2018年10月24日更新
FXとは?デメリットやリスクまで初心者にもわかりやすく解説!
資産運用の中でも利回りが高い方法の一つとしてFXがありますが、そもそもFXとはどのような投資方法なのでしょうか。今回の記事では、初心者にもわかりやすく、FXの仕組みや始め方、税金の払い方から、デメリットやリスクまで、FXとは何かを徹底的にご紹介します。

目次
- 資産運用としてのFXとは?初心者にもわかりやすく
- そもそもFXとは何だろう?
- FXとは 1.為替レートの変動で利益が出せる!
- FXとは 2.円高円安を正しく知っておこう
- FXとは 3.様々な通貨で取引ができる!
- FXとは 4.スワップポイントでも利益を得られる!
- FXとは 5.レバレッジで出資額の25倍まで取引可能!
- 資産運用できるFXとは?メリットがたくさん!
- 初心者だけどFXを始めたい!どうすればいいの?
- 最初に証券会社でFX用の口座を開設しよう
- 振込金額は?大金不要!FXは小額からでも始められる
- FXの取引はどうやってするの?用語も覚えよう!
- 取引のタイミングで3種類の注文を使い分けよう!
- 組み合わせてこんなに便利!FXの注文方法も3種類
- 最初の通貨は?まずは米ドルでFXとは何かを学ぼう
- 取引のタイミングは為替レートをみて決めよう
- FXの醍醐味!レバレッジを使って取引してみよう
- FXとは税金の支払いが必要なことも忘れずに!
- 簡単に始められるけど、FXとはリスクもある取引
- FXのリスク 1.FXは為替相場の変動の影響を受けている
- FXのリスク 2.FXには金利の変動によるリスクがある
- FXのリスク 3.FXには流動性のリスクがある
- FXのリスク 4.FXにはシステム障害のリスクがある
- FXのリスク 5.FXにはロスカットリスクがある
- FXのリスク 5.FXには強制決済リスクがある
- FXのリスク 6.FXにはスリッページリスクがある
- FXで大損したくない!どんなことに気をつければいい?
- 大損しないコツ 1.FXとはギャンブルではないと心得る
- 大損しないコツ 2.FXとはなにかをよく理解してから始める
- 大損しないコツ 3.FXのために生活スタイルを変えない
- 大損しないコツ 4.資産以上の取引をしない
- 大損しないコツ 5.為替レートの変動に敏感になる
- 大損しないコツ 6.複数通貨でリスクを分散しておく
- FXとはリスクもある取引!始める前によく準備をしよう
資産運用としてのFXとは?初心者にもわかりやすく
資産運用のやり方の一つとしてFXと言う商品を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、FXとは何かを具体的に知らずに初めてしまうことは、失敗の原因です。今回の記事では、FXの基本的な仕組みと儲かる理由から始め、初心者がFXを始めるやり方や税金の支払い方法、そしてFXで失敗しないために知っておきたいFXのデメリットやリスクまでご紹介します。
そもそもFXとは何だろう?
FXとは、Foreign Exchangeの頭文字をとった言葉で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。単純に言うと、外国の通貨を売り買いして、為替差益で儲けることを目的とした資産運用方法です。証拠金(レバレッジ)に関しては後ほど詳しくご紹介しますが、まずは外国の通貨を売り買いしてどのように儲けが出るのが、FXとは何かの基本的な構造を見てみましょう。
FXとは 1.為替レートの変動で利益が出せる!
FXとは外国の通貨を売買して為替差益で儲けることを目的としています。初心者にも分かりやすくボールペンを例にすると、ボールペンが1本100円の時に購入して、110円の時に売却すれば、ボールペン1本につき10円の儲けを得られます。通貨に戻して考えると、1ドル100円の時に購入して、1ドル110円の時に売却すれば、1ドル当たり10円の利益が出ることになります。
FXとは 2.円高円安を正しく知っておこう
FXに関連するニュースとして為替相場での円高円安と言う言葉をよく耳にします。1ドル100円から110円になると円安、110円から100円になった時には円高になります。高い安いという言葉と数が連動していないので、初心者は勘違いして失敗してしまいがちです。FXで失敗しないためにも、円安円高と言う言葉をきちんと理解しておくことをおすすめします。
分かりやすく、外国の通貨1単位で1円玉が何個買えるか、と考えると初心者でも理解がしやすいです。1ドルで1円玉が100個買える時と、1円玉が110個買える時を比べると、100個しか買えないほうが一円玉の価値が高い(円高)です。逆に、110個買える時の方が円安になっています。迷った時は、円を一円玉やボールペンに置き換えて考えるのがおすすめのやり方です。
FXとは 3.様々な通貨で取引ができる!

