2018年10月24日更新
投資の種類と特徴を比較して解説!リスクや利回りはどれくらい?
超低金利時代、銀行にお金を預けていても資産が増えることはまずありません。資産を増やすためには投資の種類を把握し、賢く資産運用をする必要があります。今回の記事では、投資の種類と特徴やリスクから利回りまでを徹底的に比較しました。

目次
- 投資は現代社会に必要なスキル
- 投資の種類!学ぶ前に知っておくべきこと
- 投資の基礎知識1「リスクとリターン」
- 投資の基礎知識2「インカムゲインとキャピタルゲイン」
- 投資の基礎知識3「利回り」
- 自分に適した投資の種類!どのように選ぶ?
- 種類が多い投資!対象商品を決める方法
- 投資の種類1「円預金」
- 投資の種類2「年金商品」
- 投資の種類3「保険商品」
- 投資の種類4「公社債」
- 投資の種類5「外貨預金」
- 投資の種類6「公社債投信」
- 投資の種類7「株式投信」
- 投資の種類8「REIT」
- 投資の種類9「コモディティファンド」
- 投資の種類10「国内株式」
- 投資の種類11「外国株式」
- 投資の種類12「国内不動産」
- 投資の種類13「海外不動産」
- 投資の種類14「FX」
- 投資の種類15「先物取引」
- さらに利回りをよくする取引の方法がある
- 利回り重視の投資の種類1「ブルベアファンド」
- 利回り重視の投資の種類2「株式信用取引」
- 利回り重視の投資の種類3「高レバレッジでFX」
- 投資で大損をしない!投資を始める前に決める
- 種類が多い投資を準備!投資金額を決める
- 種類が多い投資準備でリスクの把握
- 投資準備として売るタイミングを決める
- 投資の種類・特徴を把握!最適な投資方法を見極める
投資は現代社会に必要なスキル

超低金利時代の今、持っている資産は普通預金に預けているだけでは増えていくことはありません。資産を増やすには、投資信託や不動産投資などの投資で資産運用を行う必要があります。今回の記事では投資を始めたくても、商品がいろいろあって迷ってしまう方のために、投資の基礎知識や注意点とともに資産運用の参考に投資の種類とその特徴をご紹介します。
投資の種類!学ぶ前に知っておくべきこと

投資ができる対象には投資信託や不動産投資など、さまざまな種類があります。どの投資対象にも、リスクや利回りについて特徴がありますが特徴を理解するためには、投資の仕組みを先に理解しておく必要があります。ここから投資の基礎知識をご紹介しますので、投資の種類を理解する手助けとして、また投資対象の比較をする際の足掛かりとして把握しておきましょう。
投資の基礎知識1「リスクとリターン」
上場の難易度を考えるとハイリスク・ハイリターンというよりハイパーリスク・ハイリターンだと思う。投資先を見つける会社の実績に依るけど。
— マルちゃん (@Maru_anilove) August 14, 2017
株式型クラウドファンディング DANベンチャー参入:日本経済新聞 https://t.co/N7Zp6Ej7H4
投資でどれだけ出資した資産(元本)を失う可能性があるかをリスクと言い、投資でどれだけ利益(利回り)が得られる可能性があるかをリターンと言います。リスクとリターンは連動していて、リスクが低い投資対象はリターンも低く、リスクが高い投資対象はリターンも高い傾向があります。リスクとリターンの関連性をもう少し詳しく見てみましょう。
ローリスクローリターン

ローリスクローリターンのローリスクとは、元本を失う可能性が極めて低いことを言います。ローリスクローリターンの商品には、銀行預金や国債などが含まれていますが、銀行普通預金はメガバンクで0.001%の利率、国債は0.05%の利率になることが多く、リターンも少ないのが特徴です。とにかくリスクを回避したい方向けの投資対象です。
ミドルリスクミドルリターン

ミドルリスクミドルリターンのミドルリスクとは、元本を失う可能性があることを言います。元本を失う可能性はありますが、元本以上の損失が出ることはありません。ミドルリスクミドルリターンの商品には、投資信託や株などがあり、利回りは一般的に4%から6%が平均値と言われています。元本以上の損失を被る可能性がないので、これから投資を考えている方向けと言えます。
ハイリスクハイリターン

