2018年10月24日更新
住宅ローンの団信保険とは?保険料や保障から入れないケースも調査!
住宅ローンを組む時に必ず必要になってくるのが団信保険、通称「団信」です。団信保険に入れない人は住宅ローンを組むことが出来なくなってしまうこともあります。今回の記事では団信保険の仕組みから、病気によって団信に入れなかったケースなどをご紹介します。

目次
住宅ローンの団信保険とは

住宅ローンを検討される時、良く団体信用保険(団信)という言葉を目にすることはありませんか?団信とは住宅ローンのために考えられた保険です。今回の記事では、具体的に団信とはどういったものか?住宅ローンに団信は必須なのかなど、住宅ローンに大きく密接する団信保険について詳しくご紹介いたします。
団信保険の仕組み
団信保険(だんしんほけん)とは、住宅ローンを借り入れている人に万が一のことがあった場合に「残った住宅ローンを保証してくれる」というものです。住宅ローンのような高額な借り入れを保証してくれるわけですから、団信保険に加入するには加入条件が定められています。
持病がある場合には団信に入れないケースも

団信加入には前もって事前審査があり、告知が必要な持病がないかという書類を書かされます。大きな病気でいえば、ガンの告知は受けていないかなどを細かく記載する部分があります。勿論ここで嘘を書いてしまうと虚偽申告となってしまい、後から住宅ローン契約が取り消されたりなどの大きなペナルティを受けてしまう原因にもなりますので絶対におこなわないようにしましょう。
持病がある場合にはワイド団信を検討しよう
ブログ更新しました。 2児のパパの子育て、映画、不動産、投資の奮闘記 : 【不動産】団体信用生命保険の代わりになる保険 https://t.co/IPC0y7cpii pic.twitter.com/TXsomCuZZ5
— 2児のパパ子育て/映画/不動産/投資/DIY (@katu92) December 18, 2017
幅広く保証を受けようとあれもこれも保険のオプションをつけてしまうと、団信保険料はぐっと上がってしまいます。自分や家族にとってどこまでも保証が必要になるかを見極め、無駄な保証オプションがないかを確認しましょう。
保証内容で団信保険料が変わる

ワイド団信とは、加入条件が緩和された疾患持ちの方(糖尿病・肝機能障害など)でも入れる可能性のある保険となります。その代わり保険料が高くなってしまいますが、安心した保証を受けたいという方は持病があって入れないからと諦めず、ワイド団信への加入を検討してみてください。
住宅ローン用の団信保険と普通の生命保険の違い
生命保険と団信保険の違いの大きなものは、住宅ローン責務者に万が一のことがあった場合、受取人が住宅ローンの責務者ご本人やそのご家族ではなく、住宅ローンを借り入れている金融機関に直接保証金額が支払われるということです。
東京や大阪、それ以外でも自治体が看護師等の修学資金の貸し付けを行っている。
— 桜井 🌺 (@sakurai7715) December 17, 2017
金が無くて、学費が払えないからと看護師になることを諦めている人は使うといいよ。
場合によっては返還免除も受けられる♪
ちなみに、看護師に限らず、人手不足の職業は、就くための資格の取得費用の助成は多いよ😃 pic.twitter.com/Q4mOVBV7co
その為普通の生命保険の場合、支払いしてもらった金額を入院費や生活費に充てるなど現状の生活に必要な部分を考えて保証料を使用することが出来ますが、あくまで団信は住宅ローンのみに焦点が当てられた保険ですので、そういった振り分けが出来なくなるわけです。
場合によっては生命保険の見直しも