FXとは外貨取引をする投資方法で、取引ができる通貨として代表的なものがドルですが、その他の通貨も取引ができます。ドルに続く第2の基礎通貨と言われるユーロは初心者にもおすすめです。その他に、為替レートの値動きが大きいポンドもあり、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランドなどは値動きも大きいですが金利が高くおすすめです。
FXとは 4.スワップポイントでも利益を得られる!

FXとは通貨を売買して為替差益で儲けることを目的としていますが、金利で資産を増やしていくこともできます。FXで取引できる通貨で「金利が高い」通貨をご紹介しましたが、スワップポイントと呼ばれる金利差も利益の一つになります。たとえばオーストラリアの金利が4.0%で日本の金利が0.1%だった場合、3.9%の金利差が出るので、この金利差を受け取ることができます。

なお、スワップポイントは通貨によってマイナスになることもあります。例えば日本の金利が0.2%の時に、金利0.1%のドルを購入すると、0.1%の金利差を支払う必要が出てきます。FXでは、スワップポイントで儲けることも可能ですが、外国の通貨の金利によっては損失が出て失敗することもあるので注意が必要です。
FXとは 5.レバレッジで出資額の25倍まで取引可能!
レバレッジで取引用のお金を貸してもらえるFXとは
【新着記事】レバレッジ規制再び?金融庁、店頭FXの有識者会議を立ち上げ
— あかりちゃん (@fx_atranking) December 20, 2017
https://t.co/QwBLWqH9V7 金融庁は18日、店頭FX(外国為替証拠金取引)の決済リスクの管理手法を議論するため、有識者会議を立ち上げることを正式に発表しました。有識者会議は、店頭FX業者へのストレステストのあり方や自… pic.twitter.com/VXfqcFFRD4
レバレッジは証拠金取引とも言われ、自分の資産以上の取引ができる仕組みです。海外旅行などで、両替所で円から他国の通貨に両替をする場合には同じ金額の日本円が必要です。しかし、FXでは証拠金としていくらかを証券会社に預け入れると、その金額を担保にお金を貸してもらうことができ、取引する分だけの金額は必要ないのです。この制度をレバレッジと言います。
FXとはレバレッジで利益がさらに出せる取引
おー!仮想通貨FXやったらレバレッジきかせれるのかwww
— たくぼん🐯💢🐶㌠ (@777takubon777) December 20, 2017
口座作るの完了したけどこら死人がでるぞ!笑 pic.twitter.com/BrZoCKXohQ
例えば、1万円の証拠金を元手に証券会社から20万円お金を貸してもらい、1ドル100円の時にドルを20万円分(2千ドル)購入します。1ドル110円の時にドルを売却すると、22万円で売却ができます。20万円は証券会社から借りていたので証券会社に返しますが、差額の2万円を利益として受け取ることができます。レバレッジは自分の資産以上に取引ができるやり方なのです。
FXとはレバレッジを利用した運用か前提になっている
手法紹介
— FXを学ぶホーキー (@fxhawkii3) December 27, 2017
低レバレッジの超シンプル手法
10pips程度で決済
損切りなし pic.twitter.com/msXQ0pUgOm
FXとは日本語で「外国為替証拠金取引」と言う、とご紹介しましたが、名前の通り、FXとは証拠金取引をすることが前提になっています。レバレッジは証拠金の25倍まで可能で、証拠金が1万円の時は25万円、証拠金が10万円あれば250万円の取引ができます。レバレッジを何倍にするかは自分で決めることができますので、初心者でも安心して運用が可能です。
資産運用できるFXとは?メリットがたくさん!
「かるFX」っていう株の動きがリアルタイムで動いててそれをアプリ内通貨でFX気分を楽しむアプリがあるんだけど、それで大儲けした気分が味わえた!w
— うろたす97 (@urotas_hattatu) October 25, 2017
82万円あれば何ができるだろうか pic.twitter.com/VvzDcNDAjB
FXとは何かの基本をご紹介してきましたが、FXのメリットとしては為替の変動で儲けが出ること、スワップポイントで金利を受け取れること、レバレッジを利用して初心者でも少額で始められることがあげられます。FXを早速初めてみたい方に向けて、ここからはFXのやり方を具体的にご紹介します。税金の支払いについても触れますので、取引前によく理解しておきましょう。
初心者だけどFXを始めたい!どうすればいいの?
初めてFXを行う場合には、最初にFX取引を行う口座を開設し、証拠金となる資金を口座に振り込みます。振り込みが完了したら取引を開始できますが、取引方法やタイミング、取引する通貨などを決める必要があります。また、FXとは税金がかかる取引なので、1年間の利益に対して税金を支払う必要があります。それぞれの手続きについて詳しく見てみましょう。
最初に証券会社でFX用の口座を開設しよう
FXとは口座がないと取引ができないものである