ハイリスクハイリターンのハイリスクとは、元本以上の損失が出る可能性があることを言います。代表的なハイリスクハイリターンの商品がFXと先物取引ですが、マイナス利回りになることは珍しくなく、元本以上の損失を出す可能性もあります。初めての投資には向かない商品で、投資に慣れてより利回りを追求したい方に向いた商品と言えるでしょう。
投資の基礎知識2「インカムゲインとキャピタルゲイン」
投資を行った場合には、インカムゲインとキャピタルゲインを得ることができます。ゲイン(利益)を得られるとはいえ、商品によってはインカムロス(損失)とキャピタルロスが発生することもあり得ますので、言葉に惑わされないことが大事です。投資でどれだけ設けることができるかと言う、「利回り」を理解するためにも大事な概念ですので、詳しく内容をご紹介します。
インカムゲインとは

インカムゲインとは、ある投資商品を購入して販売するまでの運用中に得られる利益のことを言います。預金の場合には利子、投資信託は分配金、株は配当金、不動産投資は家賃収入など、投資の種類によって呼び方は様々です。なお、FXなどでは購入した通貨よりも売却した通貨の金利が高い場合はその金利分の支払いが必要になりインカムロスが発生することもあります。
キャピタルゲインとは

キャピタルゲインとは、購入した投資商品と、その商品を売却した際の差分を言います。売却した価格が高く利益が出た場合にはキャピタルゲイン、売却した価格が安く損失が出た場合にはキャピタルロスとなります。たとえば投資信託を50万円分購入して数年後に59万円で販売した場合には、9万円がキャピタルゲインになります。
投資の基礎知識3「利回り」
【経】債券12時50分 超長期の利回り上昇 オペ後の売りで (日本経済新聞) https://t.co/O6FZW5HbdY
— 経済ニュース (@twinews1) December 28, 2017
インカムゲインとキャピタルゲインを見てきましたが「利回り」とは何でしょうか。利回りとは、年間収益の投資金額に対する割合のことを言います。インカムゲイン(ロス)とキャピタルゲイン(ロス)を足した金額から費用(手数料や税金)を引いた金額を、投資元本で割ります。出てきた金額を運用年数で割ったものに100をかけると、利回り(%)が算出できます。
例えば不動産投資を行い、1000万円の物件を購入したと仮定します。年間の貸借料が60万円、メンテナンスや税金などの費用が10万円で、購入から10年後に1100万円で売却することができました。この場合、(賃料10年分600万円+キャピタルゲイン100万円-費用10年分100万円)÷1000万円の0.6を、10年で割って100をかけると利回りが6%になることが分かります。
自分に適した投資の種類!どのように選ぶ?
リスクの異なる複数の商品を運用することで、生活に影響を及ぼさない運用を行うことができます。元本を絶対に失くしたくない資産部分はローリスクの商品で、元本を失うリスクがあっても大丈夫な資産はミドルリスクの商品で運用を検討しましょう。ハイリスクの商品は運用に慣れてきたら運用を検討します。リスクが異なる商品を選ぶために、種類ごとの特徴をよく把握しましょう。
種類が多い投資!対象商品を決める方法

投資の対象を選ぶ場合には希望するリスクの商品の中から選ぶことになります。選ぶ際には、利回りと安定性、また維持のしやすさやなどの特徴を吟味して、無理のない範囲で運用する必要があります。ここからは代表的な投資商品をご紹介しますので、それぞれの特徴を把握し、比較検討して自分に適した投資方法の組み合わせを探してみてください。
投資の種類1「円預金」

ローリスクローリターン投資の代表格が円預金です。金融機関あたり1,000万円までの預金が保証されるペイオフ(預金保険)制度があり、元本保証されるという特徴があるので、他の商品と比較して安全な運用ができます。一方、安全性に比例するように、預金の利率はメガバンクで0.001%と低く利回りがいい商品とは言えません。