団信に加入した場合には、生命保険を見直したほうがお得になるケースもあります。団信では住宅ローンという大きな支払いを全て免除してもらえるわけですから、その分生命保険プランのランクを下げるなどして調節してみるのも良いかもしれません。
生命保険を解約するのはあり?
【50代夫婦が保険解約の前に絶対にすべきこと】 「子どもにかかるおカネ」が峠を超えたら? : https://t.co/kwada3QxBg #東洋経済オンライン pic.twitter.com/OAXinNCenb
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) December 21, 2017
団信に加入したから、もう生命保険は必要ないので解約したといわれる方がいらっしゃいます。私も住宅ローンを組む際に、「団信に入って生命保険は解約してしまいましょう」と営業マンに勧められたことがあります。
【節約】生命保険はそんなに必要ない。最低限必要なのはコレ!https://t.co/JFZFPJG534 … pic.twitter.com/vcEfRBfLSO
— あるある掲示板 (@aruaru901) December 19, 2017
ですが生命保険と団信はそもそも役割が全く異なるものとなりますので、団信に加入したから生命保険は要らないというものではありません。団信ではカバーしきれない病気、疾患などもありますので、団信の保証内容とご自身の生命保険の内容を必ず良くチェックし、本当に不要かどうかを改めて考え直す必要性があります。
金利上乗せで団信に保証オプションをつける
医療保険のがん特約は必要?おすすめはある? https://t.co/6h3svu8rGG pic.twitter.com/xDAsS0DJgk
— にじいろ保険@高橋 さおり (@nijiiro_hoken) October 31, 2017
殆どのパターンで金利がプラスになってしまいますが、団信に持病・疾患なども保証するオプションをつけることが出来ます。例えば癌になってしまった時に100%保証される「がん100%保障団信」や、がんになってしまった時に半分の50%を保証してもらえる「がん50%保障団信」などがあります。
住宅ローンの保証料とあわせて考える

住宅ローンの借り入れ時に保証料を求められることがあります。こういった保証料に加え、団信保険料も支払うとどんどん支払い額が大きくなってしまいます。住宅ローンを組む時にはこういった余分なお金も初めから視野に入れて計算するように心がけましょう。
住宅ローンに団信保険は必要?
りそな銀行など、団体信用生命保険申込みサービス 「ネットDe団信」の取扱開始 https://t.co/Ff0dQEprwV pic.twitter.com/E5zWKwIN00
— 保険市場タイムズ (@hokende_news) September 11, 2017
住宅ローンの契約を結ぶにあたって、団信保険が不要な銀行と必要な銀行があります。「フラット35 住宅ローン」の場合、団信加入が原則となっているがあくまで原則で必須ではありません。フラット35で住宅ローンを借り入れようとお考えの方は、団信保険に加入するか否かを選ぶことが出来ます。
団信以外の収入保障保険の利用なども

フラット35で団信保険に加入しなかった場合でも、やはり万が一の事態には備えておきたいもの。民間の保険会社での収入保証保険などに加入することを視野に入れたり、生命保険の死亡保証の金額を上げるなどの見直しをおこないましょう。
住宅ローンに団信加入が必須な銀行の場合
家と安心を同時に手に入れる!住信SBIネット銀行の住宅ローンなら団体信用生命保険と8大疾病が無料 https://t.co/ywdk7ATCuL pic.twitter.com/TVkbqiDwvC
— popolog (@popolog800) April 4, 2017
銀行によっては、住宅ローン契約に「団信加入必須」としている場合があります。地方銀行などで良く見られます。団信に入れない方は住宅ローンを諦めるしかないのでしょうか?
団信に入れない方は何故入れないのかを確認
じぶん銀行の住宅ローンにワイド団信が登場!加入できる場合が拡大 https://t.co/SEtqAktoLK pic.twitter.com/tL1pfptc1v
— IPOあんてな (@gy73b631) October 4, 2016
先ほども少し触れましたが、疾患持ちの方でも比較的入りやすいワイド団信というものがあります。通常の団信に入れないという方は、ワイド団信で住宅ローンを通してみましょう。

ワイド団信は全ての疾患の方を対象としてくれる訳ではありませんので、ワイド団信でも入れないという方は住宅ローン借り入れ先の銀行を変更することも視野に入れてください。
団信保険の保険料を払わなくていいケース
団信保険は通常、住宅ローンの金利に自動的に含まれていることが殆どです。あえて団信保険料として毎月支払いなどがある訳ではないので見落としがちですが、保険料を払わなくても良いのであればそちらを選びたいと考えるのが一般的です。
団信保険料が無料の銀行も
新登場!じぶん銀行の住宅ローン。
— じぶん銀行 (@jibunbank) December 1, 2015
金利はもちろん、万が一に備える団体信用生命保険、6つの「0円」、契約書のない手続きなど魅力がいっぱい。
詳細はこちら→https://t.co/yZRbwjtnI8 pic.twitter.com/yujU3pNDMx
りそな銀行や住信SBIネット銀行などの一部の銀行では団信保険料を0円と謳っています。こういった団信保険料が無料の銀行から住宅ローンを借り入れることで、団信保険料を抑え、月々のローン返済額を下げるといったことに繋げることが出来ます。
団信保険の保険料はいくらぐらい?