FXの取引を行うためには、最初にFX取引用の口座を証券会社で開設する必要があります。口座開設や口座の維持には手数料がかからないので初心者でも気軽に行うことができます。ネット上で申し込みを行うと、証券会社で審査があり、審査が完了すると口座開設完了通知の書類が郵送されてきます。速い場合には2,3営業日で完了することもあります。
FXとは証券会社の選び方で取引の快適さが変わる

初心者はどこの証券会社に申し込むか迷ってしまうと思いますが、口座開設・維持にはお金はかからないので、口コミ評価のよい証券会社を2,3社選んで口座開設するやり方もあります。口コミでは、手数料の安さと、電話での問い合わせ対応などのサポートの良さを重視するのがおすすめです。実際に口座を開設してデモ画面などを比較し、使いやすい証券会社で運用を始めましょう。
FXとは誰でも始められる投資方法である
FX取引用の口座開設には審査がありますが、無職でも学生でも主婦でも口座の開設は可能です。口座開設の際に審査をされているのは、資産があること、満20歳以上であること、申請書類に嘘の申請がないことの3点です。資産については、FXの取引で損失が出た場合に支払いができるかを審査しているので、30万円から100万円程度の貯金があれば問題ありません。
振込金額は?大金不要!FXは小額からでも始められる

FXを取引するための口座を作ったら、次は口座に現金を振り込む必要があります。振り込み自体は銀行振り込みやネットバンキングで簡単にできますが、いくら振り込めばいいのでしょうか。口座開設の際に資産が30万円から100万円程度あることを審査されるとご紹介しましたが、その金額を振り込む必要はなく、運用したい金額を振り込めば問題ありません。

では、具体的にいくら振り込めばいいかは、個人個人の投資方法によって異なります。小額から始めたい方は1万円程度で始めるやり方もできますし、大きく稼ぎたい方は大きな金額を振り込むやり方もあります。振り込んだ金額をすべてFX取引に利用する必要はないので、自分の投資したい金額を振り込んでみましょう。
FXの取引はどうやってするの?用語も覚えよう!

口座に投資金額を振り込んだら、外貨の売り買いを始められます。細かい設定は証券会社によって異なりますが、新規に注文を出すと取引が成立し、購入する場合には「買いポジション」、売却する場合には「売りポジション」になります。このポジションを決定することを決済注文といい、決済すると損益が確定します。
利益が確定すると、その取引にかかった手数料、スプレッド(売却と購入の値段差)、スワップポイント、為替差益が合計され、利益(損益)として決済されます。なお、新規注文には成行注文、指値(リミット)注文、逆指値(ストップ)注文があります。また、注文方法にもIFD注文、OCO注文、IFO注文などの種類がありますので、詳しく見ていきましょう。
取引のタイミングで3種類の注文を使い分けよう!

