2018年10月24日更新
保険の種類一覧!生命保険や損害保険など第一分野から第三分野まで解説!
保険の種類は様々ですが、それぞれの違いを把握して、自分のライフスタイルにあった保険に加入したいものです。今回の記事では保険の種類を一覧してわかるようにご紹介するとともに、第一分野から第三分野まで、どのような保険があるのかを詳しくご紹介いたします。

目次
保険の種類

保険には様々な種類がありますが、どのような種類があるのかを正確に把握している方は少ないと思います。保険には、第一分野から第三分野までの分野による種類わけがあり、また、それぞれの分野の中でも多くの種類の保険を選ぶことができます。今回の記事では、それぞれの分野と、それぞれの分野でどのような保険が選べるのかを、一覧してわかるように詳しくご紹介します。
保険の分野とは
第一分野:終身保険や定期保険などの生死に関わる保険。生命保険
— 琉己(るき) (@sasuga1203) December 14, 2015
第二分野:自動車保険や火災保険などの損害に対する保険。損害保険
第三分野:上のどちらにも当てはまらない、がん保険や介護保険、医療障害、傷害保険などの疾病や障害で人にかける保険。
保険は、内容によって3つの分野に分類されています。保険業界に関わりのない一般の肩には耳馴染みのない言葉ですが保険業法によって、保険会社がどの分野の保険を扱えるかが決まっているので、保険会社の選定の際に知っておくと便利です。第一分野から第三分野までを一覧でご紹介します。
第一分野保険
第一分野が生命保険で…だったらもう最初から生命保険でいいじゃんなんで第一第二ってわけんの
— ニート (@powaoguchogucho) August 16, 2012
第一分野の保険の種類は生命保険です。第一分野の保険は、生命保険会社が扱うことができ、保険金の支払い方法は定額払いと決まっています。売り上げの大きい生命保険会社には、明治安田生命、日本生命、かんぽ生命などがあります。また、代表的な保険の種類は終身保険や定期保険、養老保険などです。
第二分野保険
(Question 951)保険業界における「第二分野」とは「損害保険」のことである。 の正解は (○)です。正解者に拍手!!
— Emi5050 (@emi5050_bot) August 11, 2012
第二分野の保険の種類は損害保険です。第二分野の保険は、損害保険会社が扱うことができ、保険金の支払いは実損払いと決まっています。損害保険会社には、東京海上日動火災保険株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、三井住友海上火災保険株式会社などがあります。保険の種類は、火災保険や自動車保険などが代表的です。
第三分野保険
保険には3分野が存在する。
— しまじろう よう 続・社会常識身に付け中 (@you_s1025) March 31, 2012
第一分野が生命保険、第2が損保、そして第3が医療保険。規制緩和により第3には生保、損保どちらからも参入可能とのこと。ふむふむ。
第三分野の保険は、従来は第一分野、第二分野の中間として両分野に属するものやどちらにも属さない物を分類していました。代表的な種類が医療保険ですが、高齢化に伴って需要が増え、現在では第三分野として明確に保険業法に定められています。生命保険会社や損害保険会社も第三分野保険を販売しています。
第一分野保険の種類

第一分野保険(生命保険)は保険金がもらえるタイミングによって、死亡保険と生存保険、生死混合保険の3種類に分けられます。死亡保険は被保険者が死亡した時に保険金が支払われ、生存保険は保険の満期時に被保険者が生存している場合に支払いがあり、生死混合保険は被保険者が死亡したときには死亡保険金が、満期時に生存しているときには生存保険金が支払われます。

保険の種類としては、満期の時期や、保険金の支払い時期、支払い方法などによって、分類ができます。また、必要に応じて特約をつけることも可能です。ここからは、第一分野保険(生命保険)の代表的な保険と特約を一覧で見ていきましょう。
生命保険の代表的な種類1:定期保険
定期保険は、「掛け捨て型」とも呼ばれる保険で、一定期間内に被保険者が死亡すると保険金が支払われる形の保険です。掛け金が少額で済む一方で、保証額が大きいという特徴があり、子供が成長するまでの間に世帯主が保険をかけるなどして活用されています。満期保険金の支払いはなく、途中解約した場合の保険返戻金も少ない傾向があります。
生命保険の代表的な種類2:終身保険

