い今、課外活動に参加している方が少なくなってきています。そうすると課外活動について書けず悩んでしまう方も多いようです。ここでは、課外活動だけでなく、その代わりになるような熱心な取り組みが見えれば問題ありません。
「授業が終わった後、図書館で予習や復習、興味のある文献の調査などをしていました」や「興味のある研究室を訪問し、教官や先輩に話を聞いていました」など、学校生活で真剣に取り組んだことをたくさん書けば、課外活動をしていなくとも奨学金継続に適格だと認定されます。
奨学金を継続するための記入ポイント3:就業状況について

就学の状況の記入については、授業にちゃんと出席した人や、学業に熱心に取り組んだ人は「全部もしくはだいたい出席した」とか「熱心に取り組んだ」などにチェックするだけでOKです。特に何かを作文する必要はありません。ですが、あまり授業に出席できなかった人や、学業に対する取り組みが不十分だった人は、その理由を200字程度で記入していく必要があります。

「留年するかどうか怪しい」場合は、その理由をちゃんと記入しておいたほうが良いでしょう。奨学金は「留年せずに学校を卒業できる」ことを前提としているため、留年してしまうようなレベルで単位を落としている場合、奨学金が打ち切られる可能性があります。

例えば、一時的に病気や事故、家の事情などで学校に行けずに、少し単位を落としてしまったなど、そういうことがあればここでその理由を具体的に記載しておきます。そうすれば事情があったためであり、奨学金継続に適格だと認定されます。

日本学生支援機構は、学校側から単位の取得状況などを確認することができますので、嘘はつかずに留年が怪しい場合は、その理由をきちんと記載し、これからしっかりとやっていきいますというようなことを記入していきましょう。

嘘をついてしまうと日本学生支援機構の信頼を得られず、奨学金継続に不適格とし、認定してもらえない場合があります。正直に答え、後から訂正や修正があればその都度提出した方が適格であると認められやすくなります。
スカラネットパーソナルで奨学金継続願を提出する
1年前の自分よ、コンサートの当落待ちだったからってスカラネットのIDをatarimasuyouni11にしやがってそんなん覚えられんわパソコンが保存してなかったら大変だったからね あとそのコンサート当日券売られるくらいには残ってたよ
— がわた (@abrnnd) January 15, 2017
(もう変更したから大丈夫) pic.twitter.com/i04dwhs9RO
奨学金継続願を提出する際、WEB上のスカラネットパーソナルにアクセスし、入力していきます。アクセスする時に必要となるユーザIDとパスワードは、冒頭でも触れましたが12月から1月中旬頃までに大学などで受け取ることができる貸与額通知書に記載されています。もしなくしてしまった場合は、大学などで再発行、またはIDやパスワードのみ教えてもらえます。
スカラネットのやつ鳥取の地震は固有名詞で入っているのに対して熊本地震はその他になっていてしっくりこないな pic.twitter.com/C5PgBEatjT
— Sakky (@jck3141592) May 11, 2017
基本的に、スカラネットパーソナルでの入力内容は、前のページまでに作成した下書き用紙に記入した内容をそのまま入力していく形になりますので、完成した下書き用紙を手元に準備しておくと良いです。認定がもらえるよう、落ち着きながら入力していきましょう。
奨学金継続願が提出できたか確認する

日本学生支援機構の奨学金の継続願のわかりにくいところは、インターネット経由での提出なので、ちゃんと継続願が提出できたのかどうか不安になってしまうところです。奨学金継続願の手続きがきちんと受理されたかどうか、確認する方法がありますのでご安心ください。
スカラネットパーソナルの奨学金継続願提出画面で、奨学生番号ボタンの右側に「提出済」が表示されている場合は、先程までのステップでちゃんと手続きが行われ、継続願が提出されたということになります。
スカラネット書き込みおわた pic.twitter.com/7swclI5qqp
— 安川 (@y_ambition) June 17, 2016
逆に、「提出済」の表示が無い場合は、ちゃんと提出ができていないことになりますので、もう一度入力を行なってください。稀にネット環境がよくなかったりする場合に、上手く手続き処理がなされないこともありますので、上記の方法でちゃんと手続きが完了しているかどうかチェックしておきましょう。

なお、奨学金継続願の合否については、継続願を提出すれば、よほどの理由がない限り継続される場合がほとんどですので、引き続き「奨学生」として認められた場合、処置通知などのはがきが届くことはありません。処置通知は、継続願の審査結果が廃止、停止、警告、激励の場合に送られてきます。
奨学金継続願で楽しい学校生活を続けよう

ここまで奨学金継続願の手続き方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。自分の将来に繋がっている学生生活。書類の内容を考えたり、経済状況を確認し収支を記載したりと手続きは時間が掛かります。しかし奨学金の継続ができれば、楽しく充実した学校生活が続けられるようになりますので、必ず忘れずに手続きをしていきましょう。