FXとは外国の通貨を購入・売却して、差額で利益を得ることを目指すものですが、新規注文には成行注文、指値(リミット)注文、逆指値(ストップ)注文の3種類があります。それぞれどのような注文で、どのような時に利用するのがおすすめかを詳しくご紹介します。
成行注文で行うFXとは

成行注文はFXの取引の中でも最もオーソドックスな取引方法で、どの通貨をいくら購入(売却)する、とタイムリーに注文する種類を言います。その時の成行で購入(売却)することから成行注文と言われています。多くの証券会社では、購入した場合と売却した場合の単価あたりの為替が表示され、ポジションが決定します。自分で価格を確認して取引したい方におすすめです。
指値注文で行うFXとは
ポン円150.80ロングの指値注文がかかりました。
— ASKA (@ASKA_FX) December 5, 2017
-40pipsで損切りします。 pic.twitter.com/raKvYAPTbO
指値注文とは、この通貨の為替レートが指定する有利な値段になったら、いくら購入(売却)する、と決めて注文する方法です。指値注文を利用すると、ある通貨が安くなった時に自動的に購入し、ある通貨が高くなったら自動的に売却することで利益を得られます。ずっとパソコンの前に座っていられない方におすすめのやり方です。
逆指値注文で行うFXとは
「昨日のドル円急落怖かったよ😨何百万円も負けて資金全部無くなった人いたよ。やっぱりFXは危ない!」
— たかし (@takashipyo) December 1, 2017
「FXが危ないんじゃあなくて、ストップロス(逆指値)注文入れてない人が危ないんだよ🤗
ちゃんと注文入れている人なら、昨日みたいな大きな逆行があっても”普段と同じ損失”にしかならないよ🤗」 pic.twitter.com/QPB4TSiVI3
逆指値注文とは、この通貨の為替レートが指定する不利な値段になったら、いくら購入(売却)する、と決めて注文する方法です。やり方は指値注文と同じですが、指値注文が利益を出すためのやり方であるのに対し、逆指値注文は思いがけない損失を出さないために利用します。外国の通貨を購買した後に、損失を抑えるために利用するのがおすすめのやり方です。
組み合わせてこんなに便利!FXの注文方法も3種類