他の投資商品と比較してリスクが低い分、利回りも低い円預金ですが工夫次第で利回りを上げることができます。メガバンクの利率は概して小さいですが、ネットバンキングや定期預金を利用したり、キャンペーンを利用することで、0.1%から、時には0.5%ほどの利率を得られることもあります。メガバンクしか利用していない方は、他行の利率もチェックして見てください。
投資の種類2「年金商品」

年金商品は元本確保ができるローリスクローリターンの商品です。年金商品には確定拠出年金や、個人年金保険があります。現在の手元の資産を積み立てて、将来や老後に年金としてもらえるという特徴があります。投資をしながら、ローリスクで老後に備えと置きたい方に向いています。
確定拠出年金

確定拠出年金はiDeCo(イデコ)と言う名前でも呼ばれています。企業が加入をしてくれている場合もありますが、加入をしていない場合には個人で加入をすることもできます。加入者の指示に基づいて資産を運用し、将来の年金を確保していきます。
個人年金保険

個人年金保険では利回りが1%以上になるものもあり、長期間の運用をする場合には元本確保をしながら比較的高い利回りが受けられるのが特徴です。ただし、途中で解約してしまうと、解約返戻金が支払った保険料を下回ることがあるので注意が必要です。長期間運用をすることを前提に、将来の安心を買うことができるのが特徴です。
投資の種類3「保険商品」

保険商品も元本確保ができるローリスクローリターンの商品です。「貯蓄型保険」とも呼ばれる養老保険は利回りは低い傾向がありますが、老後の安心を買えるという特徴があります。また、学資保険は子供の進学などのイベントに合わせて資産を運用でき、加入者に不幸があった場合にも子供が保障を受けることができるので、子育て世代の資産運用に向いています。
保険商品の利回りが低いと感じる場合には変額保険を利用することも可能です。変額保険は、加入者の希望に基づいて保険料を運用し、通常の保険金より高い利回りを目指す商品で、予定利回りが3%以上の変額保険もあります。終身保険への加入もしたいけれど、投資もしていきたいという方に向いた商品の種類です。
投資の種類4「公社債」
国債や地方債、社債などの公社債もローリスクローリターンの商品です。国債や地方債は国や地方団体が発行しており、安定性があるという特徴があります。国債は0.05%以上の利率が保証されているのも特徴的です。社債に関しては企業がつぶれる可能性もありますが、利回りが1%以上になる社債もあるのでローリスクローリターン商品の中でも比較的高い利回りを期待できます。

公社債を購入するには、証券会社に口座を開設する必要があります。一部の銀行では国債などを扱っていることもありますが、複数の社債の購入を検討している場合には銀行で扱っていない場合もあるので、証券会社が便利です。公社債は中途で売却をすると購入時と比較して安い価格でしか売却できない傾向があるので、満期まで保有する前提で購入しましょう。
投資の種類5「外貨預金」