地方銀行などでは既に住宅ローン金利の中に団信保険料が含まれていることが多いので、一体団信の保険料は毎月いくらぐらいかかっているのか解り辛い仕組みになっています。そもそも団信保険は生命保険と異なり、月々何円という支払い方法ではなくパーセンテージでの支払いですので、借り入れ額が大きい方ほど月々の団信保険料を多く払っているということになります。
銀行では団信の保険料がいくら上乗せされているかを教えてもらえないかもしれませんが、フラット35の場合団信は強制ではありませんのでプランを比較することが出来ます。2500万円借り入れられている方では、年間の団信保険料が10万円近くにのぼるケースも見られました。
フラット35の団信保険料が他と比べて高い?

一概には断言できませんが、そもそもがフラット35の団信保険料は銀行と比べて高く感じます。3大疾病保障なしでも金利が1%近く上昇することもありますので、フラット35での住宅ローン借り入れを検討されている方は団信保険以外の保険でシュミレーションされるのがおすすめです。
住宅ローンはどこまで団信保険で保障される?

亡くなった時・高度障害を抱えてしまった時には、団信の保険が適用され住宅ローンの残り全額が支払われるシステムになっています。残されたご家族のことを考えると、団信もしくはなんらかの生命保険に入っておくことを強く推奨します。
団信保険で住宅ローンの支払いが保障されない場合も

気をつけていただきたいのが、団信は全ての病気・事故に対応してくれている訳ではありません。実際に就業不能時(働けなくなった状況)でも、団信の保証内容外の病気・事故だった場合には保障されないケースが多いです。
何年も働けないのに保険が適用されず、住宅ローンの支払いが滞る人も
例えば「大きな病気に罹ってしまい、3年間働けなくなってしまった」。こんな場合でも団信の保障内容外の病気だった場合は、3年間容赦なく住宅ローンの支払いが迫ってきます。住宅ローン責務者の方はご自身に万が一があった時、他のご家族が働いているか、貯蓄には余裕があるかなどを考えておきましょう。
住宅ローン団信に上乗せ保障も出来る
住宅購入時に団信特約を付けておけばよかったが最多、カーディフ生命の住宅購入に関する意識調査 https://t.co/EnoDMGZGkC pic.twitter.com/qh2tZXr0yX
— 保険市場タイムズ (@hokende_news) December 22, 2017
先ほども少し触れましたが、そういった通常の団信では補いきれない怪我・病気にも広く対応するための上乗せ保障を利用するのも手です。例えば急性心筋梗塞や脳卒中にかかってしまった時も保障される3大疾病保障。高血圧症や糖尿病、慢性腎不全などにかかった状態で12ヶ月以上就労不能状態になった場合に保障される8大疾病保障などがあります。
骨折やインフルエンザなどに対応した特約付き団信も登場
インフルエンザが増加中です。先週、先々週と一名ずつだったのに、今週だけで12人。 pic.twitter.com/ISN1yr3xlp
— 田舎の小児科医 (@naragojou) December 23, 2017
その他にも全てのノロウィルスやインフルエンザなどのウィルスにも対応してくれる全疾病保では、日常のケガの保障もついています。こういった特約はつければつけるほど金利が上乗せになりますが、その分安心して日常生活を送ることができます。
自分に合った団信を選び万一に備えよう

いかがだったでしょうか。団信にもワイド団信、特約付き団信など様々なタイプがございます。保障内容・保険料と相談し、ご自身にあった団信をお選びいただき、万が一の際に住宅ローンが支払えないなんてことがないようにしましょう。