2018年10月24日更新
貯蓄型生命保険は賛否両論!メリット・デメリットから掛け捨てとの比較まで!
貯蓄型生命保険は安全性の高い金融商品です。しかし、現在の日本の金利は低いため、今入ってもメリットはあるのでしょうか。また、外貨建ての貯蓄型は安全なのでしょうか。掛け捨ての保険と比較しながら、貯蓄型の生命保険のメリット・デメリットの点を解説します。

目次
掛け捨て型生命保険と貯蓄型生命保険の違い
掛け捨て型生命保険は解約しても、お金が戻らない保険です。それに対して、貯蓄型生命保険は解約してもお金が戻ってきます。貯蓄型の保険は、貯蓄性があります。掛け捨て型の生命保険と貯蓄型の生命保険だと一見貯蓄型の生命保険の方が得に感じます。掛け捨て型生命保険と貯蓄型生命保険の仕組みやそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
賛否両論がある貯蓄型の生命保険の種類

貯蓄型の生命保険に対しては賛否両論様々な意見が見られます。家族構成や求めるものなど個々人で違うためそれは当たり前のことであり、同じ生命保険でもメリットがある人、メリットが無い人がいます。貯蓄型の生命保険と一概にいってもいくつかの種類がありますので紹介します。
「貯蓄型」と「掛け捨て」どちらの生命保険を選べばいいのか
— 損害保険ニュース (@sonpo_news) October 31, 2017
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貯蓄型の生命保険は4種類に分けられます。終身保険・養老と学資保険・外貨建て・個人年金です。この4つの生命保険は貯蓄性のある生命保険です。それぞれの生命保険にはどのようなメリットやデメリットがあるか紹介します。
賛否両論がある終身保険のメリット

終身保険は死亡保障と貯蓄の2種類からなる生命保険です。死亡保障は一度加入すれば一生涯保障が続く保険で、途中で解約しなければ保険金を受け取れます。貯蓄については途中解約すると解約返戻金が受け取ることが出来、一定期間を過ぎれば解約返戻金は支払い保険料を上回り、相続税の節税対策にもなります。
定期保険 終身保険 どっちがいいの?それぞれのメリット、デメリット https://t.co/uQxIms9Vbh pic.twitter.com/2G5LpA104S
— nonnon (@nonnon130) May 26, 2017
終身保険のメリットは資金計画が立てやすい事です。万一に備えて資産形成しやすくとても便利で、相続の時には相続争いを回避することが出来るメリットもあります。保険料の払い込みには、終身払い・有期払い・一時払いがあり、一時払いのほうが契約時に払い終わってしまうので、解約返戻率の戻り率が大きいです。まとめて払った方がお得なのでおすすめです。
解約する時に注意することは解約返戻金の額を確認する事です。保険料の支払額より解約返戻金の金額が上になってから解約することをおすすめします。終身保険をおすすめできる人は、保険料が負担にならない人・貯蓄に自信がない人です。
貯蓄型保険の終身保険にもデメリット

終身保険にもデメリットはあります。積立部分があるため、定期保険より保険料は割高なことです。そのため老後資金や大きな保険金を確保するのが大変で、必要な保障を終身保険でカバーするのは難しい事です。将来もらう保険金や解約返戻金の価値が下がるリスクもあります。
長割り終身保険のデメリット、貯蓄目的で入ってはいけない。50万円以上大損しました。 https://t.co/7sNufjzQVa pic.twitter.com/68YNHXQMHZ
— お金と心の探検家 (@manemane0918) July 17, 2016
終身保険の保険料は定期保険に比べて高いです。長い年月払い続けなければならないので、家計の負担が大きいです。途中で解約すると損してしまいますし、短期間の保険が必要な場合は終身保険はおすすめできません。長期保障の終身保険よりも安い費用で多額の保険金が得られる定期保険をおすすめします。
賛否両論がある養老保険と学資保険のメリット

養老保険は貯蓄の要素が強い生命保険です。養老保険とは一定期間死亡保障があり、満期には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。学資保険は子供の年齢に合わせて給付金を受け取る事ができます。学資保険に入っていると学校入学時等に給付金が支払われるため助かります。
養老保険の保険料は生命保険料控除の対象になる? https://t.co/MBScjhVoOT pic.twitter.com/7OD8VLiZJu
— All About(オールアバウト) (@allabout_news) November 9, 2016
貯蓄型の養老保険と学資保険は、満期になれば保険金が支払われるのでお金が必要な時に満期に設定しておくと便利です。貯蓄性が高いので、貯金をするのが苦手な人におすすめです。
貯蓄型保険の養老保険と学資保険のデメリット

貯蓄型保険の養老保険と学資保険のデメリットは、一生涯保障する保険ではないことです。養老保険は契約期間が60才・65才までが多く、途中解約するとそれまでに支払った保険料以下の解約返戻金しか戻ってきません。また、学資保険も10代から20代までの一時しか対象になりません。
賛否両論がある外貨建て生命保険のメリット
外貨建て生命保険のメリットは、予定利率が高いため保険料が安い事です。日本の金利は低下しているので、高い金利の通貨で運用したほうが貯蓄性が有利になります。満期時・解約時に円安になっていれば、為替差益がプラスされます。
下記に今年新たに導入される主な一時払い保険商品を示す。
— Izumo_maru (@Izumo_maru) December 1, 2017
通貨は米ドル、または豪ドル
利回りの絶対的高さでいえば、豪ドル建ての外貨建て保険に申し込みが集中することは不思議ではない。
外貨建て保険を購入している個人は、間接的にオープンで豪ドル建てのクレジット物に投資しているのに等しい。 pic.twitter.com/M8URpLgR0S
日本の金利が低下している中注目されているのが外貨建て生命保険です。外貨建て生命保険には終身保険・個人年金保険・養老保険があります。保険料の支払いは外貨です。年金・解約返戻金・満期保険金も外貨です。外貨で運用されるので、為替の変動によって生命保険の受け取り金額が変わってきます。