外貨預金はミドルリスクミドルリターンの商品です。外貨での預金は日本円での預金と比較して利率が高い傾向があり利回りが高くなる一方で、為替レートの影響を受けるという特徴もあります。預入時と比較して円高のときに預金の引き出しや定期預金の解約をすると、預け入れの時よりも円換算で少ない金額になる可能性があります。また、ペイオフ制度の対象にはなりません。
外貨預金を始めるには、外貨で預金ができる銀行に口座を開設する必要があります。メインバンクにしているメガバンクを利用することもできますが、同じ口座番号で様々な通貨の預金ができる新生銀行などのネット銀行を活用する方法もあります。日本円での預金と比較して利率が高い傾向がある外貨預金ですが、ネット銀行や定期預金を利用してさらに利率を上げることも可能です。
投資の種類6「公社債投信」
公社債投信て現金同等物の扱いなんだ(`・ω・´) pic.twitter.com/FcUbeP8rh4
— ター坊@バニーボーイ(`・ω・´) (@amploud007) September 5, 2017
投資信託は、株と並んでミドルリスクミドルリターン商品の代表格です。投資信託は、投資家から集めたお金を証券会社や銀行などの投資家が運用して、利益を投資家に配分する商品です。投資信託の平均利回りは一般的に4%から6%と言われていますが、投資信託が投資する対象によってリスクなどの特徴と利回りが異なっています。
まぁそりゃマイナス金利下では公社債投信は無理なのは分かりますが、金額的に驚愕ですね。
— ruinwalkers(乙かれ提督) (@ruinwalkers1) March 7, 2016
このお金、一体どこに行くんでしょうか?
MMF 全社が資金返還 マイナス金利で運用難 :日本経済新聞https://t.co/AMB0hKWD8k
公社債投信とは、国債や地方債、社債などの公社債に投資する投資信託です。公社債がローリスクローリターンの商品であることからも分かる通り、投資信託としては比較的リスクの少ない商品です。その分他の投資信託と比較すると利回りは低い傾向があります。なお、海外の債券を扱っている国際型公社債投信はリスクが高くなる傾向もありますが利回りがいいという特徴があります。
投資の種類7「株式投信」
日本人の有価証券(株式・投資信託・公社債)の保有割合は18.2%とのこと。日本の人口を1億2千万人とすると大体2千万人。人口の20%くらい。
— ばぁちゃんコ (@bachancoin) December 23, 2017
少し前にビットフライヤーが口座開設数100万人達成とか聞いたけどこれは人口の1%くらい。つまり pic.twitter.com/a3f2lPz6KI
株式投信とは、株にも投資が可能な投資信託の種類です。公社債と組み合わせてリスクを軽減したものや、海外の株に投資することで利回りを重視するものもあります。商品によっては利回りが30%を越えるものもあります。なお、投資信託には基準価格があり、キャピタルゲインを得るためには、基準価格をよく把握して売り時を検討する必要があります。
「日本の個人金融資産は、ゼロ金利の現預金と、投機性の高いビットコインなど高リスク資産の両極端には流れるが、その中間の株式・投資信託のへの投資比率が欧米に比べ極端に低いのだ」(大機小機)投機と貯蓄の間がない:日本経済新聞 https://t.co/SiVFXzGssF
— あら☆じる (@arajiru3) December 22, 2017
後ほど株式投資はご紹介しますが、株式投信は個人で株式を購入するのに比較して手軽に始めることができます。また、株式投資のプロが運用してくれるので、初めての方は株式投資と比較して高い利回りを期待できます。さらに、株式投信は多数の投資家から多額の資金を集めて運用しているので、複数の銘柄を購入することでリスクを分散するので比較的安定した運用が可能です。
投資の種類8「REIT」

REITとは、Real Estate Investment Trustの略で、不動産投資を行う投資信託の種類です。2001年に日本でも不動産を投資対象にしたJ-REITの販売が可能になって販売が始まった比較的新しい投資信託です。複数の不動産投資することでリスクを分散することができ、利回りは平均で3.8%程度、高いものでは6%を越えることもあります。

不動産投資に関しては後ほどご紹介しますが、不動産投資は初期費用が高いという特徴があります。個人での不動産投資と比較すると、REITは小額から気軽に始めることができ、建物の管理などの煩わしさもありません。さらに、個人の不動産投資では実現できないオフィスビルや複合施設への不動産投資を行えるという魅力もあります。
投資の種類9「コモディティファンド」
コモディティファンドとは、先物取引に投資する投資信託の種類です。投資と言っても、直接投資することはできず、先物取引に投資している海外のコモディティファンドに投資する形での投資と言う特徴があります。投資信託の他の商品と比較するとリスクが高く、利回りも20%近いものから、マイナス30%に近いものまであるので、購入の際には商品利回りの見極めが必要です。
個人での先物取引はハイリスクハイリターンの種類で、元本以上の損失が出る可能性がありますが、コモディティファンドは元本以上の損失が出ることのないミドルリスクミドルリターンの投資種類です。先物取引につきものの高いリスクを負うことなく、高い利回りを期待できるので、個人で先物取引をするよりも気軽に始められるという特徴があります。
投資の種類10「国内株式」

ミドルリスクミドルリターンの代表格である株式の現物取引は、国内株式と外国株式に分かれます。株式は、銘柄によって配当金の有無や優待の有無が変わるという特徴があります。主にキャピタルゲインを得るために購入され、利回りは銘柄や販売時期によって大きく異なります。社会情勢などをよく把握して購入する必要があります。