終身保険は保険期間を定めずに生涯に渡って保障が受けられる保険を言い、被保険者の死亡時には必ず保険金が支払われます。定期保険と違って必ず支払いがあるため、保険金は割高になりますが、子供や配偶者に必ず資産を残したい方などに活用されています。保険料の支払い期間は一定の年齢までの支払いや、生涯支払うなど、商品によって選ぶことができます。
生命保険の代表的な種類3:養老保険

養老保険は、被保険者が保険期間内に死亡した場合も保険金が支払われ、被保険者が死亡せずに保険期間が満了した場合には満期返戻金が受け取れる保険です。契約満了時には満期返戻金のほかに配当金も支払われるので、貯蓄を目的とて契約をする方も多くいます。この特性から「貯蓄型保険」と呼ばれることもあります。
その他の生命保険の種類一覧

上記で紹介した代表的な保険以外にも、生命保険(第一分野保険)には様々なものがあります。目的別に賢く選ぶことで、ライフステージの変化があっても保障を受けることができます。どのような保険があるのか、一覧でご紹介します。
終身保険も定期保険も欲しい
■生命保険商品■
— 仮想通貨:ファイナンシャルプランナーFP (@FP777financial) November 30, 2016
終身保険の中の
●定期保険特約付終身保険
→終身保険を主契約とし、これに定期保険特約をつけることによって、一定期間の死亡保障を厚くした保険。
定期保険特約付終身保険は、終身保険に定期保険の特約をつけた保険で、終身保険で生涯の保証を確保しながら、一定の期間は少額の定期保険料を支払って万が一の場合にも備えられる保険です。アカウント型保険は、毎月の保険料の一部は定期保険の保険料とし、残りを積立金として契約期間満了後に終身保険として受け取るか、年金として受け取る形の保険です。
子供の進学の資金を貯めたい
子ども保険とも呼ばれる学資保険は、被保険者である親が死亡した際にはまとまった保険金を子供が受け取れるほか、子供の成長に合わせて満期を設定することで学費などの準備ができる保険です。また、子供の入学や卒業などのタイミングで祝い金を受け取ることができる契約もあります。
老後の資金を貯めておきたい

個人年金保険とは、国民年金保険とは別に年金形式でお金を受け取りたいときに利用する保険です。保険金の支払い方法は様々ですが、例えば、一定の年齢に達してから10年などの定められた期間、月々保険料を受け取れるなどの契約があります。
貯蓄型保険よりも利回りのいい保険に加入したい

変額保険は、被保険者が指定する株式や債券などの投資で保険料を運用してくれる保険です。通常の保険は、定められた金額(定額)の保険金が支払われますが、変額保険は運用益によって保険料が変動します。ただし、運用状況によっては支払った保険料よりも受け取る保険金の額が少なくなる可能性があるので注意が必要です。
生命保険につけられる主な特約の種類一覧

生命保険(第一分野保険)には、様々な特約を付けることも可能です。特約をつけることで病気や災害など、人生の思わぬ出来事に供えることができます。ここでは、生命保険につけられる主な特約を一覧でご紹介します。なお、特約には別途保険料の支払いが必要になります。
病気に供えた特約

医療特約は、病気や怪我で入院した時などに、所定の金額が支払われる特約です。リビングニーズ特約は生前給付(リビングベネフィット)とも呼ばれ、癌などで余命数か月と判断されたときに、保険金の一部を生前に受け取れる特約です。
介護に備えた特約

介護保険特約は被保険者が介護を受ける必要が出てきたときに、所定の金額が支払われる特約です。ナーシングニーズ特約は被保険者が介護を受ける必要が出てきたときに、保険金の一部を生前に受け取れる特約です。
災害や思わぬ事故に備えた特約

災害割増特約は、災害や事故で死亡した場合に、死亡保険金に加えて、災害割増特約の保険金も受け取れる特約です。保険料免除特約は、病気や事故で入院したり休職した場合に、保険料の支払いが免除される特約です。
第二分野保険の種類

第二分野の保険は、損害保険で、損保と呼ばれることもあります。自然災害や事故などによって損害を受けた場合に、保険会社が算出した損害率に応じて保険金を受け取れます。̠貨物や船舶に対するマリン分野と、火災や自動車に対するノンマリン分野に分かれますが、ここでは一般の人の生活に密接したノンマリン分野の損害保険を一覧でご紹介します。
損害保険の代表的な種類1:火災保険

火災保険は火災や水害などによる、建物や建物内に収容された物品に対する損害を補填する損害保険です。建物内に収容された物品には、家具などの家財道具のほか、契約によっては工場などの設備や、倉庫内の商品在庫も含まれます。なお、地震や津波などの大規模災害は補填の対象にならないことが多いので、大規模災害に対応するためには地震保険に加入する必要があります。
損害保険の代表的な種類2:自動車保険

自動車保険は、自動車の利用に伴う損害に対して補填を受けられる損害保険を言います。法律によって加入が定められている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と、任意で加入できる保険があります。自賠責保険は限度額の低い対人賠償保険ですが、任意の保険は対人賠償の限度額も高く、対物賠償保険もあるなどの特徴があります。
損害保険の代表的な種類3:傷害保険

障害保険は事故などで怪我をしたときなどに補填を受けられる損害保険です。家族全員が補償対象となるプランもあります。また、怪我をさせてしまった相手の補填もできる個人賠償責任補償特約をつけることもでき、子供やペットが万が一誰かに怪我をさせてしまっても補填を受けられるので、ライフステージに合わせて加入ができます。
その他の損害保険の種類一覧
第二分野が損害保険
— あやめ (@mikakuonti) February 8, 2013
第二分野保険(損害保険)には、そのほかにも損害を受ける可能性のある状況別に様々な種類の保険があります。どのような損害保険があるのか、すべては網羅できませんが、一般的な日常生活に関連するものを中心に主だったものを一覧でご紹介します。
自転車保険

自転車保険には、TSマーク付帯保険と任意で入れる民間の自転車保険があります。TSマークとは、自転車安全整備士が普通自転車に適合していると判断した自転車につけられるマークで、TSマーク付帯保険をつけられます。また、民間の自動車保険には、自転車で事故を起こしてしまった場合に個人賠償責任や怪我・入院などに対する補填を受けられる保険などがあります。
医療に関する保険

医療費用保険は、病気や怪我で入院した場合に医療費を補填する保険です。介護費用保険とは、介護に要した費用を補填できる保険です。所得補償保険とは、自営業などの方が病気で働けなくなった時に収入の減少を補う保険を言います。第一分野保険の特約との違いは、終身保険などの主たる保険に加入しなくても加入できることです。
旅行保険

傷害保険の一部になりますが、旅行に行く方はぜひ加入しておきたい保険です。旅行保険には、怪我で死亡したり通院・入院が必要になった場合の費用や、他人の物を壊してしまった場合の費用などが保障されます。旅行保険には国内旅行保険と海外旅行保険がありますが、海外の病院で治療を受けた場合は医療費が高額になることが多いので、海外旅行保険には必ず加入しましょう。
スポーツなどでの思いがけない事故に備えた保険

賠償責任保険とは、被保険者が日常生活において偶然な事故により、他人に怪我などをさせてしまった場合に、賠償金などの金額を補填してくれる損害保険を言います。個人で加入する主な賠償責任保険には、ゴルファー保険やテニス保険など、事故が起こりやすい場面に対応した保険が準備されています。
マリン保険

個人で加入する保険ではありませんが、保険の中でも市場が大きいので一覧に含めて紹介します。マリン保険には貨物保険や船舶保険があり、主に海上での事故などによる損害を担保する保険です。荷物を船舶で運搬する荷主や、船主などが加入します。日本の海上保険の市場は大きく、海上と言う単語が入った大手保険会社があるのもこのためです。
第三分野保険の種類

第三分野保険は生命保険でも損害保険でもない保険、あるいは両方の保険内容をカバーするものを言います。第三分野保険は2001年から大手生命保険会社や大手損害保険会社が販売することができるようになり、高齢化に伴って需要も大きくなっている保険です。どのような保険が第三分野保険にあるのか、一覧で見てみましょう。
第三分野保険の代表的な種類1:医療保険

第三分野保険の代表格が医療保険です。医療機関で受診した場合の医療費の、一部または全部の金額に対して給付を受けることができます。医療保険には強制で加入が必要な国民健康保険(会社員などは各社の健康保険組合)のほかに、任意で加入できる民間の医療保険もあります。
第三分野保険の代表的な種類2:疾病保険

コマーシャルなどで頻繁に目にする第三分野保険が、疾病保険です。疾病保険はがん保険などに代表される特定疾病保険があり、所定の病気になったときに一時金を受け取れるようになっています。従来は日本人の三大死因である癌、心筋梗塞、脳卒中が対象でしたが、現在は糖尿病、心疾患、高血圧症疾患、脳血管疾患、肝硬変、慢性腎不全などに対応しているものもあります。
第三分野保険の代表的な種類3:介護保険

2000年に国による介護保険制度が導入されてから、民間の保険会社も介護に関する保険を次々と販売し始めました。民間の介護保険は比較的新しい保険商品で、公的介護保険では賄えない金額を、民間の保険会社が販売する保険商品でカバーするために加入する方が多いです。
公的介護保険とは

40歳以上の日本在住の全員を加入者とする公的介護保険では、要介護と認定されると、金額の1割負担で介護サービスを受けることができます。1割の負担金額が大きい場合には高額介護サービス費用制度で、金額の還付を受けられます。また、第二被保険者に分類される40歳から65歳までの人は、加齢に伴う特定疾患がある場合に介護サービスを限度額まで受けることができます。
民間介護保険
民間介護保険は、契約に定める要介護状態になったときに保険金をもらうことができる保険です。毎月金額がもらえる介護年金給付型と、一括で支払われる介護一時金給付型があります。また、死亡保障と組み合わせて遺族に死亡保険金を残せるものや、介護年金給付になった場合に保険料の免除がある保険も存在します。
第三分野保険の代表的な種類4:就業不能障害保険
国保は労災無いし仕事中に怪我しても給与の補填ないから自分で保険に加入しておかないと働けなくなったときに国保だとほんと保障が悪いから嫌だった。
— ゆりっくま@ミニマリスト (@yurikkuma0904) December 21, 2017
就業不能障害保険も比較的新しい第三分野保険で、2010年ごろから販売が始まりました。医療が発達して従来であれば助からない場合にも生存が可能になりましたが、寝たきりや車いすでの生活を余儀なくされたり、障害などのために働けなくなる方がいます。就労不能状態になった場合に所定の給付金保受けられるのが、就業不能障害保険です。
第三分野保険の新商品

一覧で4つの第三分野保険をご紹介しましたが、介護保険は2000年、就業不能障害保険は2010年に発売が開始された保険です。世の中の動向や経済状況により、また新たな第三分野の保険が発売される可能性もあるので、個人個人のライフスタイルにあった保険や、個人個人の不安を解消してくれる保険の情報を積極的に収集しておきましょう。
保険の分野や種類を把握して保険を選ぶ

保険には第一分野から第三分野までの種類があり、それぞれの分野の中でも様々な種類の保険があります。今回の記事ではぞれぞれの分野の保険を一覧でご紹介し、さらによく耳にする契約の種類をご紹介しました。ご自身の生活スタイルや、将来設計に合わせて、保険を選ぶ参考にしてみてください。