外貨建ての生命保険がおすすめできる人は、リスクを取っても積極的に運用したい人・資産を複数の外貨を分散して運用したい人・余裕資金で運用する人・外貨を運用したい人・外貨を増やしたい人・為替変動を予想できる人などです。
貯蓄型保険の外貨建て生命保険のデメリット

外貨建て生命保険のデメリットは、為替が円高になると受け取る金額が減る、両替する時に為替手数料がかかる、商品がわかりにくい点などです。元本割れしないで貯蓄したい人や株などのリスク商品が嫌いな人、将来絶対必要なお金を貯めたい人は不向きです。積み立てタイプの生命保険で保険料の値上がりが嫌な人もおすすめできません。
賛否両論がある個人年金保険のメリット

個人年金保険は公的年金を補填する目的の私的な年金です。老後の備えのために加入するものです。銀行に老後の備えとして貯めていても、ついお金をおろして使ってしまう恐れがあります。個人年金保険に入っていれば解約すると元本割れになるので、解約できないで使ってしまう恐れがなくなります。
個人年金保険の年金受け取りを開始したら税金は? https://t.co/5vDP5UVdXO pic.twitter.com/LMQJYI2ggG
— All About 新着記事 (@allabout_list) December 15, 2017
個人年金保険は契約時に定めた年齢から一定期間もしくは一生涯にわたって、毎年一定額の年金を受け取れる貯蓄型の保険です。解約できないので確実に老後のための貯蓄ができます。

個人年金保険におすすめできる人は、途中で解約しない人(安定収入・余裕資金がある人)・株などのリスク資産を避けたい人・大きなインフレは起きないと予想する人・個人年金保険料控除の対象になる条件に満たせる人です。
貯蓄型保険の個人年金保険のデメリット

貯蓄型個人年金保険のデメリットは、個人年金保険を扱っている会社が破綻する場合、生命保険契約者保護機構により一定額は保障されますが、将来受け取るはずだった年金額が減らされる可能性があることです。
個人年金保険「月3万円で35年」会社員は得か損かhttps://t.co/zlAgYK7b4l
— 毎日新聞 経済プレミア編集部 (@mainichibiz) December 20, 2017
会社員のA郎さん(30)は年収450万円で独身。保険セールスの人に勧められ、貯蓄のために個人年金保険に加入しました。しかし月3万円で35年間支払う保険料を負担に感じるようになり…… pic.twitter.com/KAJ9YUZsl0
また、インフレリスクもあります。運用利率が確定型の場合は将来受け取る年金は契約時に確定しますが、将来インフレが起こると、契約時の貨幣価値と年金を受け取る時点の貨幣価値が変わり、実質の年金額が目減りする事があります。
掛け捨て型生命保険のメリット

掛け捨て型の生命保険のメリットは、まず、保険料が割安でその時の必要な保障が受けられることです。掛け捨ての生命保険には定期保険・収入保障型定期保険・逓減定期保険があり、保険料に対し得られる保障が大きいこともメリットです。定期保険は保険期間中に死亡した時、重い障害にかかった時保険料を受け取ることができます。
めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAIが作ったという保険の本2冊。左の本は収入保障保険にしなさい。右の本は更新型の定期保険を推奨。めちゃくちゃなのは主義主張をコロコロ変えるダイヤモンド社。1ミリも信用できない。@dol_editors pic.twitter.com/Y4b2ZZphGQ
— 池上秀司(イケガミヒデジ) (@ikegamihideji) November 23, 2015
収入保障型定期保険は、通常一括で支払われる死亡保険を、死亡した月から契約期間が終了するまでの間、毎月定額で受け取れる保険です。逓減定期保険は加入してから、契約期間の経過とともに死亡保険が減少していく代わりに、保険料が安く設定されている保険です。

掛け捨て型の生命保険がおすすめな場合は、一定期間の保障でいい場合やできるだけ保険料を抑えたい場合です。また、貯蓄は保険でなく自分で運用する人にもおすすめです。
掛け捨て型生命保険のデメリット

掛け捨て型生命保険のデメリットとしては、支払った保険料が戻ってこないことです。生命保険の掛け捨て型は一定期間で保障が切れてしまう事が一般的ですし、貯蓄性がないのでお金を貯める事ができません。貯蓄が目的の人は間違って加入しないように気を付けましょう。
貯蓄型保険は賛否両論になるから迷ってしまう

生命保険を最初に選ぶ時自分には何が必要か考えてみます。貯蓄・資産形成・相続対策であれば、貯蓄型の生命保険がおすすめです。また、保障を重視したいのであれば、掛け捨て型の生命保険を選択しましょう。目的が違う生命保険に入ってしまうと損をしてしまいますので、生命保険は貯蓄型と掛け捨て型のどちらが自分にあっているか慎重に考えて選ぶようにしましょう。