国内株式は証券会社などを通じて購入することができます。始めに証券会社の口座を開設しますが、口座の開設や維持は原則として無料です。株式の価格は銘柄によって異なり、1株数円の物から、数万円の銘柄もあります。100単位など、購入できる単位が決まっています。上場している市場や銘柄によっては数千円から購入でき、他の種類と比較して少額で始めることも可能です。
投資の種類11「外国株式」
外国株式の現物取引もミドルリスクミドルリターンの投資対象の種類の一つです。国や銘柄によっては価格の変動が激しくなることもあり、為替レートの影響を受けるという特徴があります。例えば、新興国の企業の株式は価格の変動が激しい傾向があり、リスクも高くなりますが、高い利回りが期待できる種類でもあります。社会情勢をよく把握して購入したい商品です。
外国株式は、銘柄によっては購入ができない証券会社もあるので、国内株式と比較して証券会社の選定に注意が必要です。どのような銘柄の外国株式の購入か可能か、口座を開設する前によく調査しておきましょう。外国株式は、日本の経済状況が悪化した時でも良好な値動きをすることがあり、投資のリスクを分散するために、国内株式と並行して購入することも可能です。
投資の種類12「国内不動産」

不動産投資するのも投資の1種類です。アパートやマンションを購入し家賃収入を得たり、物件の価格が上がった際に売却してキャピタルゲインを得ることができます。不動産投資はハイリスクハイリターン商品の中でも比較的安定した種類ですが、初期費用が高いという特徴があります。利回りは6%前後になる傾向があります。

不動産投資を始める場合には、自分で住む住宅を購入するときと同じように、いくらかの頭金を出し、ローンを組んで購入することができます。物件の価格が上がったら売却し、もともとの頭金と差額を新しい頭金にして、より大きな金額を不動産投資にかけることができます。ただし、不動産投資では、物件の原価償却も考慮してリスクを検討することが必要です。
投資の種類13「海外不動産」

不動産投資する場合には、海外の不動産に投資することもできます。新興国の不動産で成功した場合には物価の上昇に合わせて家賃収入を増やしたり、物件価格の高騰で大きなキャピタルゲインを得られるという高利回りになる特徴があります。その反面、為替レートの影響を受けやすく、その国の法律が変更されて、最悪の場合には没収されるというリスクも抱えています。

海外不動産投資を始める際にネックになるのが、融資を受けることです。国内の不動産投資では融資額の2割から3割の頭金があれば融資を受けることが可能な傾向がありますが、海外の不動産投資をする場合には物件の半額までの融資しか受けられないことも多く、利率も高い傾向があります。また、地の利のない土地の購入になるので、海外不動産投資では物件の選定が重要です。
投資の種類14「FX」

ハイリスクハイリターンの代表的な種類と言えば、FX(外国為替取引)です。他国の通貨を購入して、為替レートの変動に伴って売却することでキャピタルゲインを得ることを目的にしています。また、利率を得られるという特徴もあります。ただし、為替レートの変動によっては円が強くなってしまい、キャピタルロスになる可能性も十分にありますので注意が必要です。

FXを始めるためには、まず口座を開設する必要があります。FXは証券会社などで扱っており、口座の開設自体は無料でできます。他の投資商品と比較して、10万円程度での少額で始めることができますが、預金が少なくなると口座を強制的に閉鎖してしまう証券会社もありますので、口座の維持にかかる費用も確認しておきましょう。
投資の種類15「先物取引」

ハイリスクハイリターンの商品の種類には、先物取引もあります。先物取引は特定の日に、決められた金額で商品、株式、債券などを売買することを約束する取引です。たとえば、4月1日にある商品を100万円で売却することを約束します。4月1日に200万円の価格がついたら100万円の利益になりますし、20万円の価格しかつかなかった場合には80万円の損失になります。
金融先物取引