新規注文には成行注文、指値注文、逆指値注文の3種類があります。この注文の指示の出し方にも、IFD注文、OCO注文、IFO注文の3種類があります。特に指値注文や逆指値注文をする際には便利なやり方なので、詳しく見ていきましょう。
IFD注文で行うFXとは
なにやら節目として意識されそうな所で持ち合い始めたので打診買いを入れてみる。
— 砂@FXトレーダー (@FltSv_fx) December 10, 2017
181StopL-162StopSのIFD注文、181超える前に162下回った場合は注文はキャンセル。 pic.twitter.com/Nz2mDNM5Bi
IFD注文はイフダン注文と読み、IFDはIf Doneの略です。何円になったら購入し、何円になったら売却する、と言う、購入と売却をセットにした注文のやり方です。指値注文と逆指値注文を組み合わせてIFD注文を設定しておくことで、自動的に決済が行われて利益が確定するので、忙しい方におすすめの注文方法です。
10万だけで今年2月から始めたFX。
— SETo (@kuisyuki) July 7, 2017
元手が低いからあまり儲からないけど、ランチ代くらいくらいにはなるし勉強も兼ねてる。
長期保有のドル売を入れて僅かなスワップをもらいつつ、同数のドル買いを節目にIFD注文で指しておくスタイル。 pic.twitter.com/OYosAOD6Fb
例えば、1ドル100円になったらドルを購入し、1ドル110円になったらドルを売却する、とIFD注文を出しておくと、為替レートが変化した時に自動的に購入と売却の注文および決済が行われ、1ドル当たり10円の利益を自動で確定することができます。新規注文後に即座に決済注文が自動で行われますので、承認の手間もかかりません。
OCO注文で行うFXとは
本日1回目はポンドドルで21pipsです。直近は上げ方向だったので押し目買いを狙ってエントリーです。OCO注文で利確21pips、損切り10pipsで入れていたので利確となって21pips獲れました。週明けから良いスタートです。 #FX #GBPUSD pic.twitter.com/BZWXGwLZC5
— miyamo:兼業FXトレーダー (@dailysualog) October 9, 2017
OCO注文はオーシーオー注文と読み、One Cancel is the Other Orderの略です。2通りの新規注文を組み合わせ、片方の注文が確定したら、もう片方の注文がキャンセルされます。ある通貨を保有する場合に指値注文と逆指値注文を出しておき、為替が上がった場合には指値注文を、下がった場合には逆指値注文を有効にできます。値動きが分からない場合におすすめめのやり方です。
1.18割れ寸前で値が飛んだ。米指標発表を忘れていました。OCO注文も何故か消えていて同値撤退もできず。欲張らずに決済しておけば良かったけど、後の祭り&結果論。指標は忘れずに。指標前はポジションを整理すること。#FX#小売売上高 pic.twitter.com/ibP50fyY2s
— ペリオ(仮)@笑う無精子ブロガー/多重債務栄養士/FX保育士/ジャズトロンボニスト (@perio6174) October 13, 2017
OCO注文は、例えば、1ドル102円の時にドルを買っておいたときに、今後の値動きが分からない場合に使えます。1ドル110円になったら売却して利益を出したいけれど、あまり下がってしまうと損失が大きくなるから100円になったら手放したい、と言う場合に、110円と100円の注文を入れておくことができるのです。
IFO注文で行うFXとは
ポンド円
— 逆転くん【改】FX兼業トレーダー (@fx_orz_dojo) October 11, 2017
日足はレジサポラインをブレイクして、その後反発してますが、
4H足は転換中相場で50MA戻り売りポイント。IFO注文。
抜ければ見送ります。 pic.twitter.com/4a5pXel4Ku
IFO注文はアイエフオー注文と読み、IFD注文とOCO注文を組み合わせたやり方です。何円になったら購入する。そのあと何円になったら売却して利益を出す、あるいは何円になったら売却して損失を出さないようにする、と決めておく注文方法を言います。すべてを自動で行ってくれるので、一度設定したらしばらく放っておきたい方におすすめのやり方です。
AUDUSDの4時間足です。シングルペネトレーションしています。0.382,0.500でshortエントリー、0.618の上で利確します。ストップはコントラムーブの0.618。IFO注文出して寝ます。#fx #kawase pic.twitter.com/zVbpkeQI8c
— FX_uepyon (@FX_uepyon) August 22, 2013
IFO注文は、例えば、今のレートが1ドル107円の場合、1ドル105円になったら購入し、その後1ドル110円になったら売却して利益を出し、あまり下がってしまうと損失が大きくなるから103円になったら手放したい、と言う場合に、105円での購入と、その後の110円と103円での売却をセットで予約することができます。
最初の通貨は?まずは米ドルでFXとは何かを学ぼう

さて、注文のやり方は分かりましたが、初心者が初めて購入する通貨はどのように選べばいいのでしょうか。決まりはありませんが、迷った時には米ドルで肩慣らしをするのがおすすめです。米ドルは安定した通貨で、値動きが小さいと言う特徴があり、思いがけない損失が出にくい通貨です。米ドルの取引でFXとは何かを勉強し、次の通貨を検討することができます。
取引のタイミングは為替レートをみて決めよう

初めて購入する通貨を決めた後、いつ購入していつ売却するかのタイミングはどのように決めればいいのでしょうか。タイミングを決めるには、為替レートを見る必要があります。為替レートは新聞などで確認することができますが、証券会社のページで確認することも可能です。しかし、残念ながら為替レートがいくらの時に購入し、いくらの時に売却するかに正解はありません。

為替レートは変動するため、将来の価格を知ることはできないのです。過去の為替レートの動きを見ていくらで購入し、いくらで売却したら利益が出そうかを自分で予測して取引の計画を立てます。最初は専門家の予測も参考にして計画を立てていくのがおすすめのやり方です。予測に役立てるために、新聞を読むなどしてその国の情勢を把握し、精度を上げていきましょう。

なお、実際の取引金額は証券会社によって異なることもありますので、証券会社のページにログインして確かめましょう。為替レートには、いくらで売却できるかのビッド(bid)レートと、いくらで購入できるかのアスク(Ask)レートがあります。ビッドレートとアスクレートの価格は違っており、この価格差をスプレッドといい、取引する上での手数料となります。
FXの醍醐味!レバレッジを使って取引してみよう

購入(売却)する通貨と、購入(売却)のタイミングを決めたら、次はいくら購入するかを決めなければいけません。ここで思い出してほしいのがレバレッジです。レバレッジは自己資金の25倍まで利用できますが、何倍にすべきでしょうか。これも決まりはなく、好きなだけ、となります。思いがけなし失敗をしないように、初心者は5倍から10倍程度に抑えておくのがおすすめです。
FXとは税金の支払いが必要なことも忘れずに!
FXとは税金の支払いが必要な取引である

ここまでは、FXの取引方法をご紹介してきましたが、FX取引を行うと税金の処理が必要になる場合があるので、税金の支払い方法についても見ていきましょう。とくにFXをはじめたばかりの初心者は、確定申告の時期に焦らなくて済むように、FXの取引を始める前に、どのような場合に税金がかかり、どのように税金の申告をすればよいかを確認しておくことをおすすめします。
FXの利益の額で税金の支払いが必要か決まる
FXで税金の支払いが必要かは、年間の利益の総額で決まります。給与所得が2千万円以下の場合、20万円以上の利益を出していたら税金の支払いが必要です。また、給与所得がない場合には、利益の合計額が所得控除額を超える場合には確定申告をして税金を払う必要があります。税金の支払いが必要な対象は変わる可能性があるので、証券会社や国税庁のHPで確認しましょう。
必要経費は利益から引いて税金の申告ができる
経費がかかった場合には、利益から必要経費を引いた額を所得として申請し、税金を減額することができます。必要経費には、売買手数料や振込み手数料などの取引の手数料のほか、雑誌、新聞代やセミナーの代金など勉強にかかった費用、パソコンの購入費用やプロバイダー費用などの費用の一部も含められる可能性があります。領収書が必要になるので保存しておきましょう。
税金の支払いが必要な場合は確定申告が必要

税金の支払いが必要な場合には、確定申告が必要になります。確定申告は、昨年の1月1日から12月31日までの所得について、毎年2月中旬から3月中旬まで申告することができます。申告をしないと税金を故意に払わない(脱税)と見られることもあり、追徴課税を受けて余分に税金を支払う必要が出たり、悪質な場合には逮捕・起訴されることもあるので気をつけましょう。
FXとは税金が一律20.31%
FXとは「先物取引に係る雑所得等」と呼ばれ、税金がかかり、申告分離課税の対象となります。申告分離課税は、利益に対して一律20%の税金がかかります。ただし、2037年12月31日までは復興特別所得税が課せられ、一律20.31%の税金を支払う必要があります。税金の内訳は、所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%です。
損失がは年間控除できて税金がお得になる

年間を通して損失が出てしまった場合には確定申告をしておくのがおすすめです。損失は向こう3年間の利益と相殺することができ、課税対象の金額を減らすことで、支払う税金を少なくできます。損失が出た場合には、翌年以降に利益がでても、翌年からの税金が少なく済みます。なお、申告が途切れてしまうと控除を利用できまくなるので、3年間は少額でも必ず申告しましょう。
簡単に始められるけど、FXとはリスクもある取引
FXとは何かを、もうかる仕組みと、FXを初心者が始めるやり方を中心にご紹介してきましたが、FXとはリスクもある投資方法です。FXでの投資で失敗しないためには、FXとはリスクがあるものだということを認識し、リスクをよく把握して運用の際に気をつけていく必要があります。FXのリスクについて詳しく見ていきましょう。
FXのリスク 1.FXは為替相場の変動の影響を受けている

FXとは為替相場の変動によるリスクがある取引です。通貨によっては、短期間に為替相場が大きく変動することがあります。その相場の動きが自分が予測したものと大きく違った場合、思いがけずに大きく損失を出してしまう可能性があります。特にレバレッジ最大25倍を利用している場合には、小さな値動きでも何万円もの損失につながってしまう可能性もあるので注意が必要です。
FXのリスク 2.FXには金利の変動によるリスクがある

FXとは、金利の変動によるリスクがある取引です。スワップポイントを得る目的で、ある通貨に投資している場合、金利政策が変わって金利が変動すると思いがけない損失につながる可能性があります。たとえば、日本円の金利が0.1%の時に、金利0.25%のポンドに投資していた場合、日本の金利が0.3%に上がると0.05%の金利を支払う必要が出てきてしまいます。
FXのリスク 3.FXには流動性のリスクがある

FXでは、買いたい通貨が必ず購入できるわけではありません。発行されている通貨の量は決まっているので、売る人がいないと購入できないのです。売却も同じで、買いたい人がいない場合は取引ができません。このように、売り手・買い手がいないことや、思った価格では購入・売却ができないことを流動性のリスクと言います。取引量が少ない通貨では流動性リスクが高くなります。
FXのリスク 4.FXにはシステム障害のリスクがある

インターネットを通じてのFX取引を前提にご紹介してきましたが、自分のインターネットやパソコンが使えなくなってしまい、取引ができなくなることをシステム障害のリスクと言います。接続できない間に為替が大きく動き、利益をフイにしてしまったり、損切ができなくて損失が膨らんでしまうリスクがあります。FXとはシステム障害のリスクもある取引なのです。
FXのリスク 5.FXにはロスカットリスクがある
FXとはロスカットリスクのある取引です。FXは逆指値注文を指定した場合に必ずしもその価格で売却ができるとは限りません。流動性のリスクで見たように、売買する相手がいなかったり、指定の価格で買ってくれる相手がいないということもあります。このような時に思った価格で売却できずに損失が大きくなってしまうことをロスカットリスクと言います。
FXのリスク 5.FXには強制決済リスクがある

FXには証拠金判定があり、証券会社は特定の時間に取引額と証拠金の割合を確認しています。証拠金が取引額の4%を下回ると、ポジションが決済され、指値注文等はキャンセルされます。証券会社により即座に行う所と、追加証拠金の振り込みが指定時間までにない場合に行う所がありますが、すべて成行注文で決済されてしまうので思いがけない損失になることがあります。
FXのリスク 6.FXにはスリッページリスクがある

FXとはスリッページリスクがある取引です。スリッページリスクとは、注文した為替と決済した為替が異なることを言います。特に為替が大きく変動している場合、注文した時間の値段と決済する時間のわずかな差で価格が変わってしまうこともあります。場合によっては不利な為替レートで決済が行われてしまうこともあり、思いがけない損失が出てしまうことがあります。
FXで大損したくない!どんなことに気をつければいい?
FXのリスクの数々を読んで投資をためらっている初心者の方に、FXで大失敗しないためのやり方もご紹介します。絶対に儲かる必勝法と言うものはありませんが、注意点を押さえておくことでなるべく大損をしないような運用していくことは可能ですので、初心者は取引を始める前に目を通してみてください。
大損しないコツ 1.FXとはギャンブルではないと心得る

FXの取引で失敗してしまう原因の一つに、FXとはギャンブルで、時の運が失敗と成功を決めているという思い込みがあります。FXとは、限りある通貨と限りある通貨の取引を行うものであり、ギャンブルではありません。通貨の総量は決まっており、誰かが利益を出すと、誰がが損失を被るのです。失敗しないためには時の運に任せず、堅実に運用するのがおすすめのやり方です。

また、FXとはギャンブルではないので、一つ一つの取引に一喜一憂しないようにしましょう。一つの取引の利益や損失にこだわることは失敗の原因です。目標はデイトレーダーのように一日に何百万も儲けることではなく、資産を長期的に増やすことです。そのためにはトータルで利益が出ればいいと割り切って、少額ずつでも確実に利益を累積していくやり方をおすすめします。
大損しないコツ 2.FXとはなにかをよく理解してから始める
FXとはなにかや、FXのリスクを理解せずに何となく始めてしまうのも失敗の原因です。FXの取引を始める前に、この記事を読んでよく仕組みとリスクを理解して取引をすることで、失敗を避けることができます。また、証券会社によっては、デモ画面やデモトレードを提供しているところもあるので、少しでも不安がある場合にはデモを活用して不安を解消するのもおすすめのやり方です。

また、FXとは税金の対象になる取引であることも忘れないようにしましょう。利益や損失が出た際には確定申告が必要になる場合があります。1年間運用して、年が明けてから確定申告をしなければいけないと慌てる失敗をおかさないようにしましょう。証券会社で取引明細が出るかどうか確認したり、出ない場合には取引の記録を日頃から作っておくのが、おすすめのやり方です。
大損しないコツ 3.FXのために生活スタイルを変えない

デイトレーダーとしてFXの取引を行っている方もいますが、これから投資を始める初心者の方には会社員など、日中は別の仕事をしています。このような初心者に多い失敗が、FXの取引のために生活スタイルを変えてしまうことです。FXは世界中の通貨を取引できるので24時間、どこかの為替市場があいています。つい夜更かししてパソコンの前に張り付いてしまう原因です。

しかし、日中は仕事をしている方がこのような無理のある時間帯の取引を続けることはできず、残業をしたり早寝をした日に、損失が出ていたという失敗につながります。FXで失敗しないためには、指値注文や逆指値注文、さらにはIFD・OCO・IFO注文を駆使して、たまにチェックするだけで運用できるようにしておくのがおすすめのやり方です。
大損しないコツ 4.資産以上の取引をしない

初心者がやりがちな失敗に、利益だけを計算して、損失を計算していないことがあげられます。FXとはリスクのある取引だということを認識しておきましょう。FXで取引をする際には、可能な利益だけでなく、起こりうる損失も計算して、その損失額が自分の投資資金の範囲内で賄えるものかを取引前に確認し、取引やレバレッジの設定を行うのがおすすめのやり方です。
大損しないコツ 5.為替レートの変動に敏感になる
初心者にありがちな失敗に、生活スタイルを変えてしまうことを紹介しましたが、一度注文に関する設定をした後に完全に放置してしまうのも失敗の原因となります。FXとは常に動いてるものだということを忘れずに置きましょう。為替市場は刻々と変化しており、設定しておいた注文内容がすぐに古くなってしまう可能性があります。

自分が取引している外国の通貨に関するニュースを日頃から仕入れ、注文の設定が適切なものかどうかを定期的に確認する癖をつけるのがおすすめです。また、為替レートに敏感になることで、有利な値動きをしている通貨を見過ごして投資しない(機会ロス)失敗も防げるようになります。FXとは、常に監視する必要はないものの、気にかけておく必要があるものなのです。
大損しないコツ 6.複数通貨でリスクを分散しておく

最初に投資した通貨だけにこだわるのも失敗の一因です。投資対象が一つの通貨だけだと、利益が出ている間はいいですが、損失が出ると大きな損失になってしまいます。この失敗を回避するためには、FXの取引に慣れたら、値動きの違う複数の通貨での取引を行い、リスクを分散するやり方をおすすめします。
FXとはリスクもある取引!始める前によく準備をしよう

資産運用にFXでの投資を考えている初心者の方を対象に、FXとは何かから、やり方、失敗しない方法までをご紹介しました。FXは誰かが得をすると、同じ額だけ誰かが損をする仕組みになっています。初心者は利益ばかりに目が行きがちですが、失敗しないためにはリスクをよく知って運用することが大事です。リスクを知り、少額から始められるFXで、資産運用をしてみましょう。