先物取引は、証券会社に口座を開設することで始めることができます。原則として口座の開設、維持には費用がかかりません。先物取引で取引できる種類は様々で、商品での取引を商品先物取引、金融商品の先物取引を金融先物取引(デリバティブ)と呼ぶことがあります。商品先物取引は石油や金などが代表的で、金融先物取引は金利、株価、国債などの取引ができます。
株価指数先物取引
先物取引が初めての方でも比較的取り組みやすいのが、株価指数先物取引です。ある株式市場の将来の指数が上がるか下がるかを予測して値段をつけ、予測と実際の価格の差分で儲けるものです。株価指数先物取引には、日経225先物取引、日経225mini先物などの日経の株価指数に連動したものや、NYダウ先物取引と言った海外の市場を対象にしたものもあります。
さらに利回りをよくする取引の方法がある
円安シナリオに落とし穴 米長短金利、来年に逆転も:日本経済新聞 https://t.co/eWjOog8knF「平たんな利回り曲線を想定している」。モルガン・スタンレーMUFG証…
— gorinotsukudani (@gorinotsukudani) December 27, 2017
投資信託や不動産売買、株式投資など投資の種類は様々ですが、利回りを高くするにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、先にご紹介した投資の種類の中から、高い利回りを期待できる投資の方法を絞り込んでご紹介します。いずれも高いリスクが伴う商品ですので、実際に取引をする場合にはリスクを把握し、自分の資産状況とよく検討しましょう。
利回り重視の投資の種類1「ブルベアファンド」
先物取引などは基準となる指数がありますが、ブルベアファンドとは、その指数よりも高い利回りを目指す投資信託を言います。投資信託には基準価格と言うものがあり、購入した時よりも高い基準価格で販売できるとキャビタルゲインが得られます。ブルベアファンドはキャピタルゲインを重視したい種類です。
ブルファンド
長期国債先物とは?
— Yasoo9 (@Yasoo9) August 2, 2016
1.実物債券に流動性を持たせるため架空の債券の売買でこの値動きで長期金利が決まる。
2.マーケット参加者は海外勢投機家が多いソロスも参加している。
3.簡単に参加したい人は現物野村の債券先物ベアファンドもある。 pic.twitter.com/MORu0zE3qj
ブルファンドのブルは、ブル(雄牛)が角を突き上げる形に市場の上昇をなぞらえたもので、上昇市場を意味します。相場が上昇すると予測した時にブルファンドを購入し、実際に上昇した際にブルファンドを売却することでキャピタルゲインを得られます。
ベアファンド
「大トラ」というハイリスクハイリターンの投資方法に設定しているから、値動きも大きい。#まるこのトラノコ #トラノコ pic.twitter.com/1QbFntf3qa
— まるこ@横浜シンプリストブロガー (@me_bangkok) December 17, 2017
ベアファンドのベアは、ベア(熊)が前足を振り下ろすしぐさ、あるいは背中を丸めた姿を市場の下落になぞらえたもので、下落市場を意味します。相場が下落すると予測した時にブルファンドを購入し、実際に下落した際にベアファンドを売却することでキャピタルゲインを得られます。また、ブルとベアを切り替えられるファンドもあります。
利回り重視の投資の種類2「株式信用取引」

信用取引とは、自分を信用してもらい、保有している資産以上の金額の取引を行うことを言います。株式の売買は通常は現物取引のため、自分の出資できる金額が投資金額の限界ですが、信用取引を行うと自分の資産の何倍もの取引を行うことができます。たとえば、10万円しか資産がない場合にも、30万円分の取引ができ利回りが5%だった場合は1万5千円の利益を出せます。
夕刊より
— 日本酒好きなパパは投資家で職人? (@MONHASE) July 1, 2016
⭕ハイリスク・ハイリターン型の投資、レバレッジETFは2倍の動き。
⭕市場の荒れ具合示すVI、不安定なら高まる。
⭕配当込みで収益評価、日経平均トータル・インデックス。
⭕年号を持つ配当指数、15年寄与度大はファナック。 pic.twitter.com/D0vSfm7o85
逆に、信用取引にはマイナスの利回りになるリスクもあります。10万円しか資産がない場合に、信用取引を行って30万円分の取引をしたときに、たとえば株価が暴落して利回りがマイナス15%になった場合、本来は1万5千円だった損失が、4万5千円になってしまいます。信用取引を行った場合には利益も損失も、利回りは平等に何倍もになることを覚えておきましょう。
利回り重視の投資の種類3「高レバレッジでFX」

レバレッジも信用取引と考え方は同じで、自己資本よりも多い金額で取引ができるという特徴があります。株の信用取引が自己資本の3.3倍までしか取引ができないのと比較して、FXは25倍まで取引ができてしまいます。株の信用取引と同様に利益も損失も利回りは平等に何倍にもなりますので、25倍の利益を出すこともでききますが、損失も25倍になる可能性があり、注意が必要です。
投資で大損をしない!投資を始める前に決める

投資信託でも不動産投資でも、投資対象の種類を決め、投資を始める際には決めておきたいことがあります。高い利回りを得ている場合にはあまり気になりませんが、損失が出てしまうと誰でも焦ってしまいます。そんな時に損失を拡大させないために次の3点を準備し、ぶれない投資をするように心がれましょう。
種類が多い投資を準備!投資金額を決める

投資を始める前に、投資金額を決めておく必要があります。投資の目的は資産運用であり、生活費に手を付けないことが重要で、余剰資金以上の投資を行ってはいけません。自分の資産をよく把握し、失っても大丈夫な額で投資を始めましょう。万が一損失が出た場合も、損失を埋めようと投資金額を増やすのではなく、初めに決めた額以上の資金は出さないようにしましょう。
種類が多い投資準備でリスクの把握
投資商品の種類を決めたら、その商品のリスクを把握するようにしましょう。投資をする際には利益ばかりに目が行きがちですが、損失が出た場合に資産をいくら失う可能性があるのか把握しておくことが大切です。特にハイリスクハイリターンの種類に投資する場合には、最大の損失を考慮し、投資金額の中から損失を埋められるか確認することが重要です。
商品ごとのリスクを把握することも大事ですが、複数の商品でリスクを分散しておくこともできます。たとえば投資信託と不動産投資を行っている場合には、投資信託はREIT以外の商品を購入することで、不動産価格が下がった場合にもすべての投資先が下がるリスクを押さえられます。また、国際型の投資信託を購入する場合には、複数の国の商品を購入するなどもできます。
投資準備として売るタイミングを決める

投資を始める際には、投資をやめるタイミングを決めておくことも重要です。そのタイミングは、利益が出たタイミングかもしれませんし、損失が出たタイミングかもしれません。ずるずると投資を続けると思いがけない損失を出してしまう可能性がありますので、次の2つのタイミングを決めておくことが重要です。
利益確定のタイミングを決める

利益が出ていると、もっと利益を出そうとして、その商品を長く保有してしまうことがありますが、長く保有すると思いがけない損失を出してしまう可能性があります。株式投信の場合には株式市場の変動によって基準価格が下がる可能性もありますし、不動産投資の場合には不動産価格が下がってしまうこともあります。何%の利益を出したら売却すると購入するときに決めましょう。
損切のタイミングを決める

損失が出てしまうと、もう少し保有していたら利益が出るのではないかと、その商品を手放せないことがありますが、これは損失をさらに広げる原因になりかねません。リスクを最小限に抑えるためには、損切と言って、損失を出している投資対象を切り捨てる必要があります。利益確定と同じように、何%の損失が出たら売却をすると購入前に決めておきましょう。
投資の種類・特徴を把握!最適な投資方法を見極める
(イノベーター)ロボが資産運用指南、手軽に ウェルスナビ 柴山和久社長:日本経済新聞 https://t.co/IzpS3XL9K9
— 北尾吉孝 (@yoshitaka_kitao) December 21, 2017
投資の種類は様々ですが、ご自身のリスクに対する考え方や希望する利回りによって投資対象は限られてきます。今回は投資の種類をその特徴とともにご紹介しましたが、投資したい対象が決まったら、投資前に投資金額を決め、リスクを把握し、売るタイミングを決めて、大切な資産を減らさないように資産の運用をして